Glamorous Life

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2012年03月

な、なんと、セホーン監督&ロペスHC解任。山本強化部長、責任をとって辞任。

ま、当然と言えば当然ですね。でもって、金森社長、ぜひお聞きしたい。

「めざすサッカーが一致したから監督を依頼した」......めざすサッカーってなんですか? ぜひぜひ言葉で具体的に説明していただきたいです。「攻撃的なサッカー」なんて言われたら、私、暴れます。

松波監督&實好ヘッドコーチ......まだまだ迷走は続きそうですなー。

がまんがまんがまんがまん......っていつまで我慢したらいいんだろう? 6年くらい、と言われたら、また暴れます!

 昨晩の敗戦を見終わったあと、ブログになんと書こうか、いや、もうブログを書くのをやめようか、ともんもんとしました。できれば昨年の11月(西野さんをぶざまで失礼なやり方で「切った」とき)からのガンバにかかわるすべてをなかったことにしたい気持ちですが、そうはいかないし、今ここでなかったことにすることは卑怯だと思うので(別に卑怯でもなんでもないけれど、自分の気持ちとしてね)、一晩眠ってある程度感情をコントロールしたところで書いてみます。

 感情をコントロール、と書きましたが、昨晩試合を見ながら、気持ちが少しも盛り上がらない自分がほんとにさびしかったです。ガンバの試合はKO24時間前から、どんな試合であっても私の血圧はあがりっぱなし。KO2時間前には胃が痛くなり、おちおち座っていられなくなって、一緒に観戦している方から「落ち着いて、気を楽に」と言われる始末。それが、昨晩はスタメンをチェックした瞬間に、シュルシュルシュルと空気が抜けました。文字通り、座りこんで同志にメール。同志、万博から引き返そうとしたそうですw

 

 前半、裏をとられて先制されたとき、ふだんなら私は床を踏み鳴らし、呆然とするかはーっとため息をつくのですが、昨晩は血圧も感情も上がることなく、かといって下がることもなく、「これからだ! まだ時間はある」と鼓舞する気持ちにもなれず、ただ淡々と眺めているだけでした。

 

 唯一、私の血圧があがったのは倉田選手がピッチに入ってキレのある動きを見せてから。シュウ、いいじゃないですか! 

 以後、シュウを探すだけでほかはいっさい見るのを、また感じるのをやめましたよ。シュウ、期待しているからね! 私が唯一サインをもらったガンバの選手はきみだ。(サインをもらうこと自体にまったく興味がない私だけれど、なぜかそのときは並んでもらいました。そのときも「期待しています」と本人に直接言った記憶がある)

 

 2008年、10試合勝ちがなくて(でも負けてはいなかったが)、遠くシリアの地に遠征して逆転で勝ったとき、私は恥ずかしいことにテレビを見ながら深夜に一人で号泣しちゃって、自分がどれだけ勝利を望んでいたかを思い知りました。でも、今はたとえ勝ったとしてもそういう気持ちにもたぶんなれないと思います。負けてもこれだけ淡々とした気持ちでいる自分が不思議なんだけれど、どうしてかと一晩考えて思い当ることが一つ。今のクラブのやり方に私は相当頭に来ているからなんですね、きっと。かといって、サポーターをやめたい、とか、ガンバを見切った、とか、もう応援しない、という気にはまったくならない。ただ、セホーン監督とロペスヘッドコーチにチームがめちゃくちゃにされる前に(もう十分崩壊しているが、まだ草をはやすくらいの土壌はある)、なんとかしてほしい、とひたすら、歯がみをしているだけ。この2人を連れてきた人の責任も、きっちりとってほしい。そう願うのは、私がまだガンバのサポだからです。

 

 もう応援しない、とか、もうサポーターをやめる、とか私にはその気持ちがよく理解できない。たしかに、こんな苦しいこと、やめても誰にも文句を言われないどころか、少し賢い人なら別のチーム、たとえば英国プレミアリーグのビッグ4くらいを応援しておけば精神的にも安定するし、サッカーの通に見えてかっこいいんだけれど、簡単にそう切り替えられないのが哀しいサポーターのサガではないでしょうか。Jリーグの試合なんてレベルが低くてつまらない、とか、強くもないクラブを応援する気持ちがわからない、とか、いろいろ言われるんだけれど、人の感情なんてそう簡単に割り切れるもんじゃないですよ。一人の選手を応援しているのなら、その選手が移籍したら他のチームに切り替えられるんでしょうが、ガンバというクラブを応援しているとなったら、どんなに酷いクラブだとわかっていても逃げられない。恋人や配偶者以上に捨てられないのが、愛するクラブなんですよね。あー、困った困った。

 

 私が待ち望んでいるのは、そういうアホなサポーターの仲間たちと一緒に「今日は来てよかった」「ずっと応援してきてよかったね」と言って笑いながらスタジアムを出ていくことです。その日が来るのを信じて、今日も明日も明後日も、もちろん新潟戦も応援しますよ!

ガンバは遠くアデレードの地までいって、公式戦4敗目を喫した。しかも内容はぶざまだった。セレッソ戦に輪をかけて酷かった。というか一戦ごとに惨状の度合いを強めているような気がしてならない。うまくいかない、という段階ではもはやない。戦術をうんぬんする事態でもない(そもそもあの監督に戦術なんかあるのだろうか?)。ピッチにいるのはもはやサッカーの試合をともに戦えるチームではないし、彼らがやっていることもサッカーではない。冷静に分析してからダメだししようと思い、とりあえず録画を見たのだけれど(ざぶろうさん、ご忠告に反して見ちゃいましたよ。またもや朝5時に目が覚めてもんもんとするくらいひどかったです)、分析のしようもないすかすかのぶざまな試合だった。

原因は選手たちにはない。むしろ、選手たちは必死にがんばっていた。必死すぎるほどだ。なんとかしなくちゃ、という思いが伝わってきたが、その思いは負けるたびにどんどん空転の回転速度をあげていて、アデレードのピッチではごうごうと渦を巻いていた。

私が苛立っているのは、ガンバが今どこに向かっていこうとしているのか、さっぱり見えないことだ。サッカーの方向性ではない。攻撃的なサッカーという看板に偽りがあることは、サポもうすうす気づいている。攻撃的なサッカーをやるのかどうかも含めて、クラブとして、今、何を最優先させているのか、それを示してほしい。(スタジアムを建てることです、なーんて言われたら私は今の5倍暴れる。冗談じゃない! スタジアム建設を最優先しているサッカークラブなんてロクなもんじゃない......ってことを「英国のダービーマッチ」なる本を翻訳して悟りましたよ)

2003年、西野さん就任2年目は、1年目にうまくいったマグロン頭作戦がとん挫してさんざんなシーズンだった。ロスタイム失点を食らいまくっていて、肩を落としてスタジアムをあとにすることが多かった。でも、「ガンバユース出身者を中心にチームづくりをする」というクラブの方向性ははっきり見えたし、当時のガンバユースの育成方針も時代にマッチしていて楽しみな若手がたくさんいたから、サポたちも楽しみが大きかった......と思う。少なくとも、私はあのころのガンバユース出身者はサポとしての誇りだった。

とはいっても、あのころのガンバのアウェイの試合はゴール裏はガラ空きだった。(忘れもしない、ナビスコの対FC東京戦(平日の夜)でゴール裏に座ったら、なんと20人くらいしかいなくて、そのうち3人は私たち親子で、快勝したにもかかわらず最後まで応援したのは10人を切っていた、というさびしさだった。)若手に期待している、と言って弱小チームの試合観戦に足を運ぶのは、よほどの物好きしかいないのだ、とあの頃痛切に思ったものだ。

その後、タイトルもいくつもとったし、「攻撃サッカー」というスタイルも認知された。でも、ガンバユース出身者中心のチームを組む、というクラブの方針は、少なくともこの3、4年はどんどん薄れていき、そもそもガンバユース自体が関西の1部リーグからも落ちるというありさまで全国的に見ても中堅どころにまでなってしまって、宇佐美選手以降「期待の若手」もいなくなった。つまり、2003年頃のあの「いつかこの選手たちが育ったら......」というワクワク感はきれいに消え去り、あのころのハラハラ感と「またアカンかった」という苛立ちだけが残った。

フロントと現場が同じ方向を目指して、目標に向かって一つひとつ積み上げていった幸せな時代は2008年で終わったのだ、と私は見ている。はっきり言って、2009年シーズンからのガンバのサッカーは内容が年々希薄になり、連動した楽しい流れからの得点がしだいに消えていった。ただ、西野さんという実績と求心力のある監督がいたから、大崩しないで持ちこたえていたにすぎない。(西野さんにも功罪あると思うし、今のこのガンバを立て直せるかと言われれば、彼でもちょっとむずかしいかもしれない、とは思う)

今はチームを一から作っている段階です、今の若手たちが育って中心選手となるのにあと3年待ってください。きっと楽しいサッカーで皆さんとともに喜びを分かち合います、とか言ってくれたら、少なくとも私は喜んで待つ。でも、ピッチの主役たちはいずれも30歳以上の「過去の栄光を知る男たち」ばかりだ。

でも、どうやらフロントが考えている方向性は「次世代育成」にはないらしい。ならどこにあるのだろう? 何がしたいのだろう?

このままでは崩壊に拍車がかかる。何も手を打たなければ、これから向かう先ははっきり見えている。負けが続くのはさておき、アウェイゴール裏に20人しかいなくなり、しかもその20人が苛立ちと腹立ちを抱えたままスタジアムをあとにする日がまたやってくる。

新スタジアム建設どころではない。

 

ごめんね、ごめんね、今野さん、ごめんね、と心の中で謝りつづけてます。こんなガンバに引っ張ってきちゃってごめんね。歴代無能三傑が早々と認定されちゃった監督でごめんね。ばらばらのチームでごめんね。サッカーなめてるフロントと選手ばかりのクラブでごめんね。

......って謝ってほしいのはサポのほうだ(怒)

開幕前TM鳥栖戦から数えて4試合目。目をおおわんばかりのサッカーをやり続けているガンバです。気持ちで勝てるんだったら、とっくに勝っていておかしくありません。それくらい、選手たちは気合いが入っていました。だって負けてはならない(でも勝てそうな希望がなかった)大阪ダービー。

それでも負けました。それも最悪なロスタイム負け。試合後の監督の一言で、私はまた頭に血が上りました。

内容がよかった???????? どこが???????? 

内容の酷さに、私は最初の20分でぶちぎれましたよ。一緒に観ていた娘が、「ママ、ママ、身体が震えている。大丈夫? 脳の血管が切れるから落ち着いて」とお茶を入れてくれましたが、セレッソの1点目をたたきこまれたときに暴れたため、せっかくのお茶がこぼれました。ごめんね、娘。悪いのはガンバだから。

ヒョーロンカではない私にはわかりません。なぜ、西野さんを切ってこの監督なのか? 

私はサポですからね、分析なんてできません。でも、サポだからこそわかることがある。ガンバは壊れています。サッカーへのリスペクトがまったくない! っていうか、そもそもサッカーになっていない。お金をとって見せるシロモノじゃないでしょう! ほんとに恥ずかしい。西野さんの10年間で積み上げてきたものは何だったのか? 全部を捨てて、それどころか壊して、その上に建てる土台をつくるどころか、図面さえもつくれない監督でいったい何がしたいのか、フロントは?!

昨日は腹立ちと悔しさでよく眠れず、今朝は6時に目が覚めちゃって怒りをPCにたたきつけたのですが、さすがに感情に任せた罵倒をアップするわけにはいかず、またあとで読み返すに堪えない内容だったので消しました。たいていそれくらい書けばすっきりするのですが、いまだに私はすっきりしません。身体を震わせながら観ていた試合の怒り、落胆、歯がみしたい苛立ちはまったく消えません。

なぜなら、希望がないから。つぎの試合とは言わないまでも、せめてあと1ヵ月後には少しましになっているかもしれない、という期待も持てない。

なぜなら「こういうサッカーをする」という構想がまーーーーーーったく見えないから。私がシロウトだから見えないだけですか? でも、シロウトのサポにもわかることだってあります。こんなことやっていたら、必ず待ち受けているものがあることは。

開幕2試合目にこんなことを書かなくちゃいけないなんて、ほんとに残念で悔しいです。でも、サポだからこそ書いておかねばならない。あとで「こんなはずではなかった」と言うのは、フロント、スタッフ、選手(悪いけれど、今の監督とロペスコーチにはそういうことを言う責任もなければ、そこまでの思い入れもないと思う)だけでたくさんです。

今季の目標は、J1残留......じゃなくて、お金を払っても見ていただけるような試合をすること!

この数ヵ月、恐ろしい勢いでときがさっさかさっさーと過ぎて行ってしまっています。気持ちに余裕がない。仕事も新しいプロジェクトが始まったり、締切が来月の本があったり、でばたばた。私生活も(ちょっとここでは今書けないことが)まあいろいろあって、いやはや忙しい。おまけに花粉症の薬を飲んでいるので、もう眠くて眠くてたまりません。眠くならない薬ももらったのですが、そしたらぜーんぜん効かない! 鼻をすするのに忙しいため、夜、ずーっと起きて本を読んでたりするので、今度は別の状況で昼間が眠くてたまらない。

と、ここまでがいいわけです。

はい、ガンバの開幕戦は見逃しました。一応録画はして、飛ばし飛ばし(とくにハッシーからたたきこまれたあの部分は超猛スピードで早送り)見ましたが、「よーし、腹をくくるぞ」と私に思わせてくれるのには十分な内容でした。この先、どこに向かおうとしているかはまーだわからん。とにかく迷走をしていることだけはわかった。

忙しい、余裕がない、と言いながら、本は読んでいます。まあ、仕事のためもあってね。最近の私と娘のヒットは、言語学者である黒田龍之介さんの一連の本。まず娘が「これは私のために書かれた本だ! こんなに私の気持ちを代弁してくださっている先生にめぐりあうなんて!」と興奮したのが『外国語の水曜日――学習法としての言語学入門』。著者の黒田さんの外国語との付き合い方のスタンスが、おこがましくも自分と似ていて、うなずくところばかりだったそうです。そこでお勧めされていた『フィンランド語は猫の言葉』(稲垣美穂著)をさっそく取り寄せて読んで、またまた「おもしろい!」と大興奮。私に「読め読め読め」と押しつけてきたので触発されて私も読み、内容が2冊ともあまりに興味深かったので、『その他の外国語』(黒田龍之介著)を自分で購入して読みました。「自分には(外国語をものにする)才能がない」「耳が悪いから無理だ」というのは、外国語をまったく学習していない人の言い訳に過ぎない、というところにものすごく深くうなずきましたよ。この本の副題が「役に立たない外国語の話」なんですが、外国語の学習にかける時間と労力と手間との費用対効果を考えると、ほんと外国語学習は役に立ちません。でも、楽しいんだよねー。この2年間、なんの目標もなく中国語を学び続けている私は、ただ楽しいから、ただ世界が広がるから、ただ自分が変わるから、というだけで新しい語学を勉強することへの言い訳ができましたよ。

さーて、仕事に戻ります。

 

 

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