Glamorous Life

グラマラスライフ 実川元子オフィシャルサイト おもしろい本、どきどきする試合や映画、わくわくする服に出会えたら最高に幸せ

2019年11月

 今年65歳になったので、インフルエンザの予防接種の割引通知(?)が送られてきました。
 先日、その通知を持って近所の医院に行き、家族一同が長年お世話になっている先生に「ついに私も高齢者の仲間入りですよ〜。インフル接種の通知が来るようになりました」と言ったら、 先生から「おめでとうございます」と言われました。
「めでたいんですか?」と聞いたら、「そりゃめでたいでしょう! 無事に65歳になって、インフルエンザの予防接種が受けられるくらいの健康体ってことですよ。これがめでたくなくて何がめでたい」と言われたので、なーるほどそう言われればその通りだととたんにおめでたい気分になりました。
 ほかにも65歳になって役所から届く通知があれこれあり、受け取るたびに、そうか、私はいよいよ高齢者の仲間入りだよね、と痛感し、同時に「あと何年元気でいられるのか? 老後の準備をどうすればいいのか? 100歳まで生きたらみんなに迷惑をかけてしまうのではないか」とあせったり、考えこむことが何度もありました。遺書を書いておこうか、終の住処を探しておくべきか、いやその前にぼける前にやっておかねばならないことがたくさんあるではないか、とぐるぐる考えているだけで何もせず。
 あるときふと気づきました。どれだけ準備しても、どれだけ心積もりをしたところで、老いと死はそのとおりにやってきてはくれない、ということに。もちろん、ボケて迷惑をかけないように運動や食事に気を配るとか、いざというときには誰を頼るのかをあらかじめ決めて頼んでおくとか、少なくとも寝込むような病気をできるだけ避けるように心がけるとかは最低限としても、こういう風に老いていきたい、とか、こういう死に方がしたい、とかはたいてい外れるのではないか。
 65歳になったとき、「あと20年は『現役』として社会に関わっていきたい」と真剣に思ったし、このブログでも書いたと思います。でも、それは願望でしかなくて、強い意志を持って宣言できることではない、ということを思い知らされる出来事にたくさん出会うのが高齢者です。やりたいことをやって、行きたいところに行って、人の役に立てるひとでいられるのはあと何年、と数えてみたところで、あまり意味がない。
 それよりもとにかく今日の自分ができることをがんばること。残された時間をかぞえたりせず、過ぎていった時間なんかもさっさと忘れる。いまできること、いまやりたいことをやることしかない、と自分に言い聞かせています。
 今年は実は仕事が忙しかったです。仕事を通じてたくさんの貴重な出会いがあったし、学んだこともたくさんありました(まだ今年は終わってないけれど)。いま発売中のVOGUEに「VOGUE Women of the Year」が発表になっていて、私は松任谷由実さんのインタビューを担当しました。今年一番、いや、これまでで一番すてきなお話が聞けたのですが、私と同い年の大スターが「デビューしたときからずっと、夢はOne More Song」ときらきらしたまなざしで言われたのに、大げさでなく、魂が揺さぶれるほど感動しました。「次の歌を作る、次のアルバムを出す、次のステージに立つ、それが夢」——そう言われたときに、私は目の前がぱーっと開けたような心持ちでした。
 いつまでできるんだろう? そんなことを考える暇があったら、いまやりたことをやれることに感謝して、いまやりたことをやるだけ。来年も仕事があるだろうか、なんて思い悩んでいるひまがあったら、自分で仕事を作っていこう、と思っています。

逆転負けの大分戦については、もう思い出したくもないのでとくに触れず。ただ、片野坂さんってすごいなあとあらためて思いましたよ。来季も大分は片野坂監督のもとJ1で戦いますが、来年はともかく、もしもう1、2年片野坂体制を継続していければ、大分、J1でタイトルをとるかも。そんな予感がします。こう言っちゃなんですが、あまりおもしろいサッカーをやっているわけじゃないし、飛び抜けた選手がいるわけでもない。それでも負けないし、勝負強い。


ということはさておきまして、勝ち点で並び、得失点差で上回っていた仙台との対決は、宇佐美とアデミウソンの2トップの活躍で2−0勝利。
昨日は1日外出だったので、さっきようやくフルタイム視聴が終わりましたが、前半のヒヤヒヤシーンを東口選手のファインセーブなどでなんとかしのぎきったあとは、落ち着いてやれていたように見えたガンバさんでした。
今季絶望かと思っていた倉田選手も元気に後半70分から出場で、やれやれです。矢島選手も相変わらずキラリと光るプレーを随所で見せて良かったけれどね。
MOMはもちろん宇佐美選手でしょう。1G1Aという結果はもちろん、前線からの追い込みもなかなか良くやってました。パス出しもよかった。
でも、あえてもう1人、いや2人選ぶとしたら藤春選手と小野瀬選手です。
藤春選手のスプリント回数、両チームを合わせてもダントツトップ。ダントツってどれくらい群を抜いているかというと、46回で2位のベガルタの道渕選手30、ガンバ井手口選手の27と比較するとそのすごさがわかると思います。しかも後半に入ってからシュート打ちまくるわ(4本でしかも終了間際も打ってた!)、守備でも危ないシーンを何回も防ぐわ、とにかく「あら、こんなところにも藤春さん!」って感じでしたね。
そして小野瀬選手。右のウィングバックのポジションに入ってから、攻撃は前以上に積極的だけれど、守備がだいぶ安定してきた感ありで、昨日も後半の「おおお!」と目をおおった危ないシーンを切り抜けていました。プラス、クロスの質ががぜん向上し、左の矢島選手との大きなサイドチェンジが効いていました。左右に振るのを繰り返すと、相手DFの距離が広がって、穴ができやすいですよね。そこのところを緩急つけて出すようになったんだなあ、というのが準MOMに選んだ理由。

さて、あと2節を残したところで残留確定。今季は上位グループの首位争いも激しく(私の予想通り、横浜Fマリノスが今節、今季初めて首位に立ちました!)、残留争いも激しく、上下分断しながら団子になっている感じです。Jリーグはこのまま分断して団子状態が来季も続くのかな。
なぜ団子になるのかなと考えたところ、私の出した結論は「突出したストライカーがどのチームもいないいから」です。現在の得点王争いトップはマルコス・ジュニオール選手の(横浜FM)の15点、2位が同じく横浜FMの仲川輝人選手(今年の私の注目選手。現在発売中の「フットボール批評」にインタビュー記事あり)とディエゴ・オリベイラ選手(FC東京)の14点。かつては得点王となるには20点以上とらないといけなかったけれど、あと2節しかないのに最高が15点で以下10点までに11選手もいるというこちらもまた団子状態。しかも、得点をたくさんとってくれるFWがいても、順位が上とはならない。13点のドゥグラス選手がいる清水と12点の興梠選手の浦和は13位、ビジャ選手の神戸は10位と残留争い組でもまれています。
では何が上位組と下位組を分けるか。
これまた私の感想ですが「守備構築ができているか否か」ではないでしょうか。今季首位を続けてきたFC東京は守備のチームです。なんてったって長谷川監督だものね。鹿島もしかり。横浜と川崎は守備から入るってわけではなく、どちらかといえば攻撃的守備タイプだけれど、守備のコンセプトはチームに根付いているように見えます。
反対に下位チームは守備の穴が多い、ように見える。清水はその典型かも。得点力と引き換えに守備力を落としている、ように見える試合があります。なんてね、私なんかに言われたくないだろうけれど。

さて、来季のガンバ、もしも来季、上位組に入るつもりならば守備の徹底的見直しが必要だなあと痛感しています。昨日の仙台戦だって、しょうもないミスからの危ないシーンが散見されました。最終ラインのポカとミスはガンバの伝統、なんてそんな伝統いらんから。
来季に思いを馳せながら、ホーム最終戦に参戦します。
あ、最後に。今季を通してのMOMは小野瀬選手です。10人移籍でチームが一変し、システムをいじり、新旧交代をやむなく急ぎ、若手が活躍したら海外に行ってしまい、重い足どりでスタジアムに足を運ぶ中で、大きな光明は小野瀬選手の活躍でした。横浜FM戦のゴールは忘れません。あのゴールがなかったら、三ツ沢から横浜まで歩けなかったかも。若手以上に成長した選手だった、と私は評価しています。

2_cij_logo紙印刷


11月17日(日)キックオフ18時45分
前後半40分ハーフ  15分ハーフタイム
サラマットFC vs シン・ブラザースFC  
結果は 3−4でシン・ブラザースFCが勝利しました。

驚いたのは、ロヒンギャの若者たちが立ち上げたサラマットFCが、この数ヶ月で驚くほど成長していたことです。練習場所で出会った「大人」のチームの人たちにコーチを頼み、週末には地元のチームと練習試合を重ね、個人でもテクニックの向上に励んだとか。7月に同じカードで試合をしたときとはチームは様変わりしていました。
そしてシン・ブラザース。開始10分でサラマットに先制されると目の色が変わり、後半に入ると本気モードで押せ押せになって得点を重ねました(あまりに前がかりになって失点もしたけれど)。ハーフタイムに真剣にミーティングして、ポジションを変え、新しい選手を投入して打開をはかろうとしていたのは本気モードの証。
おかげで最後まで引き締まったいい試合ができました。
負けたサラマットの選手たちが、足をつりながらも必死に走り「勝ちたい!」「勝とうぜ!」と叫んでチームを鼓舞していた姿に、ちょっと感激しました。

試合終了後、選手、スタッフ、観客全員で記念撮影をしました。みんなの笑顔がまぶしいほどに輝いていました。
「また試合したいです! よろしくお願いします」とスタッフたちに挨拶した選手たちの笑顔、「いい試合でした!」「よくがんばった!」という観客の皆さんの選手への声援と拍手! 実川、そんな皆さんの笑顔や声に、お恥ずかしながら一瞬 なみだぐみそうになりました。
もちろん、またやりましょう! これが第一歩です。

写真撮影をサポートスタッフに一任したので、後日整理してからアップするつもりです。
ご協力くださった方々、お忙しいところを応援に駆けつけたサポーターの方々、そしてサラマットとシン・ブラザースの選手、忙しいところを働いてくださったスタッフのみんな、ありがとうございました。

 
2_cij_logo紙印刷

 CONIFA(Confederation of Independent Football Associations独立サッカー連盟)は、マイノリティ、ルーツを持つ国を離れて生活する移民や難民、僻地で暮らす人々などに、サッカーやスポーツの試合をする場と機会を提供する趣旨で20137月に設立されたグローバルな組織です。その活動理念は「サッカーをする喜びを通して、互いの文化と社会への理解を深め、友好と親善の橋を架ける」ことにあります。日本国内においてCONIFAのこの理念を共有する人々を支援し、活動を推進していく目的でCONIFA in Japanの立ち上げを決め、現在NGOとして組織化しようと準備を進めています。

 このたび、CONIFA in Japanの主催で、サラマットFC vs シン・ブラザースFCの親善試合を行う運びとなりました。

 サラマットFC(Salamat FC)は、在日ロヒンギャの方々を中心に2017年に結成されました。サラマットとはアラビア語で平和を意味し、民族に関係なく平和にサッカーが楽しめますようにという願いがこめられています。マレーシアに本部を置くロヒンギャFAは、CONIFAのメンバーです。

 シン・ブラザースFCChin Brothers FC)は在日シン(ミャンマーの少数民族)の人たちが2016年に立ち上げたチームです。サッカーをこよなく愛するシンの人たちにとって、シンボル的な存在となっているチームです。

 この親善試合が2チームの間だけでなく、日本の人たちや、日本で暮らす外国人との交流のきっかけとなることをCONIFA in Japanでは願っています。

 

試合概要

開催日時:11月17日(日) 18時45分 キックオフ

前後半45分 15分ハーフタイム 20時30分試合終了

開催場所:赤羽スポーツの森公園競技場

試合についてのお問い合わせは、実川元子までお願いします。 

 平塚で現地観戦してきました。前日のラグビーW杯決勝の余韻が覚めやらずで、時計を見て「あれ?80分なのにまだ汽笛(と私は呼んでいるラグビー試合終了の合図)が鳴らない!」とか思ってしまった自分のラグビー浸潤脳に苦笑い。
 それはともかく、攻められる時間が長く、危ないシーンもいくつかあったものの、ほぼ完勝。倉田選手が不在となったチームをどうするか、と思っていたら、システムはいじらずに、ヤットをアンカーに持ってきて、矢島を前にあげて豊富な運動量とゲームセンスで 攻守ともに組み立てさせる、という采配。(宮本監督の意図は違ったかもしれないが)。
 ゴールは小野瀬、宇佐美✖️2でしたが、私のMOMは矢島とアデミウソン。相手がいやがるプレーをして、味方がいてほしいところところにいて、やってほしいことをする、というのをやり続けたこの2人の功績を称えたいです。もちろんヤットさんも久々に出場して、らしい存在感を示していましたが、それ以上に矢島選手とアデミウソン選手の存在感が半端なかった。 アデミウソンに関しては、決定力がない、すぐにボールロストする、後半になると前線からの守備をサボる、とかいろいろと批判があるのはわかりますが、今年1年でその点はすごく改善された、と私は思っています。矢島選手に関しては、3−5−2のシステムでアンカーを任せられるようになってから一皮むけた感じがあるし、湘南戦のように前目のポジションをとってもそのセンスが生きるプレーをしている、という感じ。
 でも、湘南戦はともかく、今季長く不振に喘いでいるガンバにあって、ガンバの未来への希望を見せてくれているのは、小野瀬選手です。今年、8番ユニを購入した、というだけで、私はちょびっと鼻が高いよ。小野瀬選手はもちろん今でも高い能力を発揮しているけれど、 もっともっとできるはず。伸びしろを感じます。来季もぜひぜひぜひぜひガンバにいて、大きく伸びていって、ガンバを引っ張っていってください。湘南戦の早い時間の得点も本当にありがとう!!!
 これで残留に近づいたと安堵のため息をつきながら平塚から帰りましたが、まだ気は抜けません。ホーム最終戦、今年は行きますよ。そのときまでに残留を確定しておいてほしいなあ。

 今年もガンバは残留争いでハラハラしていますが、優勝争いをしているチームもいまハラハラドキドキでしょう。羨ましい。
  そのなかで、私が「優勝してほしいなあ」と思っているのが横浜Fマリノスです。なぜって、今年の横浜のサッカーはほんとおもしろい! 他チームの試合をLIVEで見ることはあまりないのだけれど、ガンバと時間帯が被っていなかったら、横浜の試合は見てきました。個人的MVPは仲川輝人選手です。もうね、対戦すると脅威となるプレーする選手ですよ。対戦相手にはもっとも気を付けなくてはならないプレーヤーだったし、たぶん味方にとっては頼もしく感じるんじゃないかなあ。 三ツ沢でガンバと対戦したときのガンバとしては心折れる試合では、途中から仲川選手をずっと目で追いかけちゃいましたよ。
まさか自分が横浜Fマリノスを応援する日がくるとは思ってもみなかったけれど、今年は優勝ということに関してはマリノス一推しでいきます。 

↑このページのトップヘ