Glamorous Life

グラマラスライフ 実川元子オフィシャルサイト おもしろい本、どきどきする試合や映画、わくわくする服に出会えたら最高に幸せ

2009年12月

さっき、「あなたの今年を一文字であらわすと」というのをやってみたら「猫」でした。

なんで? 猫は好きじゃない......というかまったく興味がないのですが。

それはともかく、個人的に今年をあらわす一文字を選ぶとすると、「繁」です。白川静さんによれば「繁」という字は敏という字に糸を組み合わせた文字で、敏は髪飾りに手をそえて盛装した婦人の形、糸をつけると髪飾りがいっぱいついていることをあらわし、「しげし、おおい、さかん、しげる」という意味になるそうです。

今年は「やりたいことはみんなやる」と決めて、思い切っていろいろやったのですが、おかげでゆっくりぼーっとする時間がまったくとれませんでした。寸暇を惜しんでなんかやっていたなあ......はっきり言って、そういう状態はあまりよくない、と反省しています。2010年はもう少し余裕をもって生活したい。結局眠る時間を削るから、体調も悪くなっちゃうしね。

とはいいながら、「繁忙」ではあったけれど、楽しく充実した一年でした。

今日、ばたばたとおせちをつくたtり、年末の宴会の準備をしながら、ふとキッチンの窓から明るい日差しを見て、元気に働けて、一年の終わりに「いい一年だった」と思えるのは本当にありがたい、となんだか手をあわせて感謝したくなりました。家族や友人やまわりの方々みんなのおかげで、そういうことが言えるのだなあ、としみじみ思います。

あと30分で始まる2010年。

どうぞみなさまにとって、2010年がよい年でありますことを、心よりお祈り申し上げます。

今年も「グラマラスライフ」を訪れてくださり、本当にありがとうございました。

2010年に10年目を迎える本ブログを、何卒変わらずごひいきいただきますよう、よろしくお願いいたします。

 

ガンバ大阪 2-1 ベガルタ仙台

得点者:ルーカス 2点

     中原(仙台)

 年末とはいえ、国立競技場の屋根なしで日が当たるところは日焼け止めが必要だ、とわかりました。

 よく言えば余裕のある戦い方、悪く言えばナメたプレイ散見のガンバでした。ま、しかたないかな。こちらもぽかぽかした陽だまりでまったり観戦だったし。

 先発に木村敦志GKが入っているとわかったとたん、声が上ずり、上の空になるざぶろうさん(笑)私をはじめ、同行の人たちが何を言っても「木村、ファーストタッチが大事や(そんなことはGKコーチ以下みんな木村に言ってあげてるって)」「最初のシュートをクリアできたら、木村はきっとうまくやる(たぶんざぶろうさんは最初のシュートをクリアできないと思っているだろう、ということを全員がひそかに思う)」

 日差しの関係で智がコートチェンジして、木村が遠いほうのサイドに行ってしまったあとも、ざぶろうさんの目は向こう側にくぎづけ。あのぉ、ガンバの攻撃はこちらサイドなんですがね。首があきらかに私たちとはちがう方向にむいていらっしゃいました(笑)。でも、そういうサポは大勢いるらしく、木村がキャッチする、キックする、そのたびに沸き起こる「アツシ~」コール。いや、みんなどんだけ木村のこと信頼してないねん。隣のユキさんまで「あ、いまのクリア。あーぶない」「ヒャー、いまの飛び出し、こわーい」と叫びまくり。

 というわけで、見どころは木村敦志。そういうゲームでありました。

 あと、仙台はいいなあ。スピードがあって、ボールにくらいついていく勢いがある。J1でまた対戦するのが楽しみ! でも、仙台という街には私はいやな思い出しかないので(仕事とサッカーで4~5回は行ってる)、たぶん遠征はしないです。

では、最後までうわごとのようにキムラアツシと言い続けたざぶろうさんからの今週の一言です。

今週の一言
『敦志初陣にハイタッチも忘れる

木村(浪速のブッフォン)◎ 2003年ユースからただ一人トップ昇格し、7年の歳月を経て、ついにデビューされました。逆光を浴びる我々は山口キャプテンの君への心使いを肌身に感じていました。それはそれとして、先発を国立で知った時から試合終了のホィッスルが響くまで、自分の息子が出てるかのようにドキドキしました。君がボールに触れるたび、国立に『よし!!』というガンバサポの声が響いたような。素晴らしいプレーでしたね。相手クロスにガンバGKパンチで腰が浮くなんて経験、今まで一度もありませんでしたよ。おめでとう、敦史。

安田理○ 先取点のクロスを放ったし、加地の穴をしっかり埋めた。跨ぐ、また跨ぐ、さらに跨ぐのミチが出ましたね。お気に入りガンバお笑いコンビが、仙台左サイドからの攻撃を完封してみせた。

中澤◎ まさしく今日はガンバ・ディフェンスの要となっていた。お隣加地から安田の交替とGK木村デビューの状況が、君の集中力を一際高めていた。前線への繋ぎもDF陣の中で突出した正確さとアイデアがある。今日の試合、影のMOMでしたよ。ラインコントロールもナイス。

山口△ 失点場面の責任は、君の嘗めたボンクラな寄せが原因でした(怒られる人がいないようなので、ミチの代わりに叱っておきます)。高木―山口の日本代表経験者コンビにさらなる向上を望んでやみません。

高木△ 今日は大変不満が募って、試合中に下平との独自の交替カードを切っていました。守りにほとんど貢献せず、といって攻撃にも大して貢献していません(キッパリ)。うまげなショートパスだけが取り柄なんて事のないようにしてくださいね。もっと、前にパスを繋ぐ意識と敵に寄せる意識を高めてほしいな。

明神◎ 七転び八起きでした。いつものように数名で『また明神さんや!』を連発していた。いわゆる格下相手にパスが通るぐらいで、油断しない君が国立でいぶし銀のように光った。

遠藤○ 今日はイエローカードを意識しながら、前線からの怒涛の寄せを何度も見せていた。飽きるような同じ練習でも、我慢してちゃんとやってくださいね。

橋本◎ 攻撃の打開策は、君の所から発信される事が多かったです!後半の後半、ボールロストが二度続いたけれど、今日はフタよりも攻撃によく効いていたので二重丸。

二川△ 今日のパスは、輝きか観られませんでしたよ。今日はフタ・タッチのドンピシャ・トラップを一度拝んだだけでした。次こそ、涙の中で漏れる笑顔のフタが見たいな。

山崎○ 際立つプレーの記憶はありませんが、絶え間ない前線からの守備は効果があったはずです。今日はボールが足につかず、収まりが悪かった。芝が長めでボールが走らないなんて、理由にはなりませんので。

ルーカス◎ 文句なしで、今日のMOMです。今期天皇杯のゴールは何と7点目です、凄い!今日は決定機が沢山訪れたわけではありませんし。来期助っ人FW補強の噂さがありますが、私は別に必要ないと思います。そんな金があったら、新スタジアム建設の寄付金に回してください。念のために確認です。『ルーカス、FC東京に復帰』なんてことありませんよね!

佐々木? 昔、不採用になった地元仙台との対戦にモチベーションが高まっていたようですが、力を発揮できませんでした。残念。

チョジェジン? 決勝の相手が清水ではありませんが、次の決勝では期待していますよ、ホントに。

『ウェブはバカと暇人のもの』(中川淳一郎著 光文社新書)という本が今年ヒットした。

私も目を通しましたよ。同感! とうなずくところが8割だったかな。(ちょっと乱暴な言い方にひいてしまうところが2割くらい)

こうやって自分もHP(ブログ)を10年近く前から延々とやっているのだから、私もバカで暇人なんだと自覚している。ケータイも結構いろいろ使っているしね。

でも、先日(というのは1か月前)、iPhoneを購入しようかと見ていて、ふと思った。

ばかばかしい。これ以上ネットやモバイル機器に振り回されるヒマと時間があったら、ほかにやることは山のようにあるだろうって。だからやめた。電車のなかでiPhoneやモバイル機器をいじっている人って、なんかマヌケに見えるし。(ケータイをいじっている姿はもっとマヌケなんだ、ということに最近気づいた)

昨日、忘年会で会った方が「よくわからないのは、ケータイ代金に何万円も払って、カネがないからファストフードを食うってやつ、優先順位がなんかまちがってないか?」と言っていて、まったくそのとおりだと思った。

ネットを眺め、不要不急でないメールを書き、ツイッターをチェックするのにまで時間を使い、挙句の果てに締切に追い詰められて仕事で徹夜する私も、まったく優先順位をまちがっている。

「バカにも暇人にもなりたくない」からってわけではなく、本当は仕事に追い詰められているからなのだが、ネットとケータイに使う時間を最近減らしている。ケータイの電源を入れるのが一日一時間くらいしかなく、外出時に携帯を忘れること一回や二回ではなく、いったいどこがケータイなんだ、という状態。ウェブもやむをえない以外は見ないようにしている。意図的にネットにつなげないところにPC持って行って仕事をすることも多い。

生きていくのにたいせつなことは、ウェブのなかにも、ケータイのなかにも、ない。

むしろそれに時間とお金をかければかけるほど、人生は貧しくなっていく気がする。

と、そういうことをブログで書いている私は、おおいに矛盾しているのだけれど。

さささ、仕事に戻りましょう。

 

christmas scene.jpg

Merry Christmas! 画像は今夕、立教大学の図書館から撮ったものです。

「そうだ、クリスマスだ!」と朝、あわててケーキをつくりました。ごく平凡な苺のショートケーキです。仕事に出かけた帰り、池袋のデパートの前を通りかかったら、クリスマスケーキのコーナーが整理券が配られるほどのにぎわい。どんなケーキかなーとのぞきこむと、苺のショートケーキが人気NO1みたいで、なんかトクした気分になりました。

友だちと飲みにいったときに「卵はコレステロール要注意!」と言われたために、毎週10個ずつ購入している生協の卵になんとなく手が出なくなってたまりまくり、しかたなく「卵強化週間実施中」です。2日に1回ケーキを焼いて、周囲の方々にお配りする、ありがた迷惑な強化週間。1人暮らしの友人にフルーツケーキをホールであげたら、さすがに苦笑いでしたわ。でもだいぶ減った。あと1週間くらいで強化月間終了できそう。

今日の夕飯は、豆腐とこんにゃくのゆずみそ田楽、とか、かぼちゃの含め煮、とか、小松菜とえのき茸の梅風味、というなんともジャパニーズなメニューで、食後にケーキを食べようと思ったんだけれど満腹になってしまってやめ。今日は仕事も一日とっても忙しく、なんともクリスマスから遠い日でした。

でも、一人で静かにお月さまを眺めて過ごす聖夜もなかなかだなあ。

 

自分のメモがわりに、今年読んで印象に残った本を書きとめておきます。

今年「出版された」本ではなく、あくまで私が今年読んだ(もしくは再読した)本のなかからの選択です。

「角川春樹句会手帖」佐藤和歌子著 扶桑社

ブログにも書いたけれど、選ばれている俳句が楽しかった。角川氏の無頼ぶりはちょっとアレでしたが。福田和也さん茂木健一郎さんの俳句がいまいちおもしろくなかったのはナイショ。

「俳風三麗花」 三田 完著 文春文庫

俳句つながりで読んだ小説。戦争に突入する前、昭和初めの東京、日暮里で開かれている句会に参加する三人の女性のオムニバス。昭和7年は母が生まれた年で、その時代の空気が感じられました。

「本業失格」「最低で最高の本屋」いずれも松浦弥太郎 集英社文庫

松浦さんのことは前から気になっていたのだけれど、随筆を読んだのは実ははじめて。楽しかったし、共感するところがたくさんあった。仕事をする、生活をする、その基本がしっかりあるところが好き。

「日本の深層文化」 森 浩一著 ちくま新書

文明以前の日本の生活を解き明かす本。「野」というのが、どんな場所だったのか?(ただの野っぱらではない、とても重要な役割がある野原だった) 粟、鯨、鹿の宗教的、食糧的意義とは? といった日本古代の文化について知らなかったことがいっぱい書かれていた。書評で読んだのだけれど、以後、飲んだときに得意げにハンパな知識を披露しちゃいましたよ。

「私という病」「女という病」 中村うさぎ著 新潮文庫

中村さんの本はこのほかにもいっぱい読んだのだけれど、なかでもこの本は強烈でした。女という性を確かめるために、デリヘルをやる中村さん。それでわかったこと、わからなかったこと、気づいたこと、気づきたくなかったこと。安直なフェミニズムを吹っ飛ばしてしまうエネルギーがありました。このあとつかれたように中村うさぎさんの本ばっかり読みなおしたり、読みふけったり。しばらく「中村うさぎ」熱に浮かされましたね。

「チャイルド44」 トム・ロブ・スミス著 田口俊樹訳

スターリン、こえぇぇぇ、寒いところで飢えたくねぇぇぇぇ、と心のなかで叫びながら読んだ......のは、南国の海辺でハンモックに揺られながら......w。私が奥さんだったら、秘密警察のダンナは許さんぞ。

「船に乗れ」1,2,3 藤谷 治著 ジャイブ

おもしろい! と本通に教えていただいて、まずは池袋のリブロで1巻を購入。でもって、山手線を一周ちょっとして1巻読破し、たまらず渋谷のブックファーストで3巻まで購入。一気読みでしたわ~。青春小説っていうけれど、なんというか、ぐぐぐーっと奥がふかーい小説。主人公が高校生というだけであって、どんな年齢にもぐっとくるものがあるはず。私は音楽のことがなんにもわからないけれど、読みながら耳の奥にずんずんと響くものがありました。感動って言葉を使いたくないのだけれど、清潔な感動とはどういうものなのか、を教えてくれます。おすすめ。

「図書館 愛書家の楽園」 アルベルト・マングェル著 野中邦子訳 白水社

付箋を貼って、心に残った箇所を書きうつしたくなる本、というのがある。私にとってはまさにそれにあたる本。図書館について書かれているのだけれど、本が好きな人にとっては、じっくり寝かせたワインみたいな言葉が並んでいる。

いくつかあげるとーー

「(フローベルの小説をひいて)私たちにとってつねに周知のことでありながら、めったに信じようとしない事実だった。つまり、集積しただけの知識は知識にならないということである」

「蔵書は、私たちの生き方が正しかったかどうかを証言し、私たちが何者であるか、どのように生きたかの証となる」

「(古今東西、いつの時代、どの文明にあっても)読書を不可欠とする人びとは非常に少ない。どんな社会でも、本を読む人と読まない人の比率はたいして変わらないが、書物や読書方法に対する考え方は、それぞれに異なる」

「ミトコンドリアが進化を決めた」 ニック・レーン 斉藤隆央訳 みすず書房

翻訳している本の参考書を探していて、見つけた本。英語のタイトルが"Power, Sex, Suicide"こちらのほうがずっと魅力的な題名だと思うし、実際内容もそれにふさわしい迫力です。遺伝子は父親・母親の両方から受け継ぐのだけれど、ミトコンドリアは母方のほうからだけ受け継がれていくんだってことに初めて気づいた私(高校で何を学んできたのでしょうね)。ミトコンドリアと進化の関係を解き明かす研究のところもおもしろいのだけれど、「なぜ二つの性があるのか?」と「ミトコンドリア老化説」のところが私にはとくにおもしろかったです。

「夜想曲集」 カズオ・イシグロ著 土屋政雄訳 早川書房

音楽を軸にした短編集。毒々しさとはかなさとせつなさを並列して描く、いかにもなカズオ・イスグロ調。ちょっとエグみが残りますが、ストーリーテラーとしての話の運びには脱帽。

「シカゴ育ち」 スチュアート・ダイベック著 柴田元幸訳 白水社Uブックス

シカゴのけっして裕福とはいえない一地区で展開する物語。中編くらいの長さから、わずか1ページだけ、詩みたいな一節があったりして、主人公はシカゴという街。だから登場人物はいても、聞こえてくるのは街の鼓動やら騒音です。何回読んでもいいなあ。これをマネ(?)して、自分が住んでいる街を主人公にした小説を書きたい、という人はいるだろうなあ。

「お茶にごす」1~10巻 西森博之著 小学館

え~、マンガです。貸していただいて読み始めてはまりました。貸してもらっていたのに、どうしてもベッドサイドにおいておきたくて全巻購入。この秋、やっと完結。いやなことがあって寝付けないなあ、というときにも、まーくん(主人公)の顔を見たら「たいしたことないやー」という気になって眠れます。何回読み返しても、ブルーが出てくるところでは笑える私。

 

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