Glamorous Life

グラマラスライフ 実川元子オフィシャルサイト おもしろい本、どきどきする試合や映画、わくわくする服に出会えたら最高に幸せ

2010年01月

阪神大震災から15年。

実家も被災しました。あのとき見た光景がきっかけとなり、私はいろいろ「進路変更」したなあ。マンションはもういやだ、と思って一戸建てに引越したり、いずれ帰るつもりだった故郷は帰れるところではないと気づいたり。実家はいまだに(何回修理しても)水道の水漏れがひどくて、家の浸食が心配です。親は「いまさら建て直すわけにもいかず、かといって応急処置ではいっこうに水漏れはなおらんし。とりあえず私らが生きている間、家がたっとったらいいかな」と言っております。その家にいずれ帰るつもりだったのに、とは言えない。

復旧したとはいえ、子どもの頃から見慣れていた光景は、やはり震災で大きく変わりました。15年は長いようで短い。それに、一瞬の震災が破壊したものは、どれほど年月がたっても取り戻せないかもしれない、と実家に帰るたびに思います。

ガンバサポのブログが集まるAOQLOpeopleポータルサイト。(いつもお世話になっています!)

そこでオフ企画として、AOQLOな人たちが選ぶ、「ガンバ2009年MVPとベストゴール」の投票が始まりました。

まずはMVP。

何回も書いてきたように、ルーカス・セヴェリーノ選手です。

明神さんとどちらにしようか迷ったこともありましたが、今季はルーコンで決まり、ですね。私のなかでは。

今頃言うなと言われるでしょうが、ルーコンは頭がいい。サッカー脳の偏差値が高い。ときには高すぎて、戦術にとらわれるあまりむだなパスをして足を引っ張ってしまうこともあるのだけれど、そのサッカー脳があるからこそ、フタやヤットのパスにまちがいなく反応するし(でも外すことも多いけれど、とりあえず反応は鋭いぞ)、レアンドロにも山崎にもチョジェジンにもアシストができる。

もはや助っ人の域を越えていますね。西野さんが言う「ガンバのサッカー」をもっともよく理解し、体現しているのは、たぶんルーコンなんだと私は昨季確信しました。

ルーカス選手、今年もどうぞよろしくね。できればフタに彼女を紹介してやってください。

そして、今年のベストゴールは、いろいろ迷った挙句、ビューティフルというのではなく、個人的な思い入れで選びました。

Jリーグ第24節 VSジュビロ磐田戦@エコパ

2点目のチョ・ジェジン選手のGOAL!(アシストはルーカス。ほとんどルーカスの得点といっていい)

前の試合で2点先制しながら、ロスタイムに松代さんのバンザイすりぬけで敗戦。レアンドロがやる気ゼロのとても腹の立つプレイをしていてすぐに移籍。茫然自失の一週間を過ごし、汗をふきながらエコパまでの坂をのぼって、「もう今年はあきらめた」とふてくされながら見た試合。けっして内容はよくなかったのだけれど、みんなが必死にがんばって勝った試合でした。2点目、JJのゴールが決まったとき、ちょっと涙が出ました。

絶対的ストライカーなんていらないんじゃないか。ガンバのサッカーで勝つのならば、みんなでGOALすればいいじゃないか。そう思った試合であり、その思いを決定づけたのがJJの2点目でした。

つぎに印象的だったのが、Jリーグ 25節VS神戸戦 フタが入れた3点目。そのつぎが天皇杯決勝 1点目のルーカスのGOAL

正直、私はレアンドロ大活躍のときのガンバはあまり好きではなかったので、レア様GOALは思いだせません。現地観戦だったACL VSFCソウル戦でも、一番印象に残っているのは山崎の1点目だし。

さてさて、2010年はどんなGOALが見られるかな? とても楽しみ。

初夢並みの調子のいい予想してみると。

①ハッシーが6得点で2009年の4得点を上回る。得点(と子煩悩)に目覚めたハッシーパパがまたもや進化する。

②平井、大塚、宇佐美がそれぞれJリーグ初得点をあげる。大塚はアシストも決めて、スタメン出場をはたす!

③今年のACL男はなんと佐々木! 途中出場にもかかわらず7得点! プレースキッカーもつとめFKを決める!

いかんいかん、妄想がどんどんふくらんでいくわ。

日本人得点王にフタ、とか、ルーカス最多アシスト、とか、ヤットのFKが5本も決まる、とか、PJ覚醒、とか。

「この世界の片隅に」(上中下)

こうの史代 アクションコミックス

 

昭和29年生まれの私は、当然ながら平成よりも昭和のほうを長く生きているわけで、平成になってからの日本の、というか、自分の浮かれっぷり、おごりっぷりが鼻についてなりません。「もう私ったらこんなこと言っちゃって(やっちゃって)、何様?」と思うことが一日に一回くらいある。つまらない仕事はしたくない、だの、ギャラが信じられないくらい少ない、だの、家事は義務だからしかたなくやっている、だの、メシはつくってやっているんだから文句を言うな、だの、将来(老後)に希望がもてない、だの、若者がたるんでる、だの、生きるのが面倒になってきた、だの、まあ、よくもそれだけ言えるものだと自分がいやになります。

夜、ふとんのなかで自分のゴーマン発言・態度を思い出して自己嫌悪に陥ったとき、こっそり(?)取り出すのがこのマンガ。こうの史代さんのマンガは「夕凪の街、桜の国」で感動したのですが、「長い道」を読もうと思いつつ手が出ないまま、ヴィレッジバンガードでふと手に取ったのがこの3冊。あの戦争を知らない戦後昭和生まれの私には、がつんとくる内容でした。

生きていることがどれだけありがたいことなのか。人を思いやることがどれだけ人間の尊厳を支えているか。人生、うまくいかなくてあたりまえ、と思う謙虚さで人はどれだけ救われるか。

もうひとつ。今ばかり見ること、今しか知らないことのおそろしさ、を思い知らされます。過去を知ることで、人は視野が広くなり、自分にも他人にもやさしくなれる強さが手に入るのだな、と主人公のすずさんに教えられます。今(と未来)ばかり追いかけていると、視野狭窄に陥って、今がとても生きづらいものになってしまう。3年ほど前から、個人的なテーマが「昭和とはどんな時代だったのか?」ということなのですが、今年もこのテーマを深めていきたいな、と思います。

こういうマンガがベストセラーになってたくさんの人に読まれていること、それだけで、日本はまだまだ大丈夫と思えます。

ついでに。広島と岡山に親戚が多い私は、広島弁がなつかしくてうふうふしちゃいました。

夕方にGメールで家長がよりにもよってセレッソに、しかもレンタル移籍と知って、ものすごくむかついた。

バレーが中東に行ったとき以上に、がくぜんとした。

ガンバとガンバサポに後ろ足で砂をかけたうえに、ツバまではいていくような行為をしたいのか? 少なくともそう思われてもしかたない「レンタル移籍」だと思う。

真相や裏話なんて知りたくない。知ったらよけいにむかつきそうだ。ガンバが帰ってくるな、と言ったとはとうてい思えないもの。

よりにもよって、セレッソに移籍する、というその一点だけで、ガンバサポの神経をずたずたにする行為ではないか。少なくとも私の神経は逆なでどころじゃないくらいささくれだったよ。セレッソには、なかよしの、なあなあで通じあえる大分のお友達がいっぱい移籍しているし、バンドさんもいるし、そっちのほうが気楽で楽しいでしょ。でもね、プロのサッカー選手ってお友達と楽しくサッカーやって、お金もらえるものなの?

今年の個人的目標(サポとしての、ね)は、「おうようにかまえる」だったんだけれど、目標立ててたったの8日で達成不能になっちゃったよ。

前も書いたけれど、チャレンジしない人間は、どれほどの才能があっても開花しないし、成功もしない。横浜Fマリノスの中澤さんも言ってましたよ。チャレンジしている人は輝いているって。そう、チャレンジしようともしない人間なんて、輝くどころか3流どころで終わってしまう。

ある意味、サッカー選手なんて人気商売。応援してもらってナンボでしょ? 

いつか帰ってきてくれるはずだ、と信じて、大分に行っても応援していたガンバサポのことを、一回でも考えたことがあるのだろうか?

何を言ってもむなしいので、もう家長というサッカー選手のことを、きれいさっぱり忘れることにします。 

3月半ば締切の本を抱えています。

厳しい。

飲み会も、遊びも、すべて断って、毎日がんばらなくては終わりそうにない。

そういうときの救いは、眠る前の「逃避の読書」。

いまはなぜか山本周五郎です。

今頃気づいたけれど、山周さんの作品って、どれも気持ちが休まらない内容なんですね。

人情ものも、ちっともほっくりしない。

敗者がみじめに負けていき、勝者もなぜか高笑いできない、という勝ち負け相殺の物語。

ま、そういうところが好きさ。

逃避にはならないけれど。

で、いましゃかりきに訳しているのは南アフリカのサッカーの話です。

ネルソン・マンデラさんとか出てきます。

なぜ、アフリカで最初のW杯が南アフリカで開催「されなければならなかった」のかがよくわかります。

さ、がんばろう。

 

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