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昨年と今年2年続けて取材に行った、FIFA非加盟の国や地域のサッカー協会が所属する国際組織ConIFA(Confederation of Independent Football Association)について、またConIFAが主催したサッカー国際大会について、映像とともにお話します。
申し込みも含めて、イベントの概要についてmfさんが作ってくださったファイルを貼り付けます。
お時間がありましたらぜひふるってご参加ください!!

FIFAから閉め出された代表チームによる「 もうひとつのW杯 」
まだ世界でもあまり知られていないこの意義深い大会を,とても意義深い想いをもって、日本で伝えている人がいます。
ライター・翻訳家 実川元子
翻訳を担当された『 孤高の守護神 ゴールキーパー進化論 』( ジョナサン・ウィルソン 白水社 )が、サッカー本大賞2015の翻訳サッカー本大賞に輝いた実川さんは、昨年から「 もうひとつのW杯 」を取材されています。
『 ConIFA ワールドフットボール・カップ 』と呼ばれるこの大会には、FIFAの加盟承認を得ることのできない、例えば、独立を宣言し国際的に承認もされているもののFIFAに加盟できていない国や、領土を持たないが、世界各地に根を下ろしている少数民族の国外移住者のチーム、現在属している国から独立する意志は希薄だが、独自の言語と文化を持つ民族、または、思想や信念に基づいた共同体であることを世界に伝えたいチームなど、多種多様なバックグラウンドを持つ人たちが参加しています。
スローガンは「 サッカーでボーダー( 国境、辺境、境界 )を越える橋を架ける 」。
「サーミ人の両親からノルウェーで生まれた私は、3歳でスウェーデンに移住後、酷いイジメにあってきた。殴られ、服を破かれる暴力ならまだいい。目には見えない差別にどれだけ苦しめられたか。
グレてもおかしくなかった自分を救ってくれたのがサッカーと音楽だった。 」
( ConIFA会長ブランド、「フットボールチャンネル」より )
「人種、民族や宗教による差別に苦しむ人たちが、自らのアイデンティティを見出し、それに誇りを持ち、世界に向けて自分たちの文化を訴える力をサッカーは与えてくれる」
( ConIFA会長ブランド、「フットボールチャンネル」より )
あまりの規模の拡大で、たくさんの思惑が働くようになってしまった現在のFIFAワールドカップ。
そこでは見えにくくなってしまっている、サッカーというスポーツが本来持っている果てしない可能性を、ConIFAワールドフットボール・カップは思い出させてくれるかもしれません。
今回は、2年連続でその大会を取材をされてきた実川さんに、大会の意義やそこから生まれる可能性について、参加チームが抱える様々なバックグラウンドと実情について、大会に関わるスタッフや選手たちの生の声について、など、そのときの映像を交えながら、たっぷりと語っていただこうと思います。
「サッカーだけでなく、スポーツの大会の区分けが “ 国 ” だけでいいのか、それが本当にスポーツで人々の友好関係を育てて世界平和に貢献できるのか、を今一度考えてもらえたらと思います」
[開催概要]
開催日時 2015年9月4日(金)20:00KickOff
開催場所 futbol&cafe mf 東京都渋谷区神宮前3-18-12
参加費 2.,000円(ワンドリンク付き)
当イベントは予約制となっております。
03-3401-5600 もしくは mail@mf-tokyo.com までご連絡ください。
[実川元子 プロフィール]
ライター、翻訳家。
熱狂的なガンバ大阪ファンでもある。
主な翻訳本『 サッカーが勝ち取った自由 アパルトヘイトと闘った刑務所の男たち 』
『 サッカーと独裁者 』『 孤高の守護神 ゴールキーパー進化論 』( 全て白水社 )
最後に、今回開催されたConIFA 欧州選手権で準優勝だったカンテア・デ・ニッサというニース市とその周辺地域を代表するクラブが決勝進出を決めた試合後の「勝利の儀式」の写真をのせておきます。ニース市はフランスに属してはいますが、独自の文化を持っているそうです。