1冊、訳了。ふ~。とてもおもしろい本だったけれど、書きおろし(ゴーストだけれど)ともろに重なってしまったのでちょっと苦しかった。
今回の本はアメリカのビジネスパーソンが書いたビジネス書。
ビジネスモデルを所有から共有へと変えることで、ビジネスチャンスが生まれるだけでなく、地球環境が保全されてエコロジーの維持に効果があり(使い捨てがなくなるから)、コミュニティの絆が深くなる、という内容です。ITの世界でみればクラウドなんかその典型例。車や自転車やツールのシェアリング・サービスやら、P2Pのバンキングなどの実例がたくさんあがっていて、なかなか興味深い。すべてを共有にする、というのではなく、もちろん所有のモデルも生かした上で、共有できるものは共有しましょう、という提案です。このモデルが浸透すると暮らしやすくなりそう。共感するところ大の本です。ただ......この思想が受け入れられるのはいまのところ先進国にかぎられるでしょうね。
話変わって。
勤労感謝の日は書道の練成会のあと、書きおろし本のチェックがあって夜の10時過ぎまで仕事をしていました。お昼も抜いてしまったので、編集者と「とにかくなんか食べましょう」と出たのはいいけれど、休日のうえに遅い時間でどこも閉まっています。やっと見つけた中国料理店に入ったら、店員さんが中国人。
思わず頼みましたよ。
我现在学习汉语。我想用汉语说,可以吗?(いま中国語を勉強しているんです。中国語で話したいんですけれど、いいですか?)
可以。你说汉语说得很好。(いいですよ。中国語うまいですね。)
谢谢。还不行。(ありがとう。まだまだです)
你的发音非常好。(発音がとてもいいです)
つ、通じたよー! といううれしさから、店員も日本語を話すというのに私はそれから注文やら質問やら、必要なこともそうでないこともあわせて中国語で押し通しました。あちらもにこにこしゃべってくれました。しゃべっていることがわかった! という喜び。自分が言いたいことが言えて通じた、という喜び。語学を学ぶ楽しさの第一歩ですね。すぐに中国語の先生に報告しましたよ。
夏から中国語でよく使われるフレーズを繰り返し聞いて丸暗記し、何回も繰り返し言ってみるっていうのをやっています。今回中国料理店でしゃべってみて気づいたのは、中国の人がしゃべることを聞きとることも、それに対して受け答えすることも、丸暗記したことがそのまま役立つってことです。パターンを体で覚えるっていうのは語学学習の基本だな。
よ~し、もうワンステップ、ランクアップするぞ! とりあえずレストランで注文することまではできそうだ、ということが確認できたから、つぎは自己紹介だな。