Glamorous Life

グラマラスライフ 実川元子オフィシャルサイト おもしろい本、どきどきする試合や映画、わくわくする服に出会えたら最高に幸せ

2014年03月

前日から、温かいのにぞくぞくする、喉が痛い、でもきっと花粉症でしょ、と思っていたのですが、昨晩テレビの前で観戦している途中から本格的に悪寒が襲ってきました。でもって、試合後にしっかり発熱。久々に風邪を引いてしまったようです。遅めのパブロンは効かないね。 いや〜寒かったですね、試合も。 きっと「ガンバ弱いなー」といらいらし、FW補強しろ、○○(→選手名)はいらん、とか思ったり言ったりしているサポは多いと思います。私も「こりゃー、残留争いも厳しいぞ」とか内心思っているのですが、ふと昨年の同時期に書いた記事を読み返してみました。 そしたらですよ、J2にもかかわらず、しかも今よりも戦力は上ではないかと思われるチーム構成にもかかわらず、「ガンバ大丈夫か?」とかいらいらはらはらしているのですね。 だから信じましょう。きっと夏頃からようやく長谷川ガンバはJ1でも力を発揮しますよ。というか、きっと継続した強さで試合が運べるようになるはず。健太監督と選手たちを信じることにします。 ガンバの話題と関係があるようなないような話になりますが、最近とみに「無理がきかない」と実感するようになりました。今回の風邪も、仕事とプライベートでめちゃくちゃ忙しく、午前3時就寝、午前8時起床が続いてしまったことが原因だと思われます。自分でも「無理をしてはいけない、もう若いときのようにはいかない」と自分に言い聞かせ、他人にも「無理はダメだよね」とかエラそうに言っているのですが。 でも、心の片隅でささやく声があるのです。 「無理をしなくては手に入らないもののほうがずっと多い」 いや、正確に言えば「本当に欲しいものは無理をしなければ手にすることができない」 自分の身の丈にあった頑張りでは、身の丈のものしか手に入らない。それに我慢しろ、自制しろ、と言うのは簡単ですが、人間、そう簡単に達観はできないんですよね。あ、「人間」と一括りにしちゃいかんな。私はいまだにあふれんばかりの欲望と戦う日々なんですわ。あそこに行きたい、これをやりたい、それも頑張りたい、ああああ、時間が足りない、体力も足りない、よーし、と無理する......でたいていはこける。でも、こけないで乗り切れたときには、わりに満足のいくものが手に入るんですよね。 だから、ガンバさんにも言いたい。 今できることを精一杯やるのは当然のこと。プラス、もう少しだけ無理してほしい。ガンバに今一番必要なのは「こんなサッカーがやりたい」という身の程知らずの欲望なんじゃないかと思えます。それがなければ、無理をしようともしなくなる。無理しないと、欲しいものは手に入らないですよ。 現状は確かにJ1の中位から残留争いをする程度の戦力なのかもしれない。でも、その中でみんなが欲望を抱いて、少しずつ無理していけば、きっと道は開けると思います。 新しいガンバへの道は遠いように思えるけれど、もう少しずつ無理して背伸びすれば、意外に早く手が届くものなのかもしれませんよ〜。

長く一つのチーム、一つのリーグ、一つのスポーツを追いかけていると「ああ、ここがターニングポイント」という試合があることに気づきます。1年ほど過ぎてから「あそこだったな」と思うこともあれば、試合観戦中に思うこともある。そして今日のVS広島戦は、ガンバ大阪にとって一つのターニングポイントとなった試合だったな、と私は今振り返って思っています。 ホームで勝てなかったのに、引き分けだったのに......という意見はあるでしょうが、この試合は3つの意味でガンバ大阪の2014年シーズンを占う上で大きいものだったと思います。 1つは、J1王者に引かない試合をしたこと。 正直、浦和、新潟、仙台とリーグ戦では「私らJ2あがりですけん、守りから入らせてもらいますわ。攻撃? いやいやそんな恐れ多いこと、J1様をお相手するにあたってとても畏れ多くて」という試合運びだったのですが、ナビスコの神戸戦で自信をつけたのか、「やれることはやらせてもらいますわ」という思い切った試合運びでした。まだまだ稚拙で、連動したスムーズな攻撃とはいきませんでしたが、それでもまずは奪ってからショートカウンターを徹底してやっていて、特に前半は小気味よい試合運びでした。「受けに回らないで、自分から動く」ということを、今年初めてキックオフ直後からやった、という意味で(ナビスコでもやってましたがえ、リーグ戦では初ということで)ターニングポイントでした。 2つ目。ヤットに全面依存する姿勢がはっきり薄れたこと。 そのことでヤット自身も、楽にプレイできているように見えたのですが気のせいかな.そもそもヤットのFW起用は、健太監督の「苦肉の策」ってところがあります。ヤットが入ることによりチームは大きく変わる、よい方向にも悪い方向にも。ヤット依存症が高いときには、ヤットがよければチームはヤットがタクトをふるうままに躍動するが、ヤットの調子が悪いとあっという間にずるずると......。ボランチにヤットがいることにより、その依存度はますます高まり、チームはヤット次第ということになる。でも、ヤットの力は絶大なので、是非チームにいかしたい。そうなると、彼の最適ポジションは? ということで、FWになったのではないでしょうか? そして、ヤットがFWになることで、彼の守備が軽減されるだけでなく、依存度も下がり、失点のリスクも低くなる。 それがリンスを得ることで機能する、ということが証明できたのがこの広島戦だった、と私には思えます。 3つ目。健太監督のメンツの組み方に、ますます柔軟性が見られるようになったこと。 ナビスコを若手と1.5軍構成にしたのはスタメンの疲れを考慮したものと思われますが、そこで活躍した阿部、明神、リンスをスタメン起用し、これまでずっとスタメンだった佐藤を途中起用するという思い切った采配をしてきました。 今はいろいろ試しているんだろうな、と思われますが、たぶんこの広島戦で「もっと柔軟に考えていいんだな」と思われたのではないか。 シーズンが終わったとき、きっと「ああ、広島戦がターニングポイントだったね」と笑顔で頷きあえる、そんな気がしています。

クラブワーストのシュート1本に終わった仙台戦から7人もメンバーを替えてきたばかりか、ベンチには小川、内田裕の新人に加えて、まだ2種登録の高校生、井手口まで入れるという大胆なメンバー構成にしてきた長谷川監督。メンバー表を見て、同志のざぶろうさんは一言。「ナビスコ、捨てとるなあ」。いやいや、この試合がうまくいけば、健太さんならきっとリーグでもメンバーを替えてくるはずですよ、と私。 で、そのスターティングメンバーは     リンス  佐藤 二川           阿部      今野  明神 オジェソク 丹羽 西野 米倉       東口 ワクワクしましたね。実はこの日は出張で関西。試合に間に合うかハラハラしたのですが、なんとか1時間前に終わって電車に飛び乗り、メールを開いたらこのメンツ! 思わず小さなガッツポーズをしてしまいましたよ。1日のハードな仕事の疲れが、メンツを見ただけで飛んでいくって、私、どんだけ「新しい」ガンバに期待してるねん! さて、試合。 リーグでシュートが打てなかった反省からか、FWをはじめみんなでとにかくアタッキングサードまでボールを運んでシュートで終わろう、という意識が強く、そのかいあって開始10分もしないうちにファーストシュートをリンスが打ちました。その後、神戸に押し込まれる時間帯もありましたが、どちらも決定的な場面はあまりないまま前半終了。 ハーフタイムにはゆうみパパさんにご挨拶をし、J2上がりですからこんなもんですよ、という慰めとも自虐ともつかない言葉をかけていただきました。ゆうみパパさん、またお会いしましょう! で、後半開始まもなくリンスのスーパーゴール! ほんとにきれいな弾道を描いてゴール片隅に決まりましたね。リンス、ボールを持ち過ぎないでスパーッと打ったほうが決まるみたい。 それから10分もしないうちに、リンスからのこぼれ球を佐藤がこれまたスパーッとスーパーゴール。あああ、気持ちよかった。 フタやリンスの「そこは決めろよ」という決定的な場面もあり、阿部ちゃんの気持ちの入ったシュートあり、後半はかなりガンバが押し込んで楽しい時間でした。 この勝利でガンバが得たものは大きい。 ①FWにゴールが生まれた。リンスと佐藤はかなりほっとしたと思います。ケチャップのフタが開いた、と考えたいなあ。これからドバドバ点を決めちゃってください。 ②お久しぶりの明神さんが、全盛期の明神さんに近いことを確認。そして明神さんがボール刈りしてくれるおかげで、今野が前を向いて積極的なプレイをするようになりました。リンスの得点は前線にあがった今野がスローインを頭でそらして落としたところから生まれたし、佐藤の得点は今野が中盤で奪ってリンスに出したボールがこぼれたことで生まれました。 ③リンス、明神ばかりでなく、米倉、オ、西野、そして阿部という、TM常連みたいな準レギュラークラスのクオリティが早い段階で確かめられたのは、大きな収穫です。というか、ヤットさんがいなければいないなりの戦い方ができることがJ1でも確かめられたのはほんとうれしい。 さてさて、明日はもうJ1王者、広島との戦いです。 胸を借りるつもりで、地道に謙虚にジャイアントキリングしましょう!

よくぞ引き分けた、というべきか、それともこれも想定内でOK、とするか、見方は分かれます。ただ、振り返ってみると、昨年も長谷川監督が言う「第一クール」7試合の内容も似たようなものでした。問題は、昨年はJ2にいて、しかもレアンドロというストライカーがいたってことです。だから攻撃も「ショボっ!(怒)」となってもまだそれほど不安がらずに過ごしていられたのですが、今年はJ1。しかも宇佐美というストライカーが負傷離脱中。厳しいですね。 ただ、新潟や仙台のように「まずは守備から」と東口&岩下両兄貴を頼りながらしのいでいくのが、一番現実的なのかもしれません。現実はえてしておいしくない、どころか、呑み込むのに喉にひっかかること魚の骨以上ではありますが、今は暴れず「忍」と書いては呑み込みながら試合を見ましょう(←自分に言い聞かせている) さて。Jリーグを見続けているものとして、今回の浦和ダンマク事件について一言ふれないわけにはいきません。物議を醸すからスルーする、ということも頭をよぎったのですが、それはダンマクを見て気になりながらも、「サポーターと揉めたくない」からスルーしていて事を大きくした浦和のスタッフやサポーターたちとあまり変わりがないと思ったので、やはり書いておきます。 「Japanese Only 」と書かれたダンマクが、日の丸と並んでスタンドへの入口に掲げられた写真を見たときになんとも言えない不愉快な思いがこみ上げました。それは、一昔前フランス留学中に「日本人とドイツ人は仲間に入れない」と言われて、生徒主催の学校の行事から仲間はずれにされたときの不愉快さに通じるものがありました。1970年代はまだ第二次世界大戦の記憶がぬぐい去れていなかった時期で、人種、民族や歴史を背景にした差別にまだあいまいなところがありました。断固差別を許容してはいけない、という人と、「だってあいつらは〜だから」と人種、民族、国で人を一括りにして決めつけ「嫌いなものは嫌いだ」と言い放つ人とそれに喝采を送る人とが、一応リベラルな先進国だったフランス国内でも混在していたように思います。街を歩けば「ジャップ(日本人の蔑称)」「チーノ(中国人の蔑称)」と私の後ろで鼻をつまむガキどもを、大人たちが血相を変えて叱る一方で、日本人の私をあえて誘う人はいない、というそんな時期だったのです。私がダンスパーティで誰も踊ってくれず、旅行に誘ってくれず、融け込めないのはシャイだから、フランス語が下手だから、と最初は思っていたのですが、そのうちに「日本人だから嫌われる」という現実を知ってため息をついたもんです。学校では「あなたが好き」と言ってくれる仲間が何人もできて、数ヵ月経つと難なく融け込んでいましたが、当初の仲間はずれの記憶が後々まで尾を引いて、何となく壁を感じたのは確かです。 そのときのあいまいさは、少なくとも今はだいぶ減じています。大戦の悲劇から学んだ人たちが、必死の努力で変えようとし、なかなか変えられない感情を変えるために、教育に力を入れ、使ってはいけない言葉を明確に規定し、ときには法律で規制して今に至っています。今ではたとえ街のレストランでも「○○人はお断り」なんてことを言おうもんなら、国際問題に発展し、言った人も、言わせてしまった社会も断罪される、そういう時代です。でも、差別を糾弾し、「嫌いなものは嫌いだ」と言わせないだけでなく、思わせないためには、やはり地道な教育しかありません。私の後ろで「ジャーップ」と言って鼻をつまんだガキを殴りつけたお父さんのように、まずは親が、そして周りの大人が教えないといけない。 自分ではどうしようもないこと、生まれとか、肌の色とか、性別とかを理由に、輪の中に入れない、だって「嫌いなものは嫌いだから」と言ってはいけないし、やってもいけない、というのは、意識的に社会が、大人がやらなければならないことです。反対に、そういうことを言ったり、ましてや大書して掲げておいて「そんなつもりはなかった」と言ってしまうのは、当人だけでなく、周囲(見て見ぬふりをしていた人たちはもちろん、それについて処分が下るまで何も発言しなかった私も含める)がとても危ないガキだ、と断罪されてもやむをえない。 同時に思うのは、差別は自分がされないと自分も差別していることがわかりにくいし、人に向かって差別的発言をしてしまうのは、自分もまた差別されている不愉快さを(たとえ無意識にでも)日々痛切に感じているからだ、ということです。 今回の件は、浦和レッズだから起きたことではまったくない。どのクラブでも(もちろん我がガンバでも)、どのスタジアムでも起こりえたことです。スタジアムだけではない、学校でも、会社でも、隣近所でも十分に起こりえる......というか起こっています。「そんなつもりではなかった」......その言葉こそが、本当に恐ろしいのだ、と思います。

なんと、得点の勢いをつけるためにまずは失点する珍しい戦術をとることで定評があるあのガンバ様が、開幕2試合で1失点しかしてません。今日はしかも、無失点で2点もとって勝ちましたよ。勢いのある、私がちょっと好きな川又選手のいる新潟に。 初戦の浦和戦のあまりのお寒い内容に、私は打ちひしがれて1週間悶々ともだえながら過ごしました。逃避につぐ逃避で、青い服を着ないところまで行きました。 しかも2試合目はガンバのときだけ黒鳥が羽ばたくというスワンスタジアム。ええ、ええ、私はもう5回くらい行っちゃいましたけれど、1回も勝ち試合を見たことがありません。毎回、気温でも試合内容でも寒くてふるえて、涙目で帰ってきましたよ。新幹線の駅構内にはロクな食いもんがねぇ〜とかクダ巻きながらね。 勝てそうなイメージがまーったく湧かなかったので、今日は机の下にもぐって確定申告の書類を作っていました。娘に「地震対策?」と言われたから、「胸がいま震度7。警報が鳴っている」と震え声で言ったら、にこりともせずに「ガンバカ」とつぶやかれました。ごめんなー、60年も生きてきた母がこんなで。 書類を作り終わったところで、同志から「勝った!」とメール。 ようやく机の下から這い出て、試合を見ました。 勝ったとわかっているにもかかわらず、前半は何回もPCの蓋を閉めそうなほどハラハラ。これはライブで見ていたら、心臓に悪かった。現地で見ていたら卒倒していたかも。 ただ後半は悪くなかった。新潟のプレスをかいくぐってパスが少しずつつながるようになっていった......ような気がします。 で、見終わってとても不思議な感じがしました。 「私が見ていたのは、ガンバの試合?」 だって、ガンバのほうに点の気配がないのはともかく、新潟に攻め込まれてもあんまり怖くないんですよ。それは浦和戦でも同じで、攻め込まれても安心感がある不思議。前はセットプレイのたびに顔を伏せ、ときにはコートのフードまでかぶってピッチのほうに目を向けず耳をふさいでいました。でもって近くの同志に「ねえ、終わった? 無事だった? 跳ね返した?」と聞いてあきれられていた私です。それくらいことガンバの守備にはビビリのヘタレで直視できなかったのに、どれだけ攻め込まれても顔をあげてゆうゆうと見ていられる。J2のときもそんなことはありませんでしたよ。 というわけで、この不思議現象を「イワヒガシの変」と呼ぶことにしました。 いや〜心強いわ、東口と岩下。パンチングがペナルティエリアの向こうまで飛んで、しかもちゃんとそこにガンバの選手がいるっていう不思議。ミドルを打たれても怖くない不思議。セットプレイで最初にさわるのがガンバの選手(たいてい岩下)という不思議。 そして今日も大森が躍動していました。いいねー、ほんと見ていて気持ちがいい。あのゴールもなんですか、角度のないところからパーンと! 大森晃太郎、ついにケチャプの蓋が開いたのかもしれません。どばどばゴールを量産してください。心なしか大森が入ってからのほうが倉田の運動量もアップしたように思えました。倉田はたのもしいなあ、と2試合目にしてまた目にハートの炎が燃え始めた私。 J1復帰したばかりの今は、結果を出すことで、自信がつき、プレイの硬さがとれ、判断が速くなり、大胆な攻撃もできるようになってくる、という好循環になるはずです。理想の内容にはほど遠くても、結果が大事。 勝ち続けるのは難しいかもしれないけれど、とにかくしぶとく粘っこく、そして運を味方につけて勝ち点を拾っていきましょう! 今日のMOMは文句なしに岩下と東口のダブル兄貴です!

↑このページのトップヘ