Glamorous Life

グラマラスライフ 実川元子オフィシャルサイト おもしろい本、どきどきする試合や映画、わくわくする服に出会えたら最高に幸せ

2009年12月

12月に入ってからいきなり忙しくなってしまい(むしろ、わざわざ自分で忙しくしているところあり)、ブログの更新もままなりませんでした......って弱小ブログゆえ、別に誰にも気にされていないと思いますが。

12月にやること。

年末進行クリア。最近は雑誌の連載が少ないのであまりたいしたことはない。でも、年末に印刷所が閉まってしまう前に入れておきたい、と頼まれることが多々あるので、あともうひとがんばり。

年賀状。フリーランスとして唯一の「生存証明」かつ「営業」。今年も準備しています(購入しただけですが)

大掃除。今年は(も)やらない。十分キレイだもーん、とぐちゃぐちゃの仕事場に目をそむけながら自分に言い聞かす。

 

今年は年初めに「書道をがんばる」っていうのと「着物がきられるようになる」という目標を(ひそかに)かかげていたのですが、着物のほうは12月に無理やり達成。こないだ初めて、一人でお太鼓を結んでお出かけしました。今年はあと2回くらい着てみるぞ。来年の正月は着物で「おめでとうございます」を言って初詣に出かけるのだ。

書道に関しては、いや~もうジツカワの突っ走り習性がもろそのまま出ていますね。最近では筆を握らない日のほうが少ない。朝起きて一枚、夜寝る前に一枚(大きいから書けてせいぜい2枚なんですわ)。それに先生に無理やりお手本を書いていただきゲーフラも筆で書いてつくったし(w)、大物作品にも挑戦。楽しいなあ、書道。どんだけ~ってくらいヘタクソだけれど、これだけヘタだと成長がきっと目に見える......ハズ......と思って、いや~将来が楽しみだなあ>自分。来年はかなに挑戦。将来的にはですね、自分でつくった俳句を自分で書くのだ。その日を考えただけで、かっこよい自分にうっとりしてよだれが出そうだ。

でもってね、着物を着て句会に行くっていうのも夢なんですが、誰か誘ってくれませんか? あ、そういう場は自分で見つけなくちゃね。

ま、そういうお楽しみの前に、まずは年末進行クリアだわ。

師走だもの。

鹿島 1-2 ガンバ

得点者:山崎2点(ガンバ)

     田代(鹿島)

 

え~すみません。見ていません。録画予約をまちがえて、仙台VS川崎をとっていました。あ~残念。ザキさんの得点シーンだけでも見たいよぉ。(その録画を見るかぎり、川崎の調子がほんと悪そうだった。ケンゴウを見ていて、なんだか涙が出そうになった)

昨日は一日外出でTV見られず。それにQGK(急に、ゲラが、来た)と取材で、いきなり気分が師走っぽくなってしまい、天皇杯にまわすエネルギーが枯渇しました。

なので、ざぶろうさんの「今週の一言」に頼るしかありません。どうやらフタが華麗なるシャポーをやったみたいですね。ああ、ザキさんGOALとともに見たいよぉ。

今週の一言:

『ガンバの鹿島越えが始まる』

藤ヶ谷◎ 失点場面は一度防いだのに、惜しかった。今日の圧巻は、ロスタイム5分目の最後のスローインを勇敢かつ的確にキャッチして見せたこと。来年はGKコーチが、新潟のGKコーチと交替しますね。大変期待しています。来年は君の進化が、ガンバ2度目のJ制覇への近道だと思っています。

加地△ Jリーグ最優秀かつ南アW杯審判・西村主審のイエローカード乱発病(ここ2試合で黄紙15枚・赤紙2枚)により、準決勝は出場停止になってしまいました。それはそれとして、やっぱり怪我のせいか本調子ではありませんね。元旦国立でキレのある君が観れれば、これも笑い話になりますし。中に絞り過ぎる守備が気になりました。

中澤○ 失点はラインコントロールのミスですか?繋ぐ気持ちは、画面からもよく伝わってきました。曲者マルキーニョス不在の鹿島はやっぱり守りやすいように見えました。

山口◎ 一対一に万全の注意を払っていました。ラインが深くなって危険な時間帯もありましたが、チームキャプテン松代の国立胴上げへしっかりチームを導いた。

高木○ 左SBに落ちつかれました。今日はほとんど印象がありませんでした。左足のキック練習も怠りなきようにお願いします。鹿島に勝つことが今日は何より重要でしたね。

明神◎ もう、君を誉め飽きました。後半リードしてから、橋本が下がって手堅く守り切りました。土壇場のロスタイム失点に怯えるガンバの癖を懐かしく思い出してました。

遠藤◎ 狙っていたFKのゴールパターンが、やっとこさ実りました。さらに山崎の頭だったのが、その価値を倍増しています。今日は緩急のコントロールで、Jリーグ7年連続ベストイレブンの貫禄を見せました。

橋本○ 怪我開けの試合でしたが、スペースを見つける目は鈍っていませんでした。何故か君が居ない間に、仲間うちでは君の価値が高まっていました。元気な時には気が付かないんですが、何しろ君はいい所にいるんです。嫌な所を突くナイスアシスト、サンキュー。

二川○ 今日は実の所、先発から外れていたんですね!ガンバも層が厚いチームになったもんだと感慨深いものがありました。いやぁ~、ホント浮き玉扱いが好きですね。しっかり決勝ゴールの発火点になったし、守備も献身的でした。

ルーカス○ 得意の角度から、枠にミドルを2度放った。ペドロとのコンビより、試合中に無駄な考えが私の頭に浮かばないような気がします。君とザキとのコンビで、前線からの守備が『ハマる』ことも証明された。

山崎◎ 文句なしに今日のMOM。2点目、名古屋の狭いマンスリーマンションの椅子から思わず跳ねました。レアンドロなき後「FWの軸は山崎」という、かねてからのGLMJOP(グラマラス・・・)の主張が正しいことが、全国放送で朗(アキラ)かにされました。絶え間ない動きだしとボール捌きの確実さと守備への貢献とシュートの巧さが、鹿島の空をついに焦がした。(一言だけ実川コメント:昨晩見た録画の仙台VS川崎で、テセの動きだしの悪さが気になりました。地蔵のように相手方CBにはさまれて立っているだけ。そのために2回くらいケンゴウのパスを逃していました。ザキさんの動きだしはすばらしい、というのをあらためて確認)

佐々木○ 先発から外れました。橋本怪我欠場の間、アグレッシブさを忘れてましたね。ところで右サイドバック起用は、もうダメなのかなぁ?

安田理? 普段ミチは、攻撃陣に入って練習しているのだろうか?ふとミネイロを思い出した。

播戸? ロスタイムの4分にも驚いたが、橋本→播戸の交替に正直もっと驚いた。

毎度混戦のJリーグ、と言われるけれど、全チームに優勝のチャンスがあるわけではないし、降格の危機があるわけでもない。団子は3つあるんじゃないか、と思った一年でした。鹿島>川崎>ガンバ(あと広島、清水くらいかな?)あたりまでで団子、中位で団子、年間勝ち点40以下の下のほうでまたまた団子。しかも、団子と団子の間の皮が薄い! 今のところ、鹿島が頭一つ抜けていますけれど、それだって来年以降はわからない。

ガンバは鹿島に敗れて優勝を逃した、みたいな感じになっていますが、実はそうじゃない。前半で負けすぎたのが今年のすべてでした。後半で盛り返したように見えましたが、本当のところは落としてはならない勝ち点を落とさないようにする方法を身につけた、というだけで、別に急に強くなったわけでも、サッカーの質があがったわけでもない。ACLで早めに敗退したことが、後半戦のためにはよかったのかもしれません。そうじゃなかったら、また今年も中位の団子でもまれていたことでしょう。

さてさて、昨日は練成会で一日留守にしていたので(またもや筋肉痛。書道は肉体労働ではないか、と思う今日この頃)遅くなりましたが、今週の一言です。ざぶろうさん、5月以来、投稿いただき本当にありがとうございます。

まだシーズンは終わっていません。むしろ、ガンバにとっては今週末が天王山? がんばってほしいですね。

今週の一言:『ガンバ、勝点60に載せる』

藤ヶ谷◎ 今日はガヤ砦スイッチが入った。どうやらこのスイッチは、ゴロ系の際どいシュートが最初に来たらONになるようだ。最後の松代との交替メッセージは、意味不明(試合後の松代引退セレモニーをみんなで連想)であった。

加地◎ ドS式西野ガンバ・年間ターンオーバー制(吐くまで走れ!吐いたら休め)を心配していましたが、鉄人は吐きませんでした。アレックスの突破を数度許したものの大事には至らなかった。柔らかい決定的なクロスも上げた、決めんかい!チョ様。

中澤○ ガッツなプレーから新居に顔を蹴られて倒れました。しばらくしてから交替したので心配していましたが、高木がCBに入ってガンバのテンポが上がったような。鹿島戦の先取点と同じようなシーンで、しっかり学習効果を見せた。

山口◎ ヘディングが上手いなぁ。ボールの落下曲線と自分のジャンプ軌道を即座に計算して、最大高さを捕らえる技は驚嘆に値する。後ろから相手FWへの突っつきも、銀蝿のように冴えていた。次週鹿島伝統の二人FWジグザグ攻撃に、ご注意下さいね。後、逆回転させたフィードボールもよろしくです。

高木○ 前半左サイドで、初のドリブル突破を成功させました。CBでの大きな繋ぎは、まだソウタには及ばないけれど、手馴れたポジションでは君の間合いがしっくり万博で馴染んでいた。(実川コメント:高木CBは悪くないけれど、ラインがさがってしまうのはちょっとなあ)

明神◎ 今日もまたMOMです。数え切れないほどのマイボール(←これでガンバサポには解る)。年間スライディングタックル数は、ヤットの10倍近いと推定されます。よく怪我をしないものだと・・・・。試合後、今期のMVPに選ばれた時のビジョンに映る嬉しそうな笑顔に、まだ南アフリカを諦めたらダメよと囁いた。(実川コメント:今年「明神さんがよくない」という試合をついに1つも見ませんでした。たまにパスミスしていたけれどね。あと、明神さんが賞をもらって、明神さん以上にうれしそうだったのが西野さんだったのも印象的。あんな笑顔、試合後に見せたことがありますか? みんな、明神さんが大好きなんだなあ)

遠藤◎ 私だけでしょうか?世にも珍しいリスタート・ハットトリックを狙ってたのは。FK→PK→CK。ボールを簡単に預けて、また預け返されながら、何気なく攻撃を展開するプレーが圧巻でした(Japanでは生かされてないけど)。U-20ナイジェリア同期播戸に出したラストパスの結末を満員の万博で予感していたのは、君一人だったかも。(ヤットの輝きの陰には、明神さんとフタの献身がある、ということを、たぶんヤット自身が一番わかっていると思う。そういうヤットが好きです)

二川○ ルーカスがいない分、守備に精力を注いでいました。今日は珍しく印象が残っていませんが、山崎とのコンビは磨き甲斐があると思いました、チョとバンよりもずっと。(実川コメント:フタが自陣PA付近でスライディングすると、100%近くFKをとられます。いや、フタ、PA付近での守備はDFに任せていいから。それでもルーカスのかわりにCKをニアでヘディングでクリアするきみに、胸が熱くなり、同時に肝が冷えましたよ)

佐々木△ 得意のミドルシュートに締まりがありませんでした。フタとのポジションチェンジも確たる効果もないし、君→宇佐美を願ってました。

山崎○ 失礼しました、今期J初先発なんて思ってて。5度目でしたね!ゴール前、果敢で華麗なドリブル(ペドロは八丁味噌で関西人には濃い)から貴重なPKを獲得しました。ジェジンとのコンビネーションは、まだまだこれからですね。(実川コメント:ヤマのGOALは必ずゴル裏を熱くします! 天皇杯でお願い(ハートマーク))

チョジェジン○ 前半一度だけ振り向いた君に期待感が膨らみました。チャンスは三度訪れましたが、ものに出来ませんでした。ポストでグズグズボールを抱くプレーは、きっと練習の賜物ですよね。私は未だにマグロン性ポスト症候群が治りませんが、そうそう一度だけ目にも留まらねワンタッチポストを見事に決めた。(実川コメント:そうそう、ジェジンにつなぐまでの中盤からの浮き玉ボレー連続のパスつなぎは美しかったです。鹿島にはまったく通用しませんでしたが。ああいうつなぎがどうしてもやりたいんだろうなあ。とくにフタは)

安田理○ 自信を回復されています。君の場合、またぎ(シザース)を見れば歴然とします。今日はまたがされていませんでしたね。後半君のゴール前グラウンダークロス、山崎と一緒に次男・motokoさんの三人でSB席ダイブさせていただきました。これからも、あんなのよろしくです。

播戸△ あのヤットからのパスが抜けた瞬間、私の頭が真っ白になっていました。完璧なタッチ・完璧なタイミングで放たれたシュート!GK命中。やっぱりガンバ七不思議の筆頭でした。今度の元旦国立を期待しています。

松代○ 交替にびっくりしました。やっぱり引退なのかと、目頭が熱くなると同時に、頭をヨギリました。ここでクロス万歳したら・・・・(ここ小文字で)なんのなんの、ハイボールに天使のようなキャッチを見せてくれた。

 冒頭にこまどり姉妹のお姉さん、長内栄子さんのステージでの語りがひとこと入る。

「私たちはね、歌が好きで、歌いたくてやってきたわけじゃないんです」

 バックに、砂嵐のなかで撮影したみたいな、北海道の炭鉱風景のモノクロ映像が流れる。一時、景気がよくていい暮らしをしていた、というが、戦後、お父さんが炭鉱夫の職業病である結核にかかって一家は稼ぎ手を失い、お母さんが三味線で民謡を歌いながら生計を支えることになる。銭函から釧路まで、一家は食いつめて転々と居場所を変え、その間に歌い手はお母さんからまだ幼かった姉妹に代わる......。

 と、話を急ぎすぎた。

 女性監督の片岡英子氏が撮ったドキュメンタリー映画、『こまどり姉妹がやってくるヤァヤァヤァ』は、昭和の激動期を文字通り生き抜き、今も現役で歌い続けているエンタテイナー、こまどり姉妹(長内栄子さん、長内敏子さん)のドラマチックな物語である。と同時に、ドラマチックな時代の物語でもある。「こまどり姉妹、なつかしいなあ」という人や「え、まだ現役なの?」という人はもちろん、「それ、WHO?」という人も十分に楽しめる映画である。

 映画は、双子の歌手を通して、人が「生き抜く」ことの強さと尊さを描いている。

 12歳で東京に出てきて、「一番安い宿屋があるところに連れていってください」と言ったらタクシーに連れられた山谷に寝泊まりし、浅草で夕方から午前2時まで「流し」で歌っていた、という思い出を語る姉妹。語られることは、よく考えると(というか、私のような立場から見ると)相当に悲惨なのだが、姉妹の語り口はあくまで明るい。お姉さんの栄子さんのほうはときおり涙をぬぐったりするが、ぬぐいながらも実にユーモラスな言葉が出てきて、思わず笑ってしまう。自分たちを客観的に見る目を持ち、自虐めいた言葉を吐きながらも、自分にも他人にもやさしい気持ちを失わない人なのだな、と思う。

 こまどり姉妹は21歳のとき「浅草姉妹」でレコードデビューし、紅白歌合戦にも出演。人気が出て、収入も莫大になり、家も建て、両親も安心したという28歳のとき、妹の敏子さんがステージに出演中にファンの18歳の少年に刺身包丁で切りつけられるという事件が起きる。

 そこで2人が思ったことは「事件はね、そりゃショックでしたけれど、『ああ、ようやくこれでやめられる。ふつうの生活ができる』とほっとしたところがあったの」だったそうだ。

 ところが、信頼していた人がお金を使い込んだだめに大借金を背負って、やめるにやめられない。そのうちにお母さんが病気で亡くなり、敏子さんは末期癌の宣告をされ、それを伝えたショックでお父さんが亡くなってしまう。敏子さんは奇跡的に回復したものの、治療費と療養費でまたまた借金。「成功して、家を建てて、やれやれ、これでやめられる、と思ったらまた何かが起きて歌うことがやめられなくなるの」と栄子さんは言う。。「ふつうの生活がしたい」とそれだけを呪文のように唱えて願っているのに、ようやくそんなささやかな夢がかないそうになったときに、裏切られ、切りつけられ、病が襲う。

 ところが、こまどり姉妹のお二人がすごいのは、つねに明るくて、落ち込んだりくさったりすねたりしないで(←ここが重要)、しかもぜったいに人の悪口を言わないことだ。どれだけ打ちのめされる出来事に出合っても「おかげさまで力がわいてきた」とか「助けてくれる人がいてほんとにありがたい」「いろいろな人にお世話になった」というばかり。借金取りに追われて逃げ出した銭函を訪ねて、重くたれこめた空の下でどどーんと打ちつける荒波を見ても「あら~なつかしいわねえ。でも、景色はずいぶん変ったわ。あのころと少しも変わっていないのはかもめだけね」なんてさらっと言ったお二人の顔を見たとき、「人間、すごいわ」と心から思った。

 エンディングは、「付けまつ毛と厚化粧をしなきゃとても皆さんの前には立てない」というお二人が、スパンコールがいっぱいついた振り袖姿でステージ歌う「ソーラン渡り鳥」だ。

 その前に栄子さんが言う。「今やっとね、歌があってよかった、お客様に喜んでもらえる歌を歌い続けてきてよかった、と思えるようになった」

 私はここで涙が出てきて、「ソーラン渡り鳥」が流れる間メガネをはずしてナプキンで涙をぬぐっておりました。

 いい映画でした。

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