Glamorous Life

グラマラスライフ 実川元子オフィシャルサイト おもしろい本、どきどきする試合や映画、わくわくする服に出会えたら最高に幸せ

2013年12月

例年のごとく、おせちを作って、お雑煮の支度をして、明日やってくるお客様たちのお膳と祝い箸を準備したところで、今に至りました。静かに幕を閉じようとしている2013年です。 ではでは、勝手に今年の個人的5大ニュース、第5位から。 5位 書道にますますのめりこむ。 年明けは創玄展の出品作品制作、終わるとすぐに毎日書道展の出品制作、終わると昇段級試験の作品制作、終わると創玄展の出品作品制作......その合間に誰かに差し上げる、もしくは自分の家にかけるための作品制作っと! 休む間ないじゃん! 作品制作のために書道をやっているわけではないのですが、でも、書きたいものが書けるようになりたーい! その一心で筆を握りますです、今日も明日も明後日も、そ、もちろん2014年も。 4位 スペイン語をかじってスペインに旅行した。 以前にスペインに行ったとき、まーるで英語が通じないのに衝撃を受けたので、また数ヵ月スペイン語をやってみました。中国語は3年半もやっていながら、言いたい事が言えないのに、なぜかスペイン語なら知っている単語を並べまくって何とか......いや、少しだけ何とかなることがわかりました。 スペイン旅行は家族プラス友人で南部からモロッコのタンジェまで行ったのですが、楽しかったー! スペイン、モロッコ、観光の人気スポットであることがよくわかりましたよ。 3位 家の外壁修理をした。 夏の暑いさなかに家がすっぽりビニールシートで覆われ、洗濯物は干せず、騒音もなかなか。でも、自分に言い聞かせましたよ。今やらないと、後で困る。「終の棲家」を確保する、という先を見据えてのひと踏ん張りでした。 2位 50代最後の楽しい1年でした。 50代は思ってもみなかったほど充実した10年間でした。やりたいことを全部やる、と決めてスタートしたのですが、思っていた以上にやりたいことがやれました。と同時に、やりたいと思ってもやれないこともあるんだな、ということを体験して知りました。残念ながら、50代は50代。気力はともかく、体力は40代までとはあきらかに違いました。年々、あれ? あれあれあれ、こういう無理は無理なわけね、とわかってきました。その限界を心得た上で、60代を送っていこうと思います。ええ、ええ、60代もやりたいことをやっていきますよ! 1位 初孫誕生! やっぱりこれでしょ! つぎの世代がこの世に生まれてくる......当たり前のことなんだけれど、なんか未来につながっていけるような気がしました。 と書いているうちに、2014年がやってきました。 あけましておめでとうございます。 今年も皆様にとって佳き年となりますよう、心からお祈りいたします。 今年もまた、グラマラスライフをどうぞよろしくお願いいたします。

今年、私が一番よく読んだ作家は、上原菜穂子とローズマリー・サトクリフと白楽天と青木薫で、熟読した本が「名誉の殺人」(アイシェ・ヨナル著 安東建訳 朝日新聞出版)「炭素文明論」(佐藤健太郎著 新潮選書)"Madame Prosecutor"(Carla Del Ponte)ほかいろいろあるけれど、暗記するほど読み込んでしまったのが「フットボールサミット 「攻め勝つ」ガンバの流儀」(KANZEN)です(そこかよ、というツッコミはなしで) その本の中で、ガンバの梶居強化部長が(あれ? 野呂社長だったかな? 読み込んだというわりに記憶があいまい)「2013年のままのメンツでJ1で勝負できるとは思わない。ピンポイントで補強する。GK、CB、右SB、FWを考えている」と言ってました。 天皇杯で大宮にPK戦で負けての長い長い帰り道、一緒に観戦したユキさんに「右SBには千葉の米倉選手がいいと思う。獲得してほしいなあ」と話していたら、12月初めに新聞に移籍するかも、という報道が。 そして昨日、やっと移籍が発表されました。 新潟からGKの東口選手、ブラジルからボランチ(でもCBで考えているとか)エブソン選手、FWにはどうやらブラジルからリンス選手(新聞報道あり)、そして長年懸案だった右SB(加地さんのところ)に、やっとやっとやっと、望んでいた選手が来てくれることになりました。 ピンポイント補強、すごいじゃないですか! ブラジル人選手は動画でしかわかりませんが、少なくとも東口選手と米倉選手はガンバにとってもあっているように思えます。 おかげでワクワクしながらオフが過ごせます。 来年は私、年女です。還暦です。 今年はお孫ちゃんも生まれ、なんていうんですかね、人生の第三段階に入っていくような気がしています。 ガンバのJ1復帰とともに、新しい気持ちで2014年に向かいたいです。

12月5日に「ペルシャ料理と音楽の夕べ」を開催し、35名もの方々に参加いただき、盛況のうちに終了いたしました。ご参加いただいた方々、お手伝いいただいたスタッフ、そしてゲストにもかかわらず大奮闘で準備いただいたプーリー&ダリア・アナビアンさん、本当にありがとうございました。 報告と記録がてら、スタッフの一人である山本麻理子さんのすてきな写真とともに振り返ってみたいと思います。 19時開演。まずはプーリーさん、ダリアさんをご紹介し、プーリーさんのサントゥールの演奏で幕を開けました。......とそこで気づいたのですが、お二人のプロフィールをこのホームページでご紹介していなかったことに気づいたので、あらためてご紹介。 th_1463454_573187159422586_1129686777_n.jpg プーリー・アナビアンさんはイラン、テヘラン生まれ。5歳のときからイランの伝統楽器、サントゥール奏者として放送やコンサートに出演。テヘラン大学音楽学部ピアノ科卒業。古美術商の父、ラヒム・アナビアンさんのところで働いていた方と結婚なさり、1972年に来日、大阪にペルシャ美術の店を開くとともに、サントゥール奏者としても活動。テレビ番組「壬生の恋歌」の主題歌や「みんなのうた」の「イランの子守唄」を演奏で注目を集める。大阪音楽大学で教鞭をとり、毎年イランから芸術家を招聘し、また大学の教え子とともにイランで演奏活動を行うなど、イランと日本の文化交流に多大な貢献をしていらっしゃいます。 th_1453426_573186552755980_1043051532_n.jpg ダリア・アナビアンさんもテヘラン生まれ。食をキーワードにペルシャ文化を伝える料理研究家として活躍。神戸の国際学校、カナディアン・アカデミー、ニューヨークのファッション専門学校、フレンチ・アカデミーを卒業後、日本に戻ってNHK番組「シルクロードロマンの旅」のレポーターやABCラジオ「旅のハーモニー」のレポーターをつとめてらっしゃいました。達者な関西弁でペルシャ文化の歴史的普遍性と日本とペルシャとの関わりについての話は、笑いとインテリジェンスにあふれています。画像をごらんいただければおわかりの通り、母娘ともすごい美人! ペルシャン・ビューティーです。その魅力を3倍増にしているのが、お二人のユーモア。関西人独特のボケとツッコミに会場が笑いに包まれることしばしば。しかもダリアさんはわーはっはっはとよく笑う。チャーミング! th_860453_573187079422594_297621072_o.jpg サントゥールのたえなる調べに、ひとときペルシャの夢にひたっていただきました。サントゥールは西洋にわたってピアノになり、東洋にわたって琵琶になったという古典楽器です。 th_1425611_573186566089312_1139112624_n.jpg ダリアさんからおもしろおかしく「本日のメニュー」の紹介がありました。 th_1457487_573186722755963_1514384652_n.jpg アミューズは「ナン・バルバリのクロテッドクリーム添え」 強力粉にライ麦、全粒粉をたっぷり混ぜ込み、ドライイーストを使って焼いたナンは、見た目よりも軽くやわらかく、そして歯ごたえがあります。これに中沢フーズさんからご提供いただいたクロテッドをトッピングしてアミューズとしました。 th_1492236_573186486089320_724865931_o.jpg メインディッシュは煮込み料理2種 「ゴルメ・サブジー〜緑(パセリ、にら、ほうれん草とラム)の煮込み」 th_1467493_573186812755954_251076719_n.jpg 「ホレッシュ・スィブ・ヴァ・アールー〜赤(リンゴ、プルーン、ジャガイモと鶏肉)の煮込み」 th_965069_573186836089285_1366220941_o.jpg そしてヨーグルト2種 「マスト・ラブ」ビーツとヨーグルト th_1468552_573186442755991_1557764891_n.jpg 「ブーラーニー・エスフェナージ」ほうれん草入りヨーグルトにタマネギ、パセリ、にんにくのみじん切りを揚げたものをトッピング th_1458594_573203036087665_1601268599_n.jpg ペルシャ料理ではヨーグルトをたくさん使うのですが、決して甘くしません。必ず塩味で食べます。ダリアさんが「日本でヨーグルト革命を起こしたい!」と言われ、「一番、イランで食べられているヨーグルトに近い味」と言われた「グルジアヨーグルト」を中沢フーズさんからたくさんご提供いただきました。 ヨーグルトを使っては、「ドゥーグ」という爽やかなミント入りドリンクもお出ししました。なんでもこのドリンク、美男美女の秘訣なんだとか。 th_1487848_573186979422604_1325770247_o.jpg この2種のヨーグルトも煮込み料理もともにとても評判がよく、ほとんど完食。足りないのではないか、とちょっとヒヤヒヤしたのは内緒です。 このお料理とともに食べていただくのが、「チェロ・ザーフェラーン」というサフランライス。今回は長粒種のお米の中でも特に香りのよいバスマティライスを使いました。イランの北部地域は水田が広がる稲作地帯。ペルシャ料理でもお米が主食といってもいいほどです。日本と違っていったんゆでてから蒸す料理法。それにサフランで鮮やかな黄金色に色づけして、ときには彩り豊かに野菜やハーブを刻み込んでいただきます。 th_1495373_573186762755959_1962944569_o.jpg 「サラダ・ヘザールイエッキ・ジャジィレ」という山盛りの生野菜のサラダに合わせるのは、ダリアさん特製の「1001アイランド・ドレッシング」。千夜一夜にひっかけたネーミングだとか。隠し味が効いた香り高いドレッシングでした。 th_1458559_573186786089290_1585239622_n.jpg ディナーを楽しんでいただいた後は、デザートとカルダモン入りペルシャンティーを味わっていただきながら、ダリアさんがペルシャ文化とイランの現状についてレクチャーをしてくださいました。 デザートは「マルカ・ケーキ」。のばしたケーキ生地にナツメヤシ、ミックスフルーツやナッツを入れて、丸め込んで焼いたケーキです。ちなみにマルカとは、ダリアさんの祖母にあたるマルカおばあちゃんのこと。お料理上手で(裁縫もプロ級)、言うまでもなく美人で、おしゃれですてきなおばあさまだということを、レクチャーの映像で確認。 th_1452114_573203216087647_1299106560_n.jpg 参加者の方々はいずれも食と文化に対する好奇心があふれていらっしゃり、おかげで会場の狭さにご不便をおかけしたにもかかわらず、終始なごやかでいい雰囲気でした。 th_1410682_573187066089262_1599295294_o.jpg サントゥールの演奏が開始早々だったために、遅れていらっしゃった方々には聴いていただけなかったのが残念です。会場周辺が民家で騒音にうるさく、演奏は必ず8時前に終わらせてください、と申し渡されてしまったことを、言い訳させてください。 2年前にアナビアンさんたちと知り合って以来、東京の方々にプーリーさんの演奏とダリアさんの料理を紹介したいと願っていました。いろいろツテをあたったものの、やはりペルシャもイランも遠いところで、はかばかしくありませんでした。そこで「誰も引き受けないなら自分でやるしかない」とドシロウトが無謀にも「音楽と料理の両方を楽しんでもらう」ぜいたくなイベントに挑戦。幸いにしてすてきなスタッフに恵まれたおかげで、なんとか無事終えることができました。 うれしかったのは、イベントに参加してダリアさんの本をお買い求めいただいた中で、4名もすぐに「ペルシャ料理をつくった」とFacebookに画像とともに報告してくださったこと。いろいろたいへんなこともあったけれど、それを聞いたときに「やってよかった」と疲れが半分くらい吹き飛びました。 先日、池上彰さんが1時間番組でイランの今を紹介していました。番組内でも強調されていましたが、イランは遠いように思えて、ペルシャと呼ばれた時代から日本と密接な関係がある国です。その関わりの深さが、こういうイベントを通して少しでも伝わりますように!

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