Glamorous Life

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2011年06月

 日曜日、関西から夜帰ってきた私が居間で一息ついていると、次女が深刻な顔で「ママ、話があるんだけれど」と言ってきました。

 ドキッ! もう仕事をやめたいとか言い出すんじゃなかろうな......と居ずまいを正し、全仏オープンテニス、男子シングル決勝戦の音量を落として「何?」と同じように深刻な顔で聞きました。

「あのね......」言い淀む次女。覚悟を決める私。

「私の部屋の外のベランダに、3ミリくらいのゴキブリの幼虫がいる」

 ふ~力が抜けましたよ。ほっとしたあまり言っちゃいました。「わかった。明日ママが薬をまいておくから。今晩は窓をきっちり閉めてもう寝なさい」

 そして翌朝6時半。

 まだ惰眠をむさぼっていた私は娘の泣きそうな声で起こされました。

「ママ、今朝、ゴキブリの成虫が物干しのすぐそばで死にそうになってもがいている。何とかして!」

 ううううう......またゴキブリかよ!

「わかった。とりあえずあなたはゴキブリを見なくてすむようにカーテンを閉めて支度をしなさい。あとでママが始末しておくから」

 私が飛び起きてすぐ始末してくれることを期待していた娘は、不承不承朝ごはんをつくりにキッチンに行き、私はもう一度惰眠を......と思ったら目が覚めてしまったので起きて問題のベランダに行ったら、あれ? いませんよ、ゴキブリちゃんは。

 でも、そんなこと言ったら「じゃ、私の部屋に入ったんだ!」とか大騒ぎになるので、ベランダをのぞいたことも黙っていました。

 出かける前に娘はきっぱりと「ママ、ゴキブリのこと、お願いね」と言ったあとで「前々から言っているけれど、私、一人暮らししないから。ずーっとママと一緒に暮らすから」......って、私は一生、あなたのゴキブリの面倒を見なくちゃいけないわけ? しかも自立しない主たる理由が「ゴキブリが怖い」ってそれ何?

 ゴキブリのことをすっかり忘れて仕事をしていたら、午後にまたもや娘からメールが。

「ゴキブリ、始末してくれた?」

 不機嫌になりつつも、やはり放っておけないので洗濯物を取り込んだあとでベランダに薬剤を撒きまくった私でした。雨が降ったら効き目は霧散しそうだけれど。

 ゴキブリが暗躍する季節になったわけね。

 ゴキブリの印象を払しょくするために、昨晩キリンカップ、日本代表VSチェコ代表の試合観戦で横浜に行ったときみた夕焼けの画像をアップしておきます。

 

夕焼け(小).jpg
 

 代表戦に行くと毎回思うことだけれど、はらはらしないで見られるのはたいへんありがたいけれど、なんというかあまりおもしろくない。とくに昨晩は「宇佐美代表初キャップ」をあまりにも期待しすぎていたのが裏切られたのと、6万5千人も観客を前にスコアレスドローというおもしろくなさの2乗となりました。

と言いながら楽しんだんだけれどね。後半は結構盛り上がっていました。チェフ、すごい! とか。ガンバなら確実に3点取られて4点取ってる、とか言いながら。

 まだ決定じゃないらしいけれど、まずまちがいないでしょ。

 バイエルン・ミュンヘンかぁ......というのが正直な感想。ドイツ向きじゃないと思うんだけれどなあ。長谷部選手から始まり香川選手、内田選手の活躍で日本人選手は割安でまじめにやってくれる、という評価が高まったのだと思います。しっかり移籍金をいただいて......ってあれ? なんか移籍金があまりとれないような報道が......。まあしかたないね、弱化部があるガンバさんだから。

 どうやら今月いっぱいでガンバでの宇佐美選手が見おさめらしい。今のガンバにいても宇佐美選手自身には何のいいこともないように思えるこのシーズンなので、移籍すること自体には応援したい気持ち。バイエルンにいって成長してほしいし、世界の宇佐美になってもらいたいです。

 でも、でも、さびしいね。トップにあがる前から応援していた選手が、自分の応援するチームから離れていってしまうのは。

 ガンバでは「至宝」とされて大事にされていましたが、バイエルンのような世界のビッグクラブに行っては今の競争なんて幼稚園レベルでしょう。すばらしい才能を持っているけれど、一人ではできないのがサッカー。海外でどれだけ羽ばたけるか、それは彼自身だけでなく、周囲の支えが絶対的に必要でしょうね。どうか、バイエルンが宇佐美選手の才能を十分に育む環境でありますように、と祈るばかりです。

 

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