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2013年07月

二律背反=同一の前提から導き出された二つの判断が矛盾して、両立しないこと(by新明解さん) 「勝利するための戦術」という前提から導き出された「守備を固める(今野と明神さんのボランチ)」と「攻撃に迫力を持たせる(ヤットを前に上げて宇佐美や大森を活かす)」という二つの判断が矛盾して、両立しないこと......まさにここ数年のガンバさんやん。 守備を固めているはずの布陣なのに、ここ数試合、開始早々から攻められる攻められる。で、10分前後で必ず失点。萎える。千葉戦12分、神戸戦6分、そして昨日のヴェルディ戦はなんと3分。なんですか? 失点時間が2分の1ずつ短縮されているのですけれどw つぎは開始0分? ああああああああ、デジャヴなその試合展開。悪夢の昨年とまーったく同じ!!!なーんも学習しとらん(怒&背筋が凍るほどの恐怖) こう言ってはなんだけれど、守備は昨季同様「崩壊」の兆候があらわです。理由はいくつかあるけれど、一番大きいのは守備と攻撃が「あっちをとれば、こちらが立たず」どころではなく、矛盾してしまっているからだと思われます。ま、それをどう整理していくか、というややこしいお仕事は健太監督と小井戸コーチにおまかせすることにしよう。 でも一つだけ言わせて。今野&丹羽のCBと藤ヶ谷さんGKは「波打ち際につくった砂の城」のようなもろさですよ。そこにボールを放り込めば、必ずボールがゴールラインに吸い込まれるという魔のトライアングルが形成されてしまう。まだわからないのでしょうか? この3人がそろうと「失点させていただきますトリオ」になっちゃうってことがw つぎこそ西野ー丹羽CBコンビで、今野さんはどうぞ内田とボランチを組んでください。守備と攻撃を豊富な運動量とセンスで矛盾なく両立させていた倉田がいない今、それが一番、二律背反を招かないと思います。 豪雨&雷で1時間中断後の見事な失点ばかりが取り上げられていますが、上に書いたように問題は1失点目です。あれが引き分けの伏線でした。昨年までだったら(そしてJ1のチームだったら)ぼろぼろに負けていたのを、引き分けまでに持ち込んだのだから、やっぱりJ2だね。いやちがった、やっぱりヤットさんの力だね。(→自虐) と、ここまでは凹の記録。 そう言いながらですね、2失点目をくらったあとのガンバらしい猛反撃は、超楽しかった〜! ロチャのゴールで盛り上がり、パウリーニョのゴールで飛び跳ね、ヤットのすばらしいFKが入った瞬間は一緒に観戦していた人たちともうハイタッチの嵐。 初めてプレイを観たロチャは、今後の活躍への期待を感じさせてくれる仕事っぷり。守備をしないのでは、とか言われていたけれど、ガンバ側のゴール手前まで戻ってきて粘ってボールホルダーに食いついて奪い、つなげる技術と根性にはとても好感を持ちました。それに、ボールのキープ力はラフィーニャ以上。ポストして、きちっとおさめるだけでなくすぐに反転してドリブルしようとする姿勢もよし!  でも、昨日のMOMはどう考えても大森くんでしょう。先週よりもはるかにポジショニングがよくなっていたし、宇佐美くんとの息のあったワンツーは、一番得点の可能性を感じさせました。ロチャの得点のアシストも彼。今年一番大きく化けるのは、彼かも。 書いているうちに、どんどん気持ちが高揚してきて、「引き分け? あ、そんなもんあったっけ?」という気になってきました。 何回も書くけれど、レアンドロ、家長が退団し、守備と攻撃を二律背反なくおさめていた主軸の倉田くんを怪我で失い、つまり、積み上げてきた前半の戦い方の見直しをはからざるを得なかった7月。1勝2分1敗は決していい数字ではないけれど、健太監督の言う「必ずこういう(なかなか勝てない)時期がくる」と言っていた時期にあたった、と考えることにしましょう。 8月からのガンバはきっと波に乗っていけるはず。

五十肩になりました。 いや、別に医者に診断されたわけではありませんが、どう考えてもこれは五十肩です。右肩を後ろに引くときと、腕を上げたとき、痛みがあります。同年代の人たちに聞くと「ああ、私もなった。それは五十肩だよ」とほとんどの人から言われたのでまちがいありません。 五十肩と知って私が一番に思ったこと。 「おお! 順調に年をとってるやん」 耐えられないほどの痛みではないし、日々薄れていく痛みで気にならないから言えることかもしれませんが、年齢のせいだと知ると、なんというか、ほっとします。負け惜しみじゃなく、加齢が原因ならば、痛みも納得だし、受け入れられます。むしろ、安堵さえします。ちゃんと年をとっているじゃないの、私も、という心境。 振り返れば、40代から50代前半にかけては「若く見られること」「若さを保つこと」に四苦八苦していたような気がします。若さを演出できるファッションを選び、無理して10センチヒールをはき、もちろん化粧品も「若さを保つ」という広告に踊って飛びついていました。鏡を見ればしわやシミが気になるし、少し前まで無理ができたのにできなくなることも、ものすごく気になった。つまり、加齢とか老化というものが、自分にもやってきていることが許せなかったのだと思います。 いつからでしょうか。気がつくと「ま、いっかー。実際、年齢が年齢なんだし、無理することはないかー」という心境になってしまった。 そういう私には、今回のカネボウの美白化粧品の被害にあわれた方々の気持ちがよくよくわかります。7、8年前だったら私もきっと「美白」に飛びついていたにちがいありません。はやりものに踊ることこそ、いつまでも若くいるために必要なんだ、と思っていたのですから。 今の私は、はやりものに飛びつく気持ちが以前よりずっと薄れてしまっていて、それが少しさびしい。 同時に、加齢による老化をこうやって少しずつ受け入れていくことで、年をとっても穏やかな気持ちで過ごせるのだろうなあ、とちょっとほっとしています。 だからね、加齢とか老化による症状が、努力によって防止すべき「病気」みたいに言うのをやめてくれないかなあ>世間様。

10年以上前のことになりますが、父が何かの賞をもらって祝賀会の席で挨拶しました。 「こういう賞をいただけたのは、まわりの方々のおかげです」という当然の感謝の気持ちをひとしきり述べた後、一息おいてカンニングペーパー(?)から顔を上げてきっぱりした口調で言いました。 「賞をいただけたのは、私の能力が秀でていたからではありません。運よく長生きできて、長い期間働き続けてこられたからです。戦争を生き延びられたことが本当に大きかった。あの戦争がなければ、私の同年輩のどれだけ多くの方々が立派な仕事をなされたか。この場に立ちながら、若くして亡くなった友人たちの顔が浮かび、まことに大きな損失であったと残念でなりません」 参院選で自民党が大勝し、憲法改正の動きが激しくなってくる今、あの祝賀会での父の表情と口調がしきりと思い出されます。 忘れてはいけないことがあります。 誰もが本人の意志と関係のないものに生命を奪われたりせず、十分に与えられた生を生きられること。それが人間にとって何よりも大切だ、ということ。 当たり前だと思っている、もしくは口に出すのが青臭くて面映いような、たとえば「平和の重要性」とか「大切なのは一人ひとりの生命」とか、そういうことを、やっぱり大きな声で、はっきり言わなくてはならない。そういう時代が来てしまいました。 忘れてはいけないことがあります。 戦争は破壊しかもたらさない。勝敗に関係なく、戦争は個人にとってはもちろん、国家にとってもまことに大きな損失なのです。 忘れてはいけないことを、つぎの世代に伝えることが、私たちの世代の責務ではないでしょうか。

サッカーの試合は一つひとつにドラマがあると思います。 ドラマといっても、すべてわくわくするものではない。凡庸で、ストーリー性がなく、盛り上がりに欠けるドラマも多い。ドラマをすばらしいものにするためには、周到な準備、監督の演出力、演じる人、つまり選手たちが勝利に向けてのイメージや気持ちが共有できているか、観る人も一緒になって盛り上げられるか、そういう要素が必要になります。 そして、試合というドラマを輝かせるもの。それは観る人たちの期待を裏切らないどころか、それ以上の驚きとため息を誘うパフォーマンスでしょう。 J2首位決戦となったガンバ大阪VSヴィッセル神戸戦。 舞台、というかお膳立ては十分に整っていました。 2連勝して波に乗るヴィッセルに対し、前線のタレントを一気に3人失い、それまでの堅守速攻スタイルができなくなってしまって1敗1分けで、ヴィッセルに勝ち点50で並ばれてしまったガンバ大阪。 足りないピースは前線の決定力であることはあきらか。 そして、この試合から出場が可能になる、帰ってきたガンバの至宝、宇佐美貴史。 長谷川監督が演出したのは、宇佐美ワントップ、遠藤トップ下、しかも宇佐美とジュニア時代からともにプレイしてきた同い年の大森晃太郎のJ初スタメン、というたぶんサポの誰もが想像もしていなかった起用。 ......と、これだけでも十分におもしろいドラマになる期待が高まるところ。 幕が上がると、なんとあっさり5分にヴィッセル先制! 静まり返る万博。 雰囲気がどよーんと重くなったところに、なんと、なんと、なんと、1分後に宇佐美、同点ゴール。 しかも大森、フタ、ヤットがからんでのGOAL! 一転沸き返る万博。 そして30分後には、CKから岩下の落としをまたもや宇佐美が決めた! 後半には、前半散々な出来だった藤春が、ハーフタイムに宇佐美に何か言われた効果があったのか、見事なアーリークロスをあげ、たぶん私が観るのも2回目(2年前のVS浦和戦以来)のヤットのヘディングゴール! その後、鹿島時代からの天敵、田代に1点返されてハラハラヒヤヒヤとなったのも、今になれば「盛り上がり」でした。 宇佐美に関しては、オフザボールの動きがない、とか、運動量が足りない、とか、いろいろ批判も多いのですが、少なくともこの試合で観たかぎりはフィジカルは強くなり、何より前線でボールを取られない、パスのミスがない、というのが2年前からの成長でしょうか。 そんなことは置いておいて、「華のある役者」というのがいるものです。ピッチに立つだけで、輝きを放つ選手、というのが。宇佐美にはそれがある。 ヤットのFWという役所。まあ緊急時対策だったのでしょうが、どのポジションに置いても、人を活かし、自分を活かす術を知っている、と感心しました。それは、彼自身が演出家の才能を持ち、しかもそれを磨いているからなんでしょうね。サッカーのドラマの運び方を、彼ほど知っている人はなかなかいない。 昨晩の東アジア選手権、日本VS中国を見ながら思ったのは、なぜヤットが今も代表に呼ばれ続けているのかは、その能力の高さ故だと思いました。 付け加えると、高萩という選手にもその能力があることを確認。高萩、きっと次世代の日本代表になくてはならないピースになるんじゃないかな。

7月はじめに沖縄に行ってきました。沖縄は当然ぎらぎらと暑く、帰ってきたら東京も暑く、それだけでへとへと。夏女、ではないんだな、私は。夏、と聞いただけで萎えるのは、子供に夏休みというものがあり、その間、仕事をどうやってやりくりつけるかに四苦八苦したからかも。 それはさておき、休みをとったこともあり、仕事だけでなく家庭のことでもバタバタしているうちに、あっという間に半月たってしまいました。恐ろしい、この時の経つ速さは!加速度がついていますね、毎年。 というわけで、サクッと北九州戦はスルーします。忘れたいし。 今日はもう神戸戦。 その前にお仕事がありまして、今、向かっているところ。 神戸戦について考えるのは、夕方からにします。

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