Glamorous Life

グラマラスライフ 実川元子オフィシャルサイト おもしろい本、どきどきする試合や映画、わくわくする服に出会えたら最高に幸せ

2009年11月

 ものすごく期待して見に行って、そこそこ楽しんだのだが、評価ほどではなかったかなあ。

 なんというかね、クリシェに陥る寸前で踏みとどまった、という感想を抱いた。

(cliche=クリシェ ありきたりの手法。陳腐な常套手段。 ランダムハウス英和辞典より。)

 北イタリア山間部の小さな村を舞台にしたサスペンス。美少女が湖のほとりで殺され、刑事が謎をといていくうちに、複雑な人間関係が浮き彫りになっていく、というあらすじ。

 山間部の村にはありえないほど官能的な美少女(しかも学業優秀&アイスホッケーのキャプテンという模範生)というところで、すでにクリシェが透けてきてご用心。なのだが、この映画が私が「おもしろい!」と感じ、見る価値あり、と思ったのは、彼女に対して男性たち(父親、先生、村人たち)が抱く「妄想」が、クリシェではないのだ。官能的であるがゆえの妄想に陥らせなかった点が、監督の力量か。

 ただ惜しいのは、音楽。これがね、もうクリシェのどつぼにはまっていた。メロドラマかいっ! とツッコミを入れるのが3度。音楽なしでよかったのに。

 と、いろいろ言ってしまいましたが、お金と時間をかけて見る価値はあり。

 とくに、インテリアや小物の使い方がこにくらしいほどうまい。刑事、容疑者、家族、被害者それぞれの家に何が置かれていて、何を食べたり飲んだりしているか、それは見ていて感心する。人物像が壁の絵一枚、棚の置物、スープ皿にまで凝縮されている。グラス一個、テーブルクロス一つにも、計算が行き届いていてすごいです。

 何度も言うけれど、それだけうまいつくりなのに、なんであの音楽なんだ?

 

昨日、日展を見に行きました。先生が入選なさったので、生まれて初めての日展でした。そうでもなければ生涯知らないままだったでしょう。まだ書道超初心者私には、いったいどういう基準で作品が選ばれているのかよくわかりませんでした。エライ先生順?(なーんてとっても失礼なことを言ってしまう)。すごい生意気なことを言ってしまうと、うまいだけじゃ心は動かないものだなあ、というのが感想です。その人の個性というのか、どんな人がこれを書いたのだろう、と好奇心をかきてる何かがないとなあ。

観賞中にざぶろうさんからの今週の一言が届きました。一瞬、目頭が熱くなりました。あの惨敗のあと、脱力と悔しさと無念さが入り混じってがっくりだったのですが、ざぶろうさんのガンバ愛に救われました。こういうサポに愛されているクラブはまちがいないな、とも思いました。ざぶろうさん、ありがとうございました。

ざぶろうさんがガンバを愛するのは、やはりただ強いだけ、うまいだけではない、何か心を動かす要素があるからだろう、なんて思いましたよ。無理やり日展に結びつけているだけかもしれないけれど。

サッカークラブだって強烈な個性が必要なんです。ピッチでその個性を表現できているときには、負けてもサポは最後に拍手するんです。そうじゃなかったら、勝っても拍手しないんです。それがクラブへの愛ってもんじゃないでしょうかね。

西野さん(今日はさんづけ)には、いろいろ不満もあるけれど、少なくとも「ガンバらしく」ということに異様なほどにこだわる点については評価します。

来年はそこにもう少しのしなやかさとてんぱらない気持ちを見せていただければ。

そして最後に、一緒に応援したみんな! 今年も「大一番」に集結することができてほんとにうれしかった。そして帰りに車に乗せてくださったmimi-ga姉弟さん、ありがとうございました。天皇杯、そして2010年もまたみんなで声を張り上げて応援したいです!

それでは以下がざぶろうさんの愛情あふれる「今週の一言」です。

『ガンバ散る カシマの空に 明日を誓う』

藤ヶ谷△ 今日は『ガンバ大阪、最後の鳥居(砦じゃなくて)』でした。ピンチを防いだけれど、せっかく跳ね返したボールを決められました。傷だらけのDF陣と鹿島荒波にスクロールしていた。前半、ゴール前クロスへの目にも留まらねハイ・キャッチを魅せてくれた。

加地△ ガンバ不動の右サイドバックが、足首捻挫にもかかわらず強行出場。試合前、今日は守備に徹することでもいいと思ってましたが、攻撃にも頻繁に参加されてました。ご苦労さまでした、次の最終戦はゆっくり休んでくださいね。

中澤△ まだまだ学習すべき点が、ピッチ上で露わになりました。しょげる味方と自分を鼓舞する振る舞いも、遠目には逆ギレとしか見えませんでした。悔し涙にも根拠が要りますよね、プロの世界では。

山口△ 1-2から守備で踏ん張り、満塁ホームランを狙わず真綿で首を締めるようなチームを作って下さい。西野監督にその素養はないので、君に頼むしかありません。鹿島打倒は絶え間ない守備から導かれます、きっと。

高木△ 完璧に狙われてましたね。君の間合いがヌルイと感じた方も多かったと思います。来年も君が必要です、でも左サイドバックとしてじゃないから。

明神◎ 今日のMOMです。セカンドボールを鷹の如く狙い、導きました。神のような働きが、鹿島相手では報われませんでしたね。ミドルシュートも打ったし、心底ご苦労さまでした。

遠藤○ 選手紹介の時、凄いブーイングでしたね。カシスタ・アウェイゴール裏で大変誇りに思いました。今日の試合は、アジアNO.1プレーヤーの片鱗を見せました。ガンバと鹿島では、攻撃のタレが違うような気がしました。鹿島はスペースを作って、そこを突く。ガンバは穴を作って、そこをほじくり返すみたいな。次の最終戦はイエローを気にせず、精一杯ほじくり返してください。最終ラインに一人立つ君の姿に感慨深いものがありました。

佐々木△ 怪我の加地を走らす前に、君がイバに向かって突き進む姿が見たかったです。少し現状への安息感を匂わせています。もっと無茶なハヤトを望んでいます。ジェジンにハヤトが被らず。

二川○ これほどミスを誘発されるフタ達を見たことがありません。浮き玉扱い好きのガンバ(ルーカス隊長の元)には、今日の吉田主審は鬼門でしたね。0-2からの悲願のペドロ→フタ追い上げ弾で、2分間の蒼いウルトラマンを見た。カウンターマルキに一人で応戦するフタを遠くに見て、宇佐美にもこんな事ができるのかなぁ?という想いが頭の縁をかすめた。

ルーカス△ 今期ガンバ初のJ退場者となりました。レッドカード詳細については現場ではよく解りませんでしたが、いわゆる『泣きっ面に蜂』だったわけです。残念ではありましたが、君の今期MVPに揺らぎはありませんので。

ペドロ△ J初アシストをフタに決めましたが、相手カウンターの発火点になること3~6回。味方サポにもシュミレーションだと見なされる転び方はやめなさい。もっと階段を踏み外すように転びなさい。実力とは別に、鹿島イレブンとのマリーシア差も歴然として現れていた。来年も君中心の攻撃布陣では、またスタンドで一緒に地団駄踏むことになりそうです。

チョジェジン△ 張り切って登場しましたが、前節清水戦のドジョウは、カシスタには泳いでいませんでした。目分量ですが、諦めが私より2秒ばかり早いかな。残念ながら、安田のクロスが届かなかった。

安田理◎ 相手が引いたこともありますが、最近にはない理に叶った出来栄えでした。帰京の五人乗りレンタカー内でも、明るい話題として君が取り上げられてました。mimi-ga姉弟さんのおかげで、2時間強鹿島サポに囲まれるバスに乗らずに帰れたことで九死に一生を得ました(笑)。
追記)東京駅付近でガンババスに出会うも、窓の向こうの選手から笑顔のお返しなし。

山崎? 中澤→山崎の交替に、果てしない及びもつかないメッセージが込められていましたね。西野采配が2試合連続で当たった試しがないことを忘れていました。来年は、無いものねだりは止めて、山崎を軸にFWを組むことをお勧めしたいな。

鹿島アントラーズ 5-1 ガンバ大阪

得点者:もう何がなんだか。

 来季の(私の)目標が決まりました。

 打倒:鹿島アントラーズ!

 個人的な力も、チーム力も、すべて鹿島に及びませんでした。戦術、戦力、メンタル、技術、どれをとっても鹿島が上でした。Jリーグを2連覇しているのも納得です。

 ひさびさに鹿島スタジアムを「いつになったら鹿島に追いつけるのか」と思いながらあとにしたのですが、よーく考えると去年(2引き分け)も一昨年(2勝)もそんなことは思わなかったわけで、どこかでガンバは停滞というか後退してしまったなあ、と思い知らされました。

 19差をよく追いついた、とか、選手は精いっぱいやった、とか、そういうことで目をつぶっちゃいけない。

 本当に強いチームになるために、ガンバが歩まなくてはならない道はけわしく厳しいものです。でも、達成できないことではない。

 西野さん、金森社長の言うとおり、ガンバを真の強豪にするために、やるべきことは山のようにあります。どうぞそれをモチベーションに、来年こそ、Jリーグ優勝を!

 

明日はいよいよ鹿島との頂上決戦です。

私がいろいろ考えてもしょうがないので、とにかく楽しんでいこう、と思っています。

ヤットも言っていました。

「優勝争いができるのは幸せ。楽しんでやりたい」

その境地に明日までに達します。

さ、ゲーフラつくろうっと!

遠藤保仁選手がAFCが選ぶ年間最優秀選手に選ばれました。AFCには去年煮え湯をのまされたので、タイトルでは賞のタイトルを換えています。

うれしいです。なんか、涙が出るほどうれしい。

ヤットはたぐいまれな素質をもった選手だと思っているけれど、数々ある素質の柱となるところに「素直でありながら、わが道を行く」という性格があると私は勝手に見ています。これぞと思った人の意見には従うけれど、周囲の雑音にはまどわされない。十分にスターなのに、浮かれない。自分らしさにこだわるけれど、つねにチーム全体のことを考えている。

この2年のヤットは、成長とか円熟とかいう域を超えて、飛躍しています。しかも、まだまだ大きく伸びていって、その先にどんな大きな花を咲かせ、実りをつけるのか、私たちには想像もつかないほど大きなポテンシャルを感じさせます。

そういう選手がガンバ大阪にいることが、本当にうれしい。

ヤット、心からおめでとうございます。

アジアNO1にふさわしいプレイヤーは、(去年も今年も)あなたしかいない!!

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