Glamorous Life

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2011年07月

ヴァンフォーレ甲府 4-3 ガンバ大阪

得点者[ガンバ] イグノ、平井、中澤、[甲府]ハーフナーマイク×2、内山

直前まで行くつもりでいたのだけれど、はっと気付くと連休明けに締切っていうのが何本かあり、しかも甲府は意外に遠くて、帰ってこられるかどうかビミョウだったので当日朝になって断念。(注:別に仕事がたくさんあるわけではない。ただ、ひたすらサボっていたツケが来ているだけ)

テレビ観戦を終わっての感想。

行けばよかった。

行こうと思った理由の第一が、今年トップにあがってきた大森選手がベンチ入りしたっていうこと。でも、大森選手が出られるような内容じゃなかったですね。

4点目を決められたときには、まったく酷過ぎるザル・ディフェンス、とか思ったけれど、この試合、そう悪くなかったです。

っていうか、私、むしろ好き? こういう試合を楽しめなくちゃ、あーた、ガンバサポなんてそう何年もやってられませんよ。

ではでは、気に入った点と、こりゃーちょっとどうにかしてよね、の点をいくつかあげておきます。

1)イグノ、ゴラッソ。イグノ選手のほうがバイエルン・ミュンヘンに行ってもいいくらいです。すばらしい!! ラフィーニャだかなんだか、出番あるんかなあ。

2)平井、初頭ゴール。その前の佐々木のクロスもすばらしかった。そうそうそうよ、ショーキ! この調子でゴール量産して頂戴。

3)フタと佐々木がえぐかった。とくにフタ。何? あのイグノに出したタテパス。そのほかにもフタらしさが随所に光ったし、佐々木もフタに使われようといううごきがよかった。

4)下平が存在感超アップ。3年前に私は「J1レベルの選手じゃない」と酷評したんだけれど、何、今年のこの成長ぶりは! ごめんなさい、謝るよ、匠さん。昨晩はひそかに「あと3年たてば、匠はハッシー以上にガンバの重鎮となる」と思いましたよ。 

はい、よかったのはここまで。

つぎにどうにかしてよ、の点。

1)ジェルソン・マジックはもう期限切れ? なんか、去年ポイント使いすぎて「実は借金ができていました。一括返済お願いします」と言われているような藤ヶ谷選手の超ボロ守備です。鉄壁の反対語ってなんやろって甲府の2点目で考えちゃいました。

2)ケガしている選手は使わないでほしい。たしかにヤットはスペシャルな選手だけれど、彼も人間。疲労とケガで生彩を欠くどころではない酷さでした。おかげで武井にかかる負担が重くて重くて。武井のPK献上&4点目へのミスパスは、3割くらいはヤットさんの責任かな。

3)スンヨンラブはピッチ外でお願いしたい。下平との交代なんてありえへんのやけれど。

4)大森を見たかったなあ。

 どうにかしてよ、の大半は采配だね。

 でもね、酷暑のなか、中2日の試合日程で、相手は1週間あいている。しかもアウェイ。4点取られたザル守備はどうかと思うけれど、アドリアーノも宇佐美もいないところで3点とれたっていうのも大きいよね。私はその点をとっても前向きにとらえています。

 

立て続けに見てとってもとっても幸せな気持ちでいる木曜日です。

くわしいことはまたエントリするかもしれませんが、とりあえず。

宇佐美君、欧州でがんばってね。

 

そして、そして、日本女子サッカー代表、すごすぎる!!

欧州強豪のスウェーデンをあれほど圧倒するとは。午前3時30分に起きたかいがありました。

さぼらない、つねにチャレンジする、臆しない――それが勝利を呼び込むんだね。

決勝は世界NO1のアメリカと。

勝ちましょう!! 優勝しましょう!!

 今日を最後に、いよいよガンバ大阪の宇佐美貴史選手の姿をしばらく万博で見ることができなくなります。

 私は迷った挙句に万博参戦をあきらめました。たぶん、試合を見るどころではなく、最初から最後まで泣いてしまいそうだから。(私信:zaburouさん、次男さんの言うとおり、11番ユニを着て行ったほうがいいと思うんだけれど)

 ふと思い出したのが、稲本潤一選手の日本での最後の試合でした。私は観戦していたのです。主将をつとめていた木場昌雄選手が号泣するそばで、稲本選手はファンたちにお別れのあいさつをしながらにこにこしていました。あのときの私は、ただただ「俺たちのイナ」がアーセナルなんてすごいクラブに移籍する、というだけで誇らしくうれしかったなあ。

 でも、宇佐美選手の場合はちょっとちがう感情がこみあげています。

 誇らしさ以上に「どうかどうか運に恵まれますように」と祈るような気持ちが強い。

 小さいころから私は母親に「『自分が満足のいく人生』を送るためには、1割が素質、2割が努力、あとの7割が運や」と言われて育ちました。

 母は「でも、素質と努力なしに運は味方してくれんからね」とつけ加えるのを忘れませんでした。

 (ついでに言うと、母は「あんたの場合、素質という点では人よりだいぶ劣っている。だからその分を努力で補え。努力できるというのも素質の一つです」とも言っておったなあ......。はいはい、私は素直に従いましたよ)

 そんな凡人と宇佐美選手を比べるのもどうかと思いますが、宇佐美選手の場合、素質はたぶんもうぬきんでています。努力もしている。あとはもう「運」を味方につけられるかどうか、それにかかっています。

 私の第一次サッカー熱狂期は、ベッケンバウアーが光り輝いているドイツの黄金時代でした。だから私にとって、バイエルンミュンヘンは、ただただ「すごいクラブ」なのです。そこにガンバ大阪生え抜きの19歳の少年が移籍するのです。あのバイエルンミュンヘンに!!! 運はたしかに宇佐美選手にほほえんでいます。

 あとは、けがをしないこと。

 チームにとけこむこと。

 監督そのほかの環境を味方につけること。

 そこでも運の女神がほほえみますように!

 最後の試合はテレビで応援します。

 青黒のユニを着た宇佐美貴史選手の姿をしっかり目に焼きつけます。

 世界の宇佐美になってね! そしていつか、いつか、万博に帰ってきてね。

 

梅雨明け猛暑? 節電中? そんなこともすべて前向きにとらえられる幸せな気分で過ごした週末でした。

日本女子サッカー代表、そしてガンバ大阪のみなさま、本当にありがとう!

まずはドイツで開催中の女子W杯準々決勝。対戦相手はドイツです。そう、忘れもしない2008年北京オリンピックで、初メダルの夢を打ち砕いてくれたチームです。試合前の国歌斉唱で並んだ両チームを見て、まずスタジアムに詰めかけた2万6千人のドイツのファンたちは思ったことでしょう。

「これは、勝てる!」

それくらいの決定的な体格差。なんでも一番大きい人は180センチあるんだと。一方の日本はGKの170センチが最大。一番小さい選手に至っては、155センチ。いくら「サッカーは体格でやるものではない」(by宮間選手。好きだなあ)と言ったところで、CKやFKのたびにひやひやどきどきでしたよ。

報道では「ドイツの攻撃圧力をしのぎきった日本女子が~」とか書かれていますが、しのぎきったような試合展開は延長後半、日本が得点したあとくらい。その前まではどちらもしっかり走って、パスをつないで、試合をビルドアップしようという強い意図と意志が感じられる好試合でした。互角、とはいいませんが、6:4(ドイツ:日本)くらいのチャンスはお互いつくっていた。

パワーのドイツと言われているけれど、決して力で押しまくる感じではなく、むしろ高いスキルと走力と、選手一人一人の戦術理解がしっかりしていることを感じさせる組織的サッカーでした。

一方の日本もスキルと走力と戦術理解力、そして一人ひとりの役割分担の点では負けていませんでした。負けると見られていたフィジカルの面でも、最後の最後まで競り合っていたし、GKとDFの連携もとてもうまくいっていました(→関係ないけれど、ガンバはビデオを見て研究すべきだな)。ドイツにフィジカルで文字通りの意味の物理的には劣っていても、そこをテクニックとメンタルで負けなかったことが勝利を呼び込んだのだと思います。

で、私は申し訳ないことに、前日にめいっぱい働いてしまったために眠くて眠くて、実は録画をして翌朝結果を知ってから観戦してしまう情けないファンでしたが、それにもかかわらず、何回となくあふれる涙を抑えられず、なんと2回も見ちゃいました。石清水選手や熊谷選手が大柄なドイツのFWと競り合って身体をぶつけて防いだとき。ひーっ、やられたと叫んだ瞬間に猛然と走りこんだ阪田選手がクリアしたとき。いつもは燃料切れになる安藤選手が延長に入っても顔をゆがめながら必死にプレスをかけに走っているとき。大柄なドイツ選手3人に囲まれてもなおも抜けだしてドリブルをしようと必死な岩渕選手が倒されたとき。タオルを片手に涙と汗をぬぐう。

もうみんなみんなすてき!

そしてそして、誰よりも走って、誰よりも指示を出して、誰よりも競り合っていた澤選手。あなたは私が選ぶWoman of the Yearです。丸山選手に「決めてくれ」と言わんばかりに出したあのパス。すばらしい!! そのほかにも「献身的プレイというのはこういうことなんだよ」と言わんばかりのパス&ゴーやプレスのフォローなど、どれをとっても光っていました。

と、長々と書いてしまったので、最後にJリーグ 大宮アルディージャVSガンバ大阪戦のことを。

最後は盛大な「スンヨン選手ごめんなさい祭り」になったネタ系おもしろ試合でした。

それにしても、いったい何回石原選手に決められたら気がすむねん!!(怒) 試合前に一緒に観戦した方たちと「石原選手がいややなー」「藤ヶ谷選手、またびびっとるんちがうかなあ」とか言っていたら、案の定(怒怒)

ヤットさんの電池が今日は単一2個分くらいだった、とか、フタの運動量が夏場の節電対策仕様に切り替わってしまった、とか、宇佐美の心はもうバイエルンに向かう飛行機の中なんかなあー、とか、ショーキはいつまで新婚気分なんやろ、とか、タクミはツイッターなみのマメさでプレイしろ、とか不安材料がある一方で

グノ、髪型もプレイもイケてる(死語)、とか、もしかしたら今季中に佐々木のとんでもないスーパーミドルシュートが決まるかもしれない予感、とか、武井のパスミス<イケてるパスになる日はたぶん近い、とか、希望の光もちらほらと。(あ、スンヨン選手はあくまでもネタ系でお願いします。でも、あきらかにミネイロは越えたね!)

現地観戦勝ち組の私のMOMは文句なしに中澤聡太選手です! 大宮FW(ラファエル?)へのボールをカットした中澤選手が、周囲をさっと見回して近場にボールの出しどころがないと見るや、猛然とドリブルで駆け上がり、中盤でヤットにパス。そのまま前線にどどどどっと駆け上がり、ヤットが加地さんに出したパスに対して、手を振って「俺に上げろ!」と指示をし、加地さんのクロスをシュートしたイグノのこぼれだまをヘディングで押し込む。その一連の流れを、実は現地の脳内ソウタカメラで録画しておりました。

だって、それまでのガンバさんときたら、後半に入ってもちっともゴール裏に来てくれなくて、しかも向こうのほうで失点。だらだらとした試合運びで、漫然とボールを動かすばかりでゴール裏サポをいらいらさせていたんだけれど、ソウタもきっとその空気を詠んだのだと思ったのでした。

あの得点で空気が変わったね。ソウタ、ありがとう!!

さ、今日も元気に(エアコンなしで)仕事するエネルギーがいっぱいもらえましたよー!

 昨日から乃木坂にある新国立美術館で毎日書道展が開かれているので行ってきました。

 展示されている自分の作品を見てつぶやいたこと。

「こ、こりゃ~、精進せにゃならんわな」

 もしかして、ヘタ? いや、ヘタクソでしょ、こりゃ。ほかの方々の作品を見て、ほんと勉強するところがいっぱいありすぎることに気づきましたよ。

 

 というのはさておき。

 今回、文部科学大臣賞を受賞された永守蒼穹先生の「直後、黒い塊が」という作品にはどきりとさせられました。3.11について書かれた作品で、墨の黒さと迫ってくる文字の迫力にぞわっと背中を走るものがあります。墨と筆と紙で表現されるからこそのインパクト。今、この時代をどう書くのか。何を書くのか。どう書くのか。そんなことを考えさせられる書です。これは実際に見たほうがぜったいにいいと思うので、ご興味がおありのかたはぜひ新国立美術館まで足をお運びください。

 

 と、恥ずかしながら記念に自分の作品は画像アップしておきます。

 ヘタクソなインパクトを少しでもやわらげるためと、大きさを認知していただくために、自分入りです。あ、指差している上のね。

「尚想う、臥龍の図」というのです。

毎日2011 実川入選作(小).jpg

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