Glamorous Life

グラマラスライフ 実川元子オフィシャルサイト おもしろい本、どきどきする試合や映画、わくわくする服に出会えたら最高に幸せ

2021年10月

月刊白星の今季ガンバさん。9月末の柏戦以来のリーグ戦勝利となった鳥栖戦。
ヒガシ→山本悠→宇佐美の光速カウンターの一点を守り切っての勝利となりました。

リーグ戦残すところあと5試合だそうです。
明日は天皇杯準々決勝か。
緊急事態宣言はあけたし、ワクチン2回打ったし、と思ったけれどチケットは争奪戦だそうで、やはり今季は現地観戦無理かな。
でも、来季もファンクラブは継続しますよ。
来季もJ1ガンバのファンクラブ会員でいたいなあ(黒いジョーク)

明日も期待してる!!

 

60歳になった7年前、本当にやりたいことだけやってこれからは生きていこう、とか決意していたのですが、やりたいことをやるためにはやりたくないこともやらなくちゃいけなくて、いや、その前に「私が本当にやりたいこと」って何だろう? と考えているうちにあっという間に7年たってしまいました。
やりたいことの前に、やらなくちゃならないこと=義務と私が感じていることのほうが目の前に山積していて、まずはそれをこなしてからと思っているうちに7年。義務感にかられてやっているうちに1日があっという間に終わってしまう。世の中うまくいかないもんだな、とため息をつきながら7年以上経ってしまったわけです。
そこで最近、行動の前にやりたいかやりたくないかを考えたくない、いやその前にそもそも私は何がやりたいのか、などを考えるのをやめたい、とややこしいことを思うようになりました。やりたいことがあって当然、やりたいことがないなんてありえない、ということ自体が自分のプレッシャーになっているのではないか。「好きなことをする」ということがさもたいせつなことのように言われているけれど、好きなことが何かわからなくて、もんもんと苦しむ人だって多いわけで、好きなこと探しをすること自体、なんかもうある種のぜいたくなんじゃないかと。
そんなことを考えながらも、とりあえず目の前の締め切りをクリアすることだけで精一杯の日々を送っている今、妹が座右の銘のようにしていて何回も私に言ってくれるマザー・テレサの言葉が頭の中でリフレインされています。
「思考に気をつけなさい それはいつか言葉になるから
言葉に気をつけなさい それはいつか行動になるから
行動に気をつけなさい それはいつか習慣になるから
習慣に気をつけなさい それはいつか性格になるから
性格に気をつけなさい それはいつか運命になるから」
 毎日、「〜しなくちゃ」と言葉にしているうちに、義務的行動しかやらなくなり、義務で動くことが習慣になり、周囲から「なんでやりたくもないのに義務感で頑張るのか? 生真面目な性格だからか?」と言われるほどに性格になり、あああ、運命になってしまう前に何とかしたい。
「〜〜しなくちゃ」から「〜〜したい」に思考を変え、言葉に出し、行動に移したい……とか言っている時点で、これまたドツボにはまっていますね。
 とりあえず今日は今日の締め切りを頑張ろう!

 

 30歳くらいのとき、会社で「自分のキャリアパスを描きなさい」みたいなことを言われて、5歳区切りで、35歳のときはこんな仕事をしていて、40歳になったら給料がこれくらい欲しくて、みたいなことを考えたことがありました。
 でも、会社、それから10年もたたないうちになくなった(涙)まあ、私は36歳で会社やめたけれどね。
 会社をやめてフリーランスになったときも、周囲から「キャリアパス」とか「目標」とか言われて、一応年収いくらくらいをキープするかを設定して、それを目標に頑張ってみたけれど、ITバブルとかあって、思いがけなく設定した以上の収入があった年があり、浮かれていたらいきなりバブルはじけて年収半分、でも税金はしっかり請求されましたよ〜〜(自営業は2年前の収入で所得税が計算される)真っ青、みたいな時期もあり。働き始めてから45年ほどたった今、私は「なるようにしかならないんだな」と半分達観した気分でいます。仕事があるときはあるし、ないときはない。稼げる年もあれば、まったくダメな年もある。「こうしよう!」と掲げた目標が達成できるときもあれば、まったく違う方向に行ってしまうときもある。
 私生活でも「まさかこうなるとは……」の連続です。結婚はまあ、自分の意志で「結婚したいしたいしたい」と思って結婚したけれど、子どもに関してはあんまり考えていなくて、どちらかといえばまず自分の仕事を安定させてから考えようと思っていたのに、あら……でも、授かったのだからもちろんとても嬉しかったし、子どもたちがすくすく育って自立していってくれて、ほんとありがたいと感謝はしています。ほんと! でも、まさか自分が子ども2人育てながら、仕事をしつこく続けていくとは、少なくとも妊娠前には考えていなかった。子どもができたら仕事をやめるという選択肢があることを、妊娠したときに思いもしなかった、のは自分でも意外でした。まさか、この私がね。
 とにかく、私が30代のころ描いていた未来(60代)の自分は、現在の自分とはまったく違います。どちらがいいとか、そういうことではなく、とにかく違う。「こうなるだろう」「こうしよう」と思っていても、そうはならないものなのだな、と今になって気づきます。67歳の自分には、残念なところもあれば、出来過ぎじゃないかと思うところもある。30代のときに描いていて、かなった夢もあれば、願い続けているのにいまだにかなわない夢もある。要するに、いいことも、がっかりなことも、まだらにあるのが今なのです。
 これからの未来についても、「まさかこうなるとは……」の連続なんだろうと思います。どれだけ「老後の備え」「ぼけ対策」を考えて頑張っても、きっと思いもかけないことが起こって、「まさかこうなるとは……」というはめになるのだろう、とそこは予測できます。
 だから、とにかく今日やりたいことを、今日やって、 今日できることを今日一生懸命やる。明日のことは明日考える。明日になったら、今日やりたいことがやりたくなくなるかもしれないし。
 そんなことを汗をふきふきウォーキングしながら考えていました。
 
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10月
だっていうのに30度超えの真夏日。



2004年に出版された拙訳書『ザ・ハウス・オブ・グッチ』(サラ・ゲイ・フォーデン著 講談社)が映画化され、来年1月14日から日本で公開されます。
このたび文庫化+電子書籍化されることになり、いま校正に励んでいるところです。単行本のときに翻訳原稿を入稿したら、編集者から「このままでは700ページ近くなる。なんとか削ってほしい」と言われて、四苦八苦して削り、著者の同意をもらってあらすじは変えないように整えたのですが、このたび映画化、文庫化にあたって、削った箇所を少し戻し、かつ17年前から大きく変わった業界と世界を踏まえて修正を入れています。うーん、なんというか、ただ翻訳するよりも苦労しているかも(愚痴です)。削った箇所を戻したからというだけでなく、やはりかなりボリューミーで、結局上下巻となりました。
でも、訳者の私が言うのもなんですが、非常におもしろいです。ノンフィクションだけれど、極上エンターテインメント。映画化されて当然だと思う。今までも何回も映画化の話が持ち上がっては、殺人事件が絡んでいるのでむずかしかったと聞いていますが、結審して服役して、すべて一応かたがついたから映画化できたんでしょうね。

そしてその映画。
リドリー・スコット監督で、主演はなんとレディ・ガガ。もう一人の主人公を演じるのはアダム・ドライバー。グッチ家の面々を演じるのは、アル・パチーノ、ジェレミー・アイアン、ジャレット・レト(怪優ですわ、相変わらず)。それにサルマ・ハエックなどいまをときめく名優ずらりでゴージャス! さすがグッチ。
音楽はBlondieの”Heart of Glass"。うーん、70年代ですね。(これ歌ったとき、デボラ・ハリーは33歳だったって知ってました? で、70代後半のいまも現役で歌ってるって。すごいわ)
映画のTrailerを貼りつけておきます。Blondieが響き渡るので要注意です。

ああ、この機会にダナ・トーマスが書いた"Gods and Kings: The Rise and Fall of Alexander McQueen and John Galliano"も映画化されないかなあ。
https://www.amazon.co.jp/Gods-Kings-Alexander-McQueen-Galliano/dp/1594204942 
アレクサンダー・マクウィーンとジョン・ガリアーノの盛衰を描いたすごくおもしろいノンフィクションなんだけれどな。 とさりげなく売り込んでみる。 

2年前からAppleMusicサブスクリプションを購入してしまっています。以前からサブスクを契約してはやめることを繰り返していたのですが、2年前からは「高い!」と思いつつも、聴きたい曲があるとSiriに頼んでiPodで即再生できる便利さで解除できないままずるずると2年。最近はウォーキング中にどうしても音楽が聴きたいので、もうやめられません。
といっても、お気に入りの曲を繰り返し聴くということはしないようにしています。クラシック、Kpop、Cpop、Jpop、1960年から2010年代までのベストヒッツやポップス、ワールドでアフリカ音楽、アラブ音楽と、ときには邦楽(三味線とか琴とか)も聞いたりして、もうほとんどでたらめです。サブスクだからね、いろいろと聞かないと。週末は家事や書道をする間、ずっとバックグラウンドで朝から晩までかけ続けているので、まあサブスクの元はとっているかな、と自分を納得させています。
でも、でも、でも、やはり好きな、というかしっくりくるジャンルというのがあって、それは私の場合1970年代なのです。 1970年代、高校、大学、就職、結婚、出産までのめまぐるしかった10年間。おそらくこの時期に私は一番音楽を聴いていました。
キャロル・キング、カーペンターズ、ヴァン・モリソン、クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル(CCR)、ロッド・スチュアート、ミシェル・ポルナレフ、ミッシェル・デルペッシュ、シカゴ、カーリー・サイモン、ロバータ・フラック、ビー・ジーズ、フリートウッドマック……あれ? 洋楽ばかり???  ま、いいや。
で、1週間に1回は70年代洋楽ポップスばかりを集めたプレイリストを1日中聴いてしまう。人がいないのを見計らって、歌詞を覚えているサビのところをウォーキング中に歌ってしまう。
私の青春は1970年代にあったのだなあ、とあらためて思います。
ヒット曲の一つひとつにそれを熱心に聴いたときの光景や覚えた感情が浮かぶ。
でも、あの頃がよかったとは少しも思いません。
私はいつも、いまが一番いいし、いまの自分が一番好きです。昔に帰りたいとはまったく思わない。
でも、1970年代のヒット曲が好きです。聴いていて、すごくしっくりと心にしみます。
半世紀たって、音楽はもちろんですが、音楽の背後にある世界は大きく変わりました。 いい方向に変わったこともあるし、あれれれ〜という変化もある。その大きな変化を振り返りながら聴くからいいのかもしれません。

それにしても、サブスクってほんと、エンターテインメントの形を大きく変えたなあ、とちょっとため息です。 

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