ガンバ 1−0 浦和
まだ「黄金の中盤」が健在だった頃、シュートを30本近く打ちまくってもどうしても一点が遠く、挙げ句の果てに試合終了間際に決勝点を相手に奪われる……という試合を見せられてきた記憶が蘇りました。昨日の試合の浦和は、かつての(ってたって10年以上前ですが)ガンバでした。すごくいいパス回しができていて、すごくいい攻撃ができているのに、ただボールが枠内に入っていかない、という。
まあそのシュート練習に飽きてきたというのもあって、NHK総合でリアルタイムで見ていたのですが、前半が終わった時点でタブレットDAZN視聴に切り替え(はいはいはい、DAZNに復帰しましたよ)書道やりながらチラ見観戦。だってね、前半は浦和の攻撃練習におつきあいしている草サッカーチームみたいな試合でしたからね。
前半終わった時点で同志に「前半よかったことは、無失点で終わったことでしょうか?」とかメッセージを送っての切り替え観戦。某選手に殺意さえ覚えた45分プラスでした。
後半も最初はまだ浦和の攻撃練習が続いていたのですが、66分、ペナ前のFKを石川がビッグセーブしたときから、空気が変わりました。タブレット画面からもその変化が感じられた、というのか。
でも、それは同志には伝えず。だって、言っちゃうと画面から感じられたオーラ(?)が消えてしまう感じがして。それくらいの繊細な空気の揺らぎでした。
そして生まれた福田のゴール!
もちろん、ガンバとしては褒められた内容の試合ではなかったでしょう。昌子と石川の体を張った守りに救われただけで、攻撃は相変わらずグデグデ。
でも今季が昨シーズンまでと違うのは、交代の的確なタイミングで試合の流れを変えることに成功していることです。
山見と石毛が入って、ぐっと前への推進力が高まり、宇佐美を福田に変えた直後に相手が10人になる。それも前半をゼロで凌いで、石川のビッグセーブがあったからこその効果的切り替えでした。
片野坂さんがやりたいサッカーはなんとなくわかるような気がするのですが、まだそれが実現できるほどチームは力をつけてないように思うのと同時に、片野坂さんはリアリストなんだなあと思います。たった3試合しか見ていないけれど、理想は理想として、いま目の前で起こっていることをリアルにとらえて対応する。そういう監督なんじゃないかと。
これでやっと初勝利。でも、片野坂さんも選手たちも、これで波に乗って快進撃、といかないことはよくわかっているでしょうし、私もそう思います。
まだ道は遠く、がまんの時期は続きます。一つひとつ、一歩一歩、頑張って行きましょう!