何年も前から計画しながら、なかなか実現しなかった香川県のアートをめぐる旅に行ってきました。参加者に晴れ女がいてくれたおかげで、梅雨時にもかかわらず傘をさすことなくめぐることができたという運の良さ。おかげで充実したアートツアーとなりました。
記憶にとどめるためにも、簡単に写真で記録しておきます。
ジツカワは大阪に前泊し、朝岡山経由宇野から船で直島へ。東京から来た仲間たちと合流して、まずは家プロジェクト見学。暗闇のなかで目が慣れると人の姿やスクリーンが見えてくる、というジェームズ・タレルの作品「南寺」やら、千住博作の「石橋」邸(滝の絵がすばらしい)などを見て回るのですが、楽しいのは路地の中にあるアートを見つけること。まあ、なんちゃってってのもありますが、楽しめることはたしか。
アートとはまったく関係のない猫。道の真ん中にじんどって、テコでも動かないのはなぜ?
夕飯はパーク棟にあるテラスレストランにて。瀬戸内海の島々はもちろん、ニキ・ド・サンファールの「腰掛」なんて作品や草間弥生の有名な「南瓜」を観賞しながらディナーというぜいたく。お食事もゴージャスでありました。
アート作品を汚してしまって申し訳ないけれど、行った証拠にアップ。
翌日はベネッセアートサイトのメンテナンス日とかで、すべての美術館はお休み。そこで外にある太湖石が並べてある蔡國強「文化大混浴」と草間弥生「南瓜」へと散歩。散歩している間だけ雨がやんで晴れ間がのぞく、という幸運もあり楽しみました。アートサイトでは「のぞく」というのがテーマだそうで、太湖石のすきまから瀬戸内海をのぞいたところをパチリ。
最後に「海の駅」でもう一つの「南瓜」を見てから直島とお別れ。船で高松にわたります。
高松から丸亀に向かい、猪熊弦一郎現代美術館を訪問。ベネッセアートサイトでもたくさんの作品が展示されていた杉本博司さんの「アートの起源」展鑑賞。カフェで「三十三水晶五重塔」をかたどった和三盆のお菓子を食べてまったりしたあと、高松に戻ってホテルにチェックイン。
3日目は四国村に向かいました。四国をめぐらずとも四国名所が観賞できるというお得なテーマパーク(?)。かずら橋のミニチュアを渡ったり、砂糖、醤油、油、酒、紙、といった四国名産品の製作現場(ただし昭和初期くらいまで)が移築されています。屋島も見えてなかなか爽快(暑かったけれど)。途中で出会った道祖神。
さぬきうどんを食べた後(毎日食べていたんだけれどね)、イサム・ノグチ庭園美術館へ。これがすばらしかった! 石の美しさ、太古からの時間の流れを秘めている石の表情を引きだす力、というのを感じました。
最後に家具の芸術家、ジョージナカシマ記念館を訪れ、ていねいな解説で今度は木の表情を引きだす力を教えられました。
優雅に走るコトデンにゆられて高松に戻り、預けておいた荷物をピックアップして空港へ。
2泊3日でしたが、実に充実したアートの旅でした。
帰宅すると封書が。毎日書道展漢字Ⅱ部に入選しました。(近代詩文書は落選)
国立新美術館@六本木で、7月6日~11日の前期展Ⅰ期会期中展示されるそうです。お時間があれば見てやってください。