ガンバのことを考えると胃が痛くなって、頭が痛くなって、のどがつまったような感じで空咳が出る、という症状が出てしまうので、最近は考えないようにしています。そうすると、おのずとネットを見なくなり、テレビも見なくなり、世間で起きている出来事からどんどん遠ざかって、何をやっているかというと、一人たそがれて俳句の勉強をしています。俳句をつくりはじめたら、年をとった証拠らしいです。太極拳もやってるしね。年より認定★★★
でも、こないだガンバサポの方から、のどにささった骨をすっきり流してくれるようなメールをいただいたので、ちょっと元気になりました。ありがとう>Santaさん(なーんて私信)
もうすぐEURO開幕だしね、しばらく逃避しよう。
逃避ついでに、最近読んだ本を何冊か並べておきます。あくまでも自分のメモ用。
「身体のいいなり」
内澤旬子著 朝日新聞出版
乳がんになって、なぜかどんどん健康になっていく状態をつづった本。闘病記って苦手でぜったいに手を出さなかったジャンルですが、内澤さんの「世界屠畜紀行」がめちゃめちゃおもしろかったので、著者は自分の身体をどう解剖していくのだろう、という興味で読みました。闘病の記録、ではなかった。「健康」なるものの見方がちょっと変わったかな。
「海の細道」
「震災歌集」
「一億人の俳句入門」
以上3冊 長谷川櫂著
母がどうも知り合いらしく、「海の細道」を「読んでみて」とくれたのがきっかけで、長谷川さんにはまりました。芭蕉は奥の細道のつぎは、大阪から西へ、海をわたって四国から九州に旅して「海の細道」を書いたに違いない、という想定で書かれた俳句と紀行文と写真の本。瀬戸内海の島々(→一応私の故郷に近い)をわたって中国まで行くその道行きが新鮮です。
「震災歌集」は3.11から1週間に詠んだ歌がつづられています。胸がいたんだ。3日目くらいの歌を読んでいるときに、ちょっと涙が出ました。震災直後だったらたぶん心にしみなかったと思う。
「一億人の俳句入門」は入門書というよりも、読み物としてとてもたのしい。名句とは何か、というのがわかってきます。一日三ページずつくらい読んでやすらかに寝るのにぴったり。
「理系の子」
ジュディ・ダットン著 横山啓明訳 文藝春秋
インテル国際学生フェアという、高校生対象の科学オリンピックで優秀賞を獲得した人たちへの取材で書かれた本です。科学にはさっぱり疎い私なんですが、読ませる。核融合炉を執念でつくった少年、とか、自閉症のいとこのための学習システムをつくった少女、などが紹介されています。科学研究の話もおもしろいのだけれど、「なぜ、その研究をしようと思ったか?」という動機と、それをやりとげるまでの過程、周囲の大人たちの理解と援助の話がすばらしい。最後に受賞した日本の高校生(女子)の自身の手によるリポートがあります。理系文系関係なく、知的好奇心とパッションで人がどれだけ大きく成長するか、そこが感動的。
いまは仕事の参考書として
「食の終焉」
ポール・ロバーツ著 神保哲生訳 ダイヤモンド社
を読んでいます。こ、こわいよ、この本。ショッキングを通り越してぞぞぞーっとします。