Glamorous Life

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2010年06月

ラウンド16が終わって、ガーナ以外はすべて1stラウンドを1位通過したチームが残りました。

いまのところ、私の好きなサッカーをしていたのは以下の3チーム。

1>チリ、2>韓国、3>メキシコ

みんなラウンド16で消えたけれどね(汗)どのチームも弱点をつかれての敗戦だったけれどね。でも、果敢に「これだよ、俺たちのサッカーは」とがんがん攻めていったところが小気味よかった。私は前を向いて攻める姿勢を持つ選手が好き。そういう選手をサポートするチームが好き。見ていて楽しいパスサッカーが好き。なので、この3チームが好き。洗練さには欠け、試合は「あ~、そんな無謀な、肉を切らせて骨を断つようなサッカーでいいのですか?」と突っ込みを入れたくなるような内容であっても、つねに「何かが起きるのではないか」とわくわく感を持たせてくれる。

いまのところ、「この選手が見たい!」と思わせるのは

1>エジル(ドイツ)。今回はあまり「をを! そのパスを通すのか!」と思わずうなって得点が決まることが少ないのですが、そのなかにあってエジルのパスはすごい。シュート力も抜群。エジルはまちがいなくいまドイツのNO1プレイヤーでしょう。ポドルスキーやクローゼをうまくつかっている。ピッチが3次元、かつ俯瞰で見えている選手です。バラックが怪我で出場できないことで私はドイツを優勝候補から外していたのですが、エジルがいるなら「優勝、あるね」と切り替えました。

ちなみに「をを! そのパスを!」と叫ぶべき選手は、いうまでもなくブラジルのカカーですが、まあ、通すパスもさることながら、受けるほう(ルイスファビアーノとロビーニョ)の天才っぷりがハンパないので、私はあえて叫びませんでした。

2>ビジャ(スペイン)。ああ、すてき、ビジャ。顔といい、体格といい、サッカーといい、もう120%私の好みです(赤面)。得点のすべてが好き。何回でも見たい。技術もスピードも(私にとって)世界一。得点王、ねらってください! 私の予想では準決勝でドイツとあたるはずなので、これが私の「My favorite 決勝」です。

3>サンチェス(チリ)がんばるあなたが好き、と耳元でささやいてみたい(→バカ)ブラジルとの試合後に、どこでもドアを開けて「よくやった」と背中をさすりたくなりました。実はあまり出番がなかったのだけれどね。でも、いかにも南米系FWで、足元がうまくて、ゴリ押しもできて、ポストプレイもうまくて、ああ、ガンバに来てくれないかなあ(→バカ)

日本は消えたけれど、W杯はまだまだ続きます。

次期日本代表監督に今回チリを率いたピエルサさんがあがっているとのこと。まあ、むずかしいだろうけれど、決まったらうれしい。

 

試合直後、思わずツイッターに「不完全燃焼。こんな試合を『よくやった』で終わらせてはいけない」なんて書きこんだら、翌朝の朝日も日経も見出しが「完全燃焼 日本代表」。脱力しました。はぁ~。

W杯はもはや日本代表にとって、その場に立つだけで満足するものではなくなった......という認識に変わったのがこの南アフリカ大会なのだと思います。前回、デンマーク戦に勝ったあとで「階段を3段あがった日本代表」と書きました。3段上がった以上。3段目の地点からの戦いをすべきだった。もっと上にのぼっていくために、何をしたらいいのか、何がしたいのか、そんなことを見せたらよかった。

いまは「たられば」を言うときではなく、この試合でできなかったこと、「不完全燃焼」させてしまった原因を突き止めることが重要なのではないでしょうか。そして、つぎの1段はどの方向に踏み出すのか。直近、のぼろうとしている階段はよじのぼらなくてはならないほど高いのか。そんなことを見定めるのがいま、日本代表を応援しているすべての人たち(選手、監督、何よりも日本サッカー協会とJリーグにかかわるすべて)がやらなくてはならないことなのだと思います。

昨晩の試合の前に、実はひそかに「0-0だろうなあ」と思っていました。でも、そうなってほしくないので「とにかく点を取れ~」と同志にメールをしたのですが、やはりかなわぬ夢でした。現監督がこれまでやってきたサッカーを考えると、8強をかけた戦いではよけいにリスク回避が優先されるであろうことは十分に予想されました。(その昔、横浜FマリノスVSガンバで『攻撃は2人だけ。あとはずっと引きこもり』というサッカーで何回煮え湯をのまされたことか)このサッカーを続けて、その先があるとはとても思えない。現監督もそれを重々承知しているので、今回でやめるとおっしゃっているのでしょう。

3段上った階段を、どどどっと下りてしまう(すべりおちてしまう)ことも簡単です。そして、つぎのW杯までは階段ではなく、坂道をじりじり辛抱強くあがっていかねばなりません。

昨晩の試合で取りこぼしたもの。取りたくても取ることが許されなかった(資格がなかった)もの。それを取りに行かねばなりません。

ヤット、あなたの悔し涙をピッチ上で見たのは初めてです。ぜひブラジルでは歓喜の涙を流してください。あなたはきっと一番「不完全燃焼」を感じているはずだから。

 

ここんところ、ティーンエイジャーの留学生が複数人滞在する生活を送っています。

我が家の通常の家族4名は全員がアッパー20の成人で、かつ3人は働く成人だし、約1名はもうすぐ社会人なので、個×4がいるようなもの。いっときにくらべると私が負担する家事量はぐっと減りました。

ところが、ティーンエイジャーが2人ほど増えただけで、家事はふだんの1・5倍どころか、2倍3倍です。

まず炊事が3倍。ふだん朝食は半分以上娘がつくっていて、私は上げ膳据え膳で新聞読んで......ということが多いのですが、さすがに留学生の分まで早起きしてつくって、と頼むのはかわいそう。しかもつくるのは朝食だけではありません。お弁当があるのです。ああ、なつかしい、お弁当づくり。振り返ると20年近くつくってきたのに、いったんつくらなくなるとコツとか手順とか、すっかり忘れるもんですね。留学生たちを6時半には学校に送りださねばならないので、遅くとも5時半には起きて朝食プラスお弁当づくり。ふだんはお昼なんてつくったことがないのに、昼ごはんの心配までしなくてはならないのはなかなか疲れます。

でもって、夕飯はふだんの2倍量をつくっています。ティーンエイジャーの食欲はあなどれません。え? 足りなかった? ということがしばしばで、反省して品数は減らして量をいつもの倍にしました。喜ぶのはグラタン、カレー、焼きそば、うどん、ラーメン。VIVA炭水化物。VIVA10代! 一緒になって食べていたら私は一気に糖尿病予備軍にまっしぐらですから、別メニューでつくったものをこっそり食べています。

洗濯物もすごい量。最近、むしむし暑いってこともあるけれど、ふだんは3日に2回まわせば十分の洗濯機を雨が降らないかぎりほぼ毎日、しかも2回まわしています。掃除も1週間2回しかかけない掃除機をほぼ毎日。買い物もほぼ毎日行かねばなりません。食パン2斤、トマト6個、じゃがいも大6個、キャベツまるまる1個を1日半で食べきる生活はひさびさです。

まあ、それやこれやでたいへんといえばたいへんだけれど、ひさびさの10代との生活が(ストレスを感じることも多いとはいえ)楽しいといえば楽しい。

自分と家族のことは棚に上げて、10代ってほんと生活力(つまりは家事力)がないんだな、と気づきますね。洗濯物をたたんで、と渡しても、どうやってたたんだらいいのかがわからない。毎朝、ふとんをあげなさい、と口を酸っぱくしていっても、なぜかできない。電気はつけっぱなし、クーラーもつけっぱなし、脱いだ衣服、教科書、スナック菓子の袋、全部ぐっちゃぐっちゃになって転がっています。

でもよーく思い出してみると、我が子たちも10代のころは自分の部屋さえ片づけられない、自分のものさえ始末ができない、家事なんてとんでもない人たちでした。生活に対して意識を向けるためには、やはり自活しないとダメなんですね。留学がチャンスだと思うのだけれど、やはり10代は10代。まだまだ子どもです。

そういう生活もあと少し。なかなかできないことなんだから、チャンスだと思って楽しもう、と自分を励ましています。

 

日本 3-1 デンマーク

得点者:本田

     遠藤

     トマソン

     岡崎

 

 22時就寝、3時20分起床。

 娘とともに観戦しました。

 本田のFKが決まってまず座ったまま2人でハイタッチ。でもこのときは2人とも冷静。「ちょっと早すぎたかなぁ。これで守りに入ったらだめだよね」

 2回目のFK。ボールを置きに行った本田。そばに控えるヤット。

「まあ、FKで決まるのって1試合に2度はないよ」。まだ冷静な私。

 ヤットのFKが決まった瞬間、こわれました。まず飛び上がって、2人で踊った。つぎに涙線決壊。以後、試合最後まで涙線はゆるんだまま。

 でもね、カメルーン戦のときよりはるかに落ち着いて見ていられたのは、守備に関して安心したせいかもしれません。

 中沢と闘莉王と阿部ちゃんが、もう鉄壁。この3人と川島がいれば、アルゼンチンにも完封できるような気がしました。

 それにしても、本田。もう「持ってる」とかいう表現じゃ足りないですね。オランダ戦と打って変わって、ボールがきっちりおさまって、しかも前を向ける。進化しました。

 ヤットはいつものヤットに戻って、つまり、すばらしかった。

 今回のW杯の1次リーグ3試合で、日本代表は階段を3段くらいあがったような気がします。自信がついたのが大きかったけれど、自分たちに何ができるかについて冷静に分析して、足りないところを補う以上に、できることを120%やれるようになったことが大きい。

 まだまだ、もっとやれるはず!

 つい先日、埼玉スタジアムの対韓国戦で凹んだときには、まさかこんな歓喜を味わうとは思っていませんでした。あの現場にいた5万7千人の誰一人予想していなかった結果。

 とにかくまずは挑戦権を得ました。

 がんばれ、日本代表!

(補足:いま我が家に滞在しているフランス人留学生(2人)が6時前に起きてきて、踊っていた私と娘を見てびっくりして「どうしたの?」。「日本が勝った! 3-1だよ! 勝った勝った。決勝リーグだ!」というと、ものすごく悔しそうな顔で「そう。そんなに喜ぶこと?」とか言いました。ザマ(ry)

 ふ~。初校ゲラ、完了。今から編集者に渡しがてら打ち合わせです。400ページの本ですよ。ひさびさに大部。難解で、大部な本を翻訳するのはそろそろきつくなっているかも。何が問題って、訳注と注記の文字が老眼で読みにくい(汗)拡大コピーをとってしまいましたよ。

 実はこの仕事に取り組んですでに1年が経過したのですが、自分の実力と知識が足りなさ過ぎて、何回となく「もうできない!」と投げ出したくなりました。私には無理だ、とてもじゃないが満足がいくまでできそうにない、だからおもしろくない、でもやらなくちゃいけない、つらい......とやりながら「マイナス思考」が頭のなかをぐるぐる。家族や友だちにグチって、負の感情をはきまくり。

 でね、先週、ため息をつきながら原書を眺めているとき、ふと窓の外を見たら梅雨の晴れ間で夏の光がきらきらしていて、おむかいの家のあじさいとくちなしの花がきれいで、外はこんなに明るいのに、私は暗いぞ、と考えたときに、やっと自分が「負のスパイラル」に入っていることに気付きました。

 マイナスの感情をいったん持ってしまうと、やる気まで失って、けっしていい仕事はできない。もうダメ、できない、といったん口に出したら、もうできません。

 反対にプラスの感情を持ってこそ、やる気がわいてきて、質の高い仕事につながっていくはずです。

 そんなこと、何十年も働いていてわかっていたはずなのに、目の前の感情にだけとらわれて、つい忘れていましたね。

 プラスの感情を持つことはできなくても、少なくとも負の感情は持たない。その前に、まず負の感情を口に出さない。言葉にしない。それが大事。

 難しい仕事だからこそ、やりがいがある。そう思い直して、さて、いってきます!

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