Glamorous Life

グラマラスライフ 実川元子オフィシャルサイト おもしろい本、どきどきする試合や映画、わくわくする服に出会えたら最高に幸せ

2015年10月

最近の私の頭の中は常に「優先順位」が渦巻いています。
朝、ベッドの中でまず考える。
家事の中で今日やらなくてすむものは何?
優先順位から行くと、まず1)食事の支度、2)洗濯、3)風呂洗い、ここまでは外せない。なので、掃除と買物は常に後回し。1週間に1回しか掃除機かけません。買物は生協の宅配頼み。
仕事、これは締切が近くなると優先順位1位に繰り上がる。家事の2)3)を 省いて仕事を優先……というわけにはなかなかいかないのが苦しいところ。
 差し迫った用事がないかぎり、メールの返信も後回し。不義理してしまって申し訳ないです。
SNSは移動のときに電車の中かプラットフォームでのぞくのが精一杯になってしまい、移動がない日(1日家にこもるとき)はほとんど見られなくなってしまいました。
友達づきあいも申し訳ないけれど優先順位が低い。飲みに行こうのお誘いも、ランチしようよのお誘いも、涙ながらにお断りせざるをえません。来年4月になれば、ちょっとは余裕ができるかな?
趣味分野では書道と中国語はほそぼそながら続けています。やめてはダメだ、と自分を叱咤激励しつつ、まったくもって不肖の弟子となってますが。書道はお孫ちゃんがいると家でまったく書けないので、1週間に1回のお稽古と、錬成会と合宿が精一杯です。実はそこに出かけるのも今の私にはひと苦労なので、口の中でもごもごと「継続は力なり」とつぶやいて自分を励ましていますよ。やめてしまったらおしまい。ほそぼそでも、1週間に1回くらいは向き合う時間がないとね。
そうなると、優先順位の最下位にくるのが睡眠と休養です。
無理やりにでも時間をつくって休まないと、たちまち体にガタが来てしまう。実は今もガタが来てしまって、体調崩してこの1週間薬漬けです。
それでも明日のナビスコ杯決勝には行く!
這ってでも行く!
家族からどれだけ顰蹙を買っても行く!



あ、ということはつまり、私の優先順位の1位はガンバ??(イウマデモナイカ) 

明日はナビスコ杯決勝です。
気温が低めで風もあるとか。
でも、ガンバサポは熱いから大丈夫ですよね。
鹿島とはいつも引き締まった内容の試合ができるので期待しています。
がんばって、楽しんで、まずは一冠!
FORZA GAMBA!!!
 

ガンバのACL制覇の夢は、2015年に関しては終わりました。
思えば谷あり谷ありいきなり山きました、みたいな旅でしたが、総じてひりひり感ハンパなかったです。
試合が終わってからしばらく凹みましたが(同志ほどではなし。同志、残念会の間、ぼんやりしてあまり口をきいてくれませんでした)、1日たってまだじんわり残念ながら立ち直りつつあり、仙台戦に向けて気持ちを切り替え中です。

ACLは出てなんぼの大会だと思います、あらためて。
出場して初めて、「ああ、これが地域のNo1を決める大会なんだ。日本の中で戦っているだけでは、世界の広さとすごさはわからない」ということを身にしみて実感できます。自分の愛するチームがどんなサッカーをしているのか(弱いか強いかだけでなく)、ほかの国のチームの選手はどんなプレーをするのか、そんなことがとてもよくわかる。
それを考えると、ACLでの戦い方は、ワールドカップ地区予選にはもちろん、ワールドカップ本戦にもつながっていくように思います。2007年に浦和が、2008年にガンバがACLを制したことが、2010年のワールドカップ南アフリカ大会で日本代表がグループリーグを突破できたことにつながっているのではないでしょうか? そしてその後、ACLでJリーグ勢がまったくふるわなくなったことが2014年のワールドカップの日本代表の低調につながっていると言えなくもない。日本代表の主力は欧州でプレーしているから、Jリーグの地盤沈下と代表の実力は関係がない、とは言えないんじゃないか。中国代表選手をずらりと揃えた広州恒大の強さを見ると、いずれ、そう遠くない未来に中国代表がアジアを席巻するんじゃないかとも思えてきます。
ガンバはベスト4まで残りましたが、強かったから残れた、というわけではまったくなかった。確かに日程の厳しさはありましたし、Jリーグが本気で日本クラブにACLで優勝してほしくてサポートしてくれたか、といえばうーんと言わざるをえない。そもそもACL決勝の日とJリーグの最終戦が重なっているって、ああ、やっぱりJリーグはACLなんてどうでもいいと思っているんだな、と出場クラブは思ったでしょう。
でも、それでは休養十分で広州恒大と戦って、勝てたかと言えば、そこもまたうーんと言わざるをえない。体力気力十分でも、がっぷり四つに組んだら、うーん、10回やって3回くらい勝てたらいいなー、という感じでした。もう少し強くならなくちゃね、うん。
すぐに手をつけられるところといえば補強かな。とりあえずCBとボランチをもう少しバージョンアップしたほうがいいのではないか。もちろん屈強なストライカーも欲しいところですが。

今はただリベンジしたいです。
なので、来年のACL出場はもちろんのこと、今年はCWC出場をめざしてくれ〜〜〜


 

明日は2015年ガンバにとって最もむずかしく、最も厳しく、最も重要な試合があります。
ACL準決勝 vs広州恒大戦。
チケットは完売とか。
疲労の蓄積と怪我人続出でチーム状態が決していいとは言えないそうですが、サポーターも含めて全員で後押ししてぜひとも難関を突破して決勝へ!!!
浦和戦のことが頭からすぱーっと消えるほど明日の試合のことしか考えられなくなっている私です。
自分に落ち着いて、落ち着いて、と言い聞かせています。
この舞台に立てることを幸せに思って、明日はぜひとも次のステージに行く勝利をつかみましょう!
FORZA GAMBA!!
 

今日はサッカー話ではなく、野球話……でもなく、「外国語」についてのお話です。
メジャーリーグにはあまり詳しくないのだけれど、偶然見つけたこの記事での川崎宗則選手の英語でのインタビューにすごく感動しました。
http://full-count.jp/2015/10/15/post20222/
(1ページ目の最後に出てきます)
ムネリン、なんて呼ぶとファンの方から怒られるかもしれないけれど、思わずPC画面の前で「ムネリン、あなたはすごいわ!」と叫んでしまいましたよ。
何がって、途中まで英語を話していることに気づかなかったくらい、伝えたいことがストレートに私の胸に響いたから。
英語がうまい下手とか、発音がどうの、とかそういうことじゃない。外国語、という以上に、言葉で自分の言いたいことを伝えるとはこういうことなのだ、と私は川崎選手に教えてもらったような気がします。

日本人は外国語が苦手、とよく聞かされます。外国語=英語と思い込んでいる人も多いので、「英語苦手なんです」と言われる方のほうが多いかも。電車に乗れば車輛に1枚は英語を教える教室の広告が見つかるし、本屋では棚の1台が必ず「英語が苦手な人が必ず1ヵ月で話せるようになる」とかなんとかいう帯がついた語学参考書によって占拠されています。英語学習本は必ずある程度の部数を行くのだそう。
英語が苦手 と聞かされるたびに(フランス語が苦手なんです、とか、中国語が下手で……と言われたことはそういや1回もないな)、そして「○○日でたちまち英語が話せる」という広告を見るたびに、私はいらいらっとします。英語だけでなく、「外国語を学ぶこと」の根幹にある大切なことがないがしろにされているような気がするから。
 それは「言葉は伝達の道具である」ということです。そして「言葉」の中には、口から発する音だけでなく、身振りや表情や身体のリズムなど、いわゆる言語外言語も含まれる、ということです。

 大学時代、ロベルジュ先生という方にフランス語を習いました。フランス語についてはほとんど無知な1年生がまず最初にやらされること。それは「ビビロロ、ドゥサ、マロ……」というワケのわからない呪文のような詩を先生のあとについて暗誦することでした。ただ声に出して言うだけではいけない。先生の身振り手振り、体の動かし方、リズム、表情、すべてを真似しないといけない。もちろん文字で書いてはいけない。ひたすら全身で聴いて、全身で見て、全身で声に出す。40年以上たった今も、恐らくフランス語学科のクラスメートは全員ビビロロが暗誦できるはず。
 その先生と10年ほど前にお目にかかったとき、「引退した今は、日本人の耳の不自由な子供たちに日本語を教える仕事をしている」とうかがいました。 先生、こう言ってはなんだが今も日本語が決してお上手とは言えない。だから失礼ながら「え? 先生が日本語を教える?! しかも耳の不自由な子供たちにどうやって?」とか思わず聞いてしまいました。
 そのときに先生が言われた言葉が今も忘れられない。

「耳が不自由だから聴く力がないわけでは決してない。耳や口は末端の器官でしかないのです。 言葉は全身で習得するもの。たとえば嬉しい、悲しい、怒っているといった感情を、あなたは口から発する言葉だけで表現していますか? 全身から発する『言葉』で伝えているはずです。言語というのは、全身で聴いて、全身で話すものです。私もそうやってあなたたちにフランス語を教えてきたつもり」

 全身で聴いて、全身で話す。
 外国語だけではなく、母国語でも同じですね。
 今、孫が言語習得の真っ最中なのですが、本当に全身を耳にして聴き、全身で発話するのを日々見ていると、「言葉を学ぶこと」の基本を今更ながら教えられます。
 相手が何を考えているか? 私はどんな人間か? 
 相手の伝えたいことを全身で聴き、自分の思っていることを全身で伝える。 その真剣さがないと、外国語は学べない。
「外国語を学ぶ」のは、人間を学ぶこと。
 そんなことを思い出させてくれたムネリンに感謝です。 

↑このページのトップヘ