Glamorous Life

グラマラスライフ 実川元子オフィシャルサイト おもしろい本、どきどきする試合や映画、わくわくする服に出会えたら最高に幸せ

2021年09月

 相変わらず試合を見られていないので、ダイジェスト映像だけの感想です。
 天皇杯も柏戦も勝ちました。もう9月は勝利を一度も味わえないうちに終わるのではないかと思っていましたが、勝ってとりあえずリーグ戦は13位まで戻しました。 
 でも、柏戦のダイジェストを見ただけですが、得点はセットプレーだけで、ゴールにつながる流れは相変わらずまったくできていないのではないか、というのが私の感想です。
 そして、それでいいのか? それで残留できるのか? という気持ちがたった数分のダイジェスト映像を見ただけではあってもふつふつと湧き起こってくる。 
 来季の監督探しを真剣にやっているのでしょうか、フロントは。
 こんなサッカーで、こんなチーム作りで、J2にしろJ1にしろ乗り切れると思ったらやばいんじゃないか。
 
 試合をきちんと見ていないものがどーのこーの言う資格はありませんが、勝ったのになぜか不安が押し寄せています。
 30周年イベントもたいせつでしょうが、なんかなー、もっとたいせつなことをきちんとやらないと、ファンはおちおちファンをやっていられないなー。
  

今、日経新聞朝刊で山本耀司さんが「私の履歴書」を連載されています。毎朝、飛びつくように読んで、「あの時代」を懐かしがっています。そういう人は多いのではないかな?
私は1973年から1992年まで会社でファッション関連の仕事をしていました。数ヶ月間別の会社で働いて離れたこともあったけれど、最後の会社を辞める1992年まで各シーズンごとのトレンドを追いかけていたし、デザイナーの動向も逐一目を光らせていました。会社を辞めてからもファッション関連の取材をしたり記事を書いたり、欧米中心ですがファッション業界の本を書いたり翻訳したりもしてきました。 ライターをやっていく上で、「女、子供、ファッション」を柱にすると決めていて、公言もしていました。
そんな私が一番ファッションに熱かったのは、1978年から1987年くらいまで。高田賢三さんや三宅一生さんの次の世代の日本のデザイナーがパリコレに進出し、日本ではTD6が解散し、1985年に東京コレクションが始まった頃。その頃も私にとって、山本耀司さんと川久保玲さんは雲の上の憧れの人でした。今でも悔やんでいるのは、二人が東京コレクションに加わって、パリコレに大きな衝撃を与えた頃にY'sやコム・デ・ギャルソンの服を購入して着こなすことができなったことです。30代の私は子育て真っ最中で、保育園にコムデやワイズを着て子供をお迎えにいく勇気がなかったし、そもそもお金がなかったし、二人の服の思想を理解もできていなかった。
ワイズやコムデの服が買えて着られるようになったのは、50代になってからです。経済的余裕ができたし、背伸びしないで「いいな」と思えるようになったし、着て歩いても変に自意識過剰になることもなくなった。 
それでもワイズやコムデを着るときは緊張します。心地よい緊張感なのだけれど、ユニクロを着ているときにはまったく感じない緊張感です。誰かに見せるための服というのもあっていいし、着心地の良さを楽しむ服ももちろん必要です。でも、1970年代から1990年代(高級ブランドブームの前まで)ファッション業界の片隅にいた私としては、自分の精神/身体と服との間に生まれる緊張感が忘れられない。
服はどんどんカジュアルになり、しかも外出がなかなかできなくなっている今、そんな緊張感を生むような服などこれからすたれていくのかもしれません。でも、1970年代から1990年代までのあのめくるめくようなファッションの時代を知っている私としては、せめて一週間に一回くらいは緊張感を持って服を着たい、と思うのです。
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 本当におおまかな丼勘定ですが、自分がどんなことに支出しているかをフリーになってから30年あまり記録しています。確定申告のために始めたことなのですが、60歳で年金を受け取るようになってからは、老後をゆとりをもって過ごすための資金計画の意味もかねて、ざっとですが収入と支出の年間予算を立てて、3月の「決算」でバランスを見るようにしています。実川事務所の上半期決算は9月末。2021年度上半期の収支をざっとですが出してみました。
 まず、予想していたことですが、支出が大きく変化しました。記録を取り始めて以来、30数年間でもっとも大きな変化といっていい。
 大きく減ったのが、化粧品、外食、酒などの嗜好品、 旅行です。増えたのは、デジタル関連、Zoom(アカウントを取りました)、Netflix、WOWOWオンデマンド、ルーターなど。アプリも増やしたし、オンライン辞書もいくつか購入して、課金も増えた。オンライン講座も受けたりしています。それでも月々のデジタル関連消費をかき集めても、これまで化粧品に支払っていた金額には及びません。っていったいこれまで私はどれだけ化粧品に注ぎ込んでいたんだ?
 今年は3月からマスクかぶれのためにメイクをやめてしまい、製薬会社がネット販売している肌荒れの人用石鹸と化粧水しか使っていないので激減です。外食も今年に入ってからは3回ほどで、しかもランチでお酒を飲まないので全部合わせても2万円いかない。これでは外食産業は厳しいと思うからたまには……と思うのだけれど、人を誘うわけにはいかないし、それはみんな同じで誘われもしないから結局ウチで3食食べることになります。しかも必ず食べるのが納豆と野菜となったので、食費も減っています。
 旅行に関しては、今だから打ち明けますが、母の入院や介護の相談などがあって関西を往復する機会に足を伸ばして、ちょっとぜいたくな一人旅とかしちゃってました。ごめんなさい。だから旅行代は、月に一回どこかに出かけていたコロナ前に比べるとそりゃ減りはしたけれど、それなりに旅行業界には貢献していたかもしれません。そして酒代。これは事務所(と勝手に呼んでいるだけで、なんということはないたった一人の個人営業ですが)の経費ではありませんが、飲みにいかないってほんと財布を圧迫しないものなのですね。
 それで考えます。アフターコロナにいったい私はどんなことに支出するのだろうか? もし今のまま旅行、外食、化粧品(ついでに服飾品)というある意味老後の贅沢支出ができないまま(しないまま)だとしたら、私の老後の資金計画は大きく見直さないといけないだろうと思うのです。
 こんなことを言うと石を投げられるかもしれませんが、今、仕事が大変忙しい。朝から晩までPCに向かってひたすら仕事をしているので、そもそも消費をする暇がない。ああ、ばっちりメイクして、お洒落して、おいしいもの食べに行きた〜〜〜い、とか考える余裕がありません。おそらく少なくとも来年の4月まで無理です。下半期も支出大幅減のまま行きそうです。
 コロナだから仕事がいただけているのか、それともコロナとは関係なくありがたいことに仕事をさせてもらえているのか、そこのところは分かりませんが、いま思うのは、7年前に立てた「余暇を心置きなく楽しむ老後計画」は当分棚上げしておこう、ということです。その時立てた老後資金計画も見直さねばなりません。当たり前のように支出項目にあげていた旅行や外食はとりあえず「予備費」に回して、ゼロになるかもと予想していた収入を少しでも増やせるよう頑張ろうと思っています。できるかぎり長く、細々でもいいので収入を得る仕事をして、税金を支払う側にいたいです。
 もちろん明日病気になるかもしれないし、何が起こってもおかしくはない年齢ではあるけれど、健康を維持する努力を怠らずに、そして健康維持の目的を「仕事を続けていく」ことにおいて頑張っていこう、と2021年度半期決算をしめて思いました。
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夜中のウォーキングで出会った彼岸花。まだ満開ではありませんが、そろそろですね。秋だなあ

 Apple Watchを購入しました。1年間ウォーキングが続いたら購入しようと決めていて、1年前のウォーキング開始日9月1日に購入し、今週届きました。私の新しいおもちゃですね。うーん、こういう新玩具がやってくると、しばらくそのことばかりが気になって仕事が進まなくなるという本末転倒なことが起こるのですが、今はちょっと仕事が詰まっているので横目でウォッチを見ながらあれこれ遊ぶのは少し我慢しています。といっても、肌身離さずつけているのですけれどね。
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(ま、当然ベルトはガンバブルーですよ。)

 今日は某社で若手女性社員の方達に向けて「人生100年時代の女性のキャリア戦略」なんて話をしてきました。ははは(自分でも照れ臭くなって笑う)。働き始めて44年、まだまだ働くつもりだし、できれば生涯ほそぼそでもいいから仕事をしながら人生をまっとうしたいです。まだやりたいこともいっぱいあるし、あと20年と少しあるつもりで、やりたい仕事をやっていきたいです。これまでと同じ働き方はできないけれど、体力と気力に合わせて仕事をしていきたい、というようなことをお話してきました。
 お話をした後で、聞いてくださった方から「やりたいことがよくわからない」「疲れてしまって週末はごはんを食べるのも面倒くさくなる」……で、どうしたらいいですか? というようなことを言われて、ああ、そうそう、私も会社員時代はもちろん、40代くらいまでは仕事と育児家事で手一杯で、キャリアを考えるとか、なんか新しいことを始めようという気にならなかったなと思いつつ、ふと思ったのが「もしかしたらからだを動かさないと気持ちも動かないのではないか」ということでした。 
 あくまでも私は、ですが、からだを動かさないと気持ちも意欲も動かないのです。からだを動かすといっても、運動をするとかそういうことではなく、洗濯物を干す、皿を洗う、お風呂を掃除する、そうやってからだを動かしていくうちに、「じゃ、仕事しますか」という気になってPCの前に座る、と。
 座ってぼーっとネットを見たりテレビを見たりしているだけでは、あらゆることのやる気が湧いてこない。この一年、夕飯の後に座りこんでテレビをぼーっと見ながらビール飲むのをやめてウォーキングをするようになってから変わったことの一つが、「めんどくさい」ことが減ったことです。私が一番ああ、面倒くさい! と思うこと、それは掃除です。つぎが洗濯。そのつぎがご飯作ること。で、掃除が面倒くさくなってやらなくなると、洗濯ものはたまり、ご飯がテイクアウトものになっていきます。それこそなだれをうつように「めんどくさ〜〜〜〜い」になって、ついには仕事がいい加減になる。
 いまはしぶしぶながらでも一週間に1回は掃除をするようになり、3日に1回は洗濯をし、ご飯は毎日作っています。そういうリズムができると、仕事も6〜8時間はするようになる。
 私はペットにまったく興味がないので犬や猫を飼おうと考えたことさえないのですが、ウォーキングをするようになると、世の中にはなんてたくさんの人が犬を散歩させているのか知って驚きました。あるとき、相変わらず月見スポットで眺めていたら、犬を散歩させていた年配のご夫婦が「○ちゃん(→犬の名前。私は犬の種類を見分けられない)がいるから毎日外に出る気になるけれど、いなかったら二人でずっとテレビの前に座ってコロナのニュース見てばっかりになるね」という会話をしていて、ああ、そうかペットって人を動かす力があるんだ、と気付いて、ペット人気の理由の一つがわかったような気がしました(違うような気もするが)
 からだを動かすこと、大事です。
 からだが動いてこそ、気持ちも動き、何かしようという意欲もわいてくるように思います。
 ごろごろしていたら、気持ちもごろごろと落ちていく……と言ったら、友人に「(走らないと体調が悪化してしまう)競走馬みたいだ」と言われましたが。
 さ、アップルウォッチがビビッと「そろそろ立ち上がって動け」と言うので、ご飯作りにいってきます。あ、その前に洗濯物を入れないと。

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