ジュビロ 4-3 ガンバ
得点者:何が何やら......とりあえず平井4戦連続ゴールおめでとう!!
へこんで(というほどでもなかったかな。結構前向きだった)帰宅する道々、「ガンバはいま遺産を食いつぶしているんぼだろうか? それとも伝統に押しつぶされているのだろうか?」なんてどうでもいいことを考えていました。
国内タイトルを一応そろえ、ACLの王者にもなり、なんとなくサポも「勝てないとブーイング当然」みたいになっていますが、実はガンバ、「強豪クラブとしての伝統」なんつーものはカケラもありません。それがあるのは国内クラブでは鹿島だけじゃないですか? 鹿島は「クラブとしての伝統」と胸を張って堂々と言っていいけれど、ガンバは恥ずかしくてとても言えたもんじゃない......はず。
でも、つい言っちゃうんですよね。監督も、選手も、サポ(→私だけか?)も、「ガンバらしいサッカー」とか「ガンバのサッカーといえばパス」とか「攻撃のガンバ」とか、さもそれが「伝統のスタイル」みたいに口に出しちゃう。
でも、2008年のはじめから、私はなんとなく「伝統と思い込んでいるスタイルに耽溺するからもがいてしまうのじゃないか?」と気になっています。もっといえば、実は伝統でもなんでもなく、過去の栄光(ぷっ)の遺産をひたすら食いつぶしているだけじゃないか、と思ってしまうのです。
たかがJリーグを1回優勝しただけで、「伝統のスタイル」と名乗るのは、実は恥ずかしいだけじゃなく危険なのではないか、と。
実は、伝統のスタイルという隠れ蓑をかぶった過去の成功体験をひたすらなぞっているのでは、そりゃ摩耗します。時代に合わせて、つねに新しいスタイルを見出し、つくりだしていく努力を怠ったら、そこから転落は始まるのです。
と言いながらですね、リーグ17位の降格ゾーンにいる今、これを言うとたぶん100人が100人笑うでしょうが、私はガンバは必ずや新しいスタイルで再生すると思っているのです。それもわりに早い時期に。かなりの痛みをともなうでしょうが(いろいろなことが大きく変わる、とか)、再生したときにはもっと強くなっていると信じています。根拠は私なりにいろいろあるんだけれど、今、それをここで書くのはやっぱり恥ずかしいのでやめときます。
オプティミスティックなサポの妄信と笑わば笑え。
ガンバは大丈夫。きっと大きく前に進んでいきますって。