初めて宇佐美選手を観たのは彼が中学３年のとき。飛び級でガンバユースにあがった２００７年だったでしょうか。たしか高円宮杯プレミアリーグ（当時はプリンスリーグといっていた）の試合でした。
左サイドをふわふわと漂っていて、走るでもなく、ボールを呼び込む動きだしがあるわけでもなく、ちょっと見には試合を傍観しているとしか思えない宇佐美選手でした。隣で見ていた方が「宇佐美、天才やっていうけれど、どこがすごいのん？」と宇佐美推しの同志にまじめな顔で聞かれたほどです。
ところが、前半３０分頃でしょうか、恐らく初めて彼が試合にからんだ瞬間、左サイドからいきなりドリブルで斬り込んでシュート、ゴールを決めました。鮮やか、というか、電光石火というか、何がなんだかわからないうちにネットをゆらすビューティフルゴール。衝撃でした。
その後、トップにあがってからも、衝撃のゴールは何回か目撃しているし、すごくできる子だと思うゆえのもどかしさも何回も感じました。バイエルンミュンヘンに移籍し、日本に帰ってきてからの活躍もうれしかったのだけれど、ここ最近の宇佐美選手には大げさだけれど畏敬の念さえ覚えています。

湘南ベルマーレ戦。久々のナマガンバ、ナマ観戦、そして完封勝利。
楽しかったのはもちろんですが、宇佐美選手の凄みに興奮しました。得点は向こうサイドでよくわからなかったのですが、後半に一人ドリブルで３人の湘南の選手を引き連れてシュートまで持っていったそのプレーに、いや〜しびれました。
今のっている宇佐美、とちまたで言われていますが、湘南戦で久々に見た宇佐美選手は「まだまだや。こんなもんやない。もっといける、もっと伸びる」という可能性を感じさせました。
近い将来に欧州に再挑戦するのでしょうが、あと１年、お願いあと１年はガンバでその可能性がどこまで広がるのか見せてね、と祈りたい。
少しだけ私生活に落ち着きが出て来たので、しっかり今のガンバの宇佐美選手を目に焼き付けておきたいです。