Glamorous Life

グラマラスライフ 実川元子オフィシャルサイト おもしろい本、どきどきする試合や映画、わくわくする服に出会えたら最高に幸せ

2017年05月

今、アスリートにとってのメンタリティとは何か? という本を読んでいます。メンタリティ、というと、つい「最後まで諦めない根性」「あと一歩足を出す気力」「絶対に負けないという強い意思」「闘魂注入」などが思い浮かぶでしょうが、著者(ベン・リトルトン)はチームスポーツにおいてより重要なのは、「チームメートを生かすという利他精神」「チームメートも相手チームの選手も含めて相手とコミュニケーションを取ろうとする姿勢」だと言います。
スポーツにおける戦いは、喧嘩や戦争とははっきり違います。もちろん勝利は追求せねばなりませんが、チームメートはもちろん、対戦相手を尊重する気持ちなく、相手をぶちのめしてもただただ勝てばいいと勝利のみを追求してしまえば、それはスポーツにおいては「敗者」になってしまう。
最近、サッカーに限らずスポーツにおける差別発言や行動が報じられて、私はうんざりしています。スポーツは差別意識が露出しやすいものだけれど、そこで現れた差別の言動は氷山のほんの一角。下にはもっとどろどろとした差別意識が眠っているのではないでしょうか。
読んでいる本では、メンタリティはプロ選手になってから身につくものではなく、よちよち歩きのころから家庭で育まれていくものだ、とあります。メンタリティを広義にとらえて、「健全」なる精神を子どものころから育むスポーツであってほしい、と私はあらためて願います。

ということはさておき、昨日のガンバvs清水エスパルスの試合は、暑かったせいか、それとも「昇格したばかりのチーム」をなめていたのか(そんなことはないでしょうが)、ガンバの選手はなんだかピリッとしませんでした。この試合にかける想いの差、が見られたかな。球際への寄せが甘く、ゴール前でのアイデアも精度も低かったような。
現在のスタメンになってまだ数試合。まだまだこれからですね、選手同士のコミュニケーションが磨かれていくのは。そこに期待して、ドキドキしながら火曜日のACL済州戦を待ちたいです。

 

J1第9節、ガンバvsマリノス戦。所用で出かけていた帰りの列車でDAZN視聴のつもりでした。が、列車が走るところによっては画面が止まってしまい、そのうちにマリノスの斎藤選手がボールを持ってドリブルで仕掛けてくる場面でピクとも動かなくなるという悲しさ&ストレス。同志からの実況中継でなんとかしのぎましたが、ストレスは溜まったまま。スカパーではどうだったか、もう記憶は定かではありませんが、ここまでストレスフルではなかったような。
さてさて、堅守が売りのマリノスとあたると、たいてい試合は塩漬けになります。にっちもさっちもいかずのグデグデ展開となり、イライラしてきたところを最後に仕留められるという最悪の展開を見せられるのですが、今回は違いました。なんと仕留めたのが18歳堂安選手。その前にもアデミウソンのスーパーボレーがあったので、いずれは仕留められたのかもしれませんが、60分過ぎのあのゴールだけで、あとのグデグデがすべて許せるほどのスカッとしたビューティフルゴールでした。もちろんゴールを決めた堂安もよかったけれど、アデミウソンのドリブルから藤本→藤春へのスルーパス、そして倒れ込んでのクロスをヒールで落とした長沢、誰もがすばらしかった。すでに今季のベストゴール候補です。帰宅してWiFiつながる環境で見て惚れ惚れ。翌日も3回くらい見てしまいましたよ。一週間、このゴールだけでビールのつまみはいりません。
前半はみんな窮屈そうでしたが、それはマリノスも同じで、ああ、いつものグデグデバージョンかなと思っていました。ハーフタイムに監督の喝が入ったのか、後半に入ると走る距離もボールへの寄せもパススピードも上がり、かつ全員ののびのびの度合いが3段階くらい上がって 、見ていて楽しいいい試合になりました。
なんでも日産スタでマリノスに勝利したのは2009年以来だとか。覚えていますよ、その試合。GKが弾いたボールを橋本選手が軽く蹴り込んで決勝点でした。目の前で見たもんね(→記憶違いかもしれませんが)
そして今回も、9年ぶり勝利というだけでなく、ヤットさん抜きでの勝利、しかも18歳堂安選手のゴールを守りきっての勝利、というので嬉しさはひとしおです。(ただ、丹羽さんが入ってからのボコボコサンドバック状態は生きた心地もしませんでしたが。なんでそこだけ腰砕けなんや! 全員がペナルティエリア付近でウロウロして守りきることができるチームじゃないのに)
今回のMOMはゴールをあげた堂安選手や、そこに至るまでの流れを作った選手たちみんな、と言いたいところですが、翌日に見て考え直しました。
倉田選手にMOMをあげたいです。目立たないけれど、マリノスの攻撃にしっかり蓋をし、マイボールになってからの展開に緩急をつけ、本当に頼もしいキャプテンになった、とまたもやウルウルしそうでした。ヤットさんとは違うタイプではあるけれど、マスター・オブ・ガンバになりつつあります。ヤットさん超えに期待です。
今季やっとこさ2回目の連勝。つぎの清水戦にもつなげてほしいですね、のびのびプレーでの勝利を!!

 

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