アビスパ福岡 2-3 ガンバ大阪
得点者:末吉(福岡)
アドリアーノ(ガンバ)
宇佐美(ガンバ)
二川(ガンバ)
岡本(元ガンバ 今福岡)
ロスタイムが終わる寸前、城後選手@福岡のシュートがクロスバーをたたき、押し込まれようとするのを藤ヶ谷選手@ガンバGKが必死に抑え込むまでも10秒ほどは、口を半開きにしたままテレビの前で文字通り凍りつきました。
試合終了のホイッスルが聞こえたあと、思わずつぶやきましたよ。
「バーさん、ありがとう。あんたが一番頼りになるDFだわ」
岡本選手@福岡の2点目をヘディングできれいにガンバゴールに吸い込まれていった瞬間から、もう私は着席してテレビを正視することが不可能になり、まず立ち上がり、腹式呼吸開始。最近始めた太極拳の復讐をしながら、福岡に気念を送ること25分。同志にメールしようにも、手が震えてうてませんって。そんな状態が25分も続くと、修行中の身はもうぼろぼろです。
試合終わってからもしばらく無我の境地放心状態でしたよ。
山形戦といい、済州戦といい、ほんとに心臓に悪すぎる。
締りがないっつーか、だらだらっつーか、ゆるゆるっつーか。
でも、よーく考えてみると昨年も一昨年もACLと並行して試合が続くこの時期には、そんな感じのだらだらゆるゆるで負け続けたわけですから、勝ち点がなんとか拾えているだけまだマシなのかも。ほかのACL組がなかなか勝てないのを見るとよけいにそう思います。ゆるゆるでも、やさしさ大放出は「遠慮しときまっさ」となったガンバさんなのかな?
一晩眠ってようやく気持ちと頭の整理がついたところで、いいところ探しをしてみます。
①藤春選手、Jリーグデビューおめでとう。緊張のあまりだと好意的に解釈するとして、左サイドの一隅で一人だけ別次元の異世界を漂っていた感じがしました。きみのいるところだけ、サッカーではなく玉蹴りでした、みたいな。でも、言っちゃなんだけれど下平選手もずっとそうでしたよ。でも、匠ちゃんのすごいのは、一人別次元(もちろん下方のです)にいることを自覚しつつ、まったーく動じなかったことです。そのふてぶてしさというか、神経のずぶとさで彼は生き残っています。大丈夫。またチャンスはめぐってきますから、それまでくさらず精進してください。(あれ? ファンレターみたいになっちゃった)
で、おばさんからの忠告です。
まず、髪を切れ! その髪型がよけいに別次元感をかもしだしているのだ!
②二川選手絶好調! 解説者もアナウンサーもフタのプレイにベタ惚れでした。絶賛、というのではなく、「惚れ惚れ」という表現がぴったり。水沼さんと八塚さんの会話「なんであんな体勢から精度の高いパスが出せるんでしょうか?」「分析してみてもまねできませんね。二川選手にしかできない技術とセンスです」。ほら、惚れ惚れ感たっぷりでしょ? サッカーを見る楽しさを教えてくれるプレイの一つひとつ。ただ惜しむらくは絶好調フタが長続きしないこと。電池がいきなり切れてうんともすんともいわなくなるゲーム機みたいに終わっちゃう。どうかどうか単一電池並みの、いや、充電式電池並みのパワーで「惚れ惚れ」プレイをもっともっと見せてください。
③宇佐美選手復活の兆し。あのドリブル、あのシュートの速さ、ワールドクラスです。できればワールドクラスを1試合1回以上見せてくださいな。
④佐々木選手無双。途中交代で佐々木選手が出てくるとわかった瞬間、鳥肌が立ちます。それくらい期待感が抱かせる選手です。途中出場はいやかもしれないけれど、試合を(それだけでなくスタジアムの雰囲気まで)がらりと変えてしまう、その才能にもっともっと磨きをかけてほしい。
とまあ、いいこと探しっていうよりも、励ましのファンレターみたいになってしまいましたが、そんなところ。
がんばれ、ガンバ!