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2022年03月

負けたからだけでなく、もう記憶から消してしまいたい試合なので、YouTubeは貼りません。

ガンバ 2−3 福岡

デジャヴュな試合でした。昨年までさんざん見てきた(見せられてきた)あっぷあっぷしたサッカー。
なんですかね、ポゼッションが三割くらいではないかと思うような、ボール回収してもパスがつながらないから、すぐに相手に渡って、ばしばし攻められる。
ボールが前に運べない。
セカンドがとれない。
ハーフウェイラインの前になかなか進まない。
足元足元のパスで、しかも判断が遅い。
スペースに走らない。
仕掛けない。
3〜4分、目を離しても、ずっと同じような画面(ガンバがボールを蹴り出す、拾われる、パス回される、抜かれる、シュート打たれる、それを蹴り出す、の無限ループ)

あの〜〜〜我慢はしますよ、我慢は。
そりゃ数ヶ月で劇的に変わるってことはない(でも川崎戦の前半は、ガンバは変わった、と思ったんだけれどなあ)
でも、そろそろ勝って欲しいです。それ、贅沢なお願いですか?
 



ガンバ 1−1 ジュビロ

試合が終わって、ヤットさんのところにガンバの選手が続々と挨拶に訪れ、ヤットさんもマネジャーの橋本さんや片野坂監督のところに挨拶しにいって、やっと「そうか、ヤットさんはガンバにいたんだ」ということを思い出した……というのは嘘、というか誇張ですが、それくらい自分の気持ちの中で遠藤保仁=ガンバ、を卒業していたのだな、ということに気がつきました。
試合中はヤットさんよりも大森選手のほうが気になったかな。元ガンバ、だからではなく、いやらしい選手(いい意味です、もちろん)になっていたことで気になった。
プレッシングが弱かった、試合に入り込めていない選手がいた、左サイドの攻撃が前半はまったく不活発だった、3バックはやっぱりやめたほうがいいんじゃないか、最後はパスサッカーやめてタテポンですか、とかまあいろいろと思いましたが、はっきり言って、進化途中で完成にはまだ遠い片野坂ガンバですから、結果はこんなもんかな。
それよりも、私の気持ちの中だけですが、遠藤保仁のガンバをやっとガンバは卒業できたんじゃないか、という思いが強かったこの試合でした。その意味で、昨日の試合は私の中で節目でした。
グデグデサッカーを見せられていた昨年までのガンバで、私は何回となく「ヤットさんならここで縦パス一本で試合の流れを変えるのではないか」「ヤットさんがいたらもっとペナ周りのショートパス回しにいらいらさせられていたかも」と正負両面で、すでにいないにもかかわらず、ヤットさんのガンバを想像(妄想)していました。
でも、きのうの試合で、私はもうまったくヤットさんのいるガンバが想像できなくなっていたことに気づきました。ヤットさんはどこにいってもヤットさんなのだなあ、と感嘆もしました。ガンバにいたから、ガンバの顔だったから、遠藤保仁という選手が好きで尊敬して誇りだったのではなく、遠藤保仁という一選手として、私は好きだしすごいなあと思っているのだなあ、とやっとわかりました。

さて、昨日は石川選手も出場して手堅く試合を運んでいたし、恐れずに前にも出ていたし、最終ラインでのパス回しにも積極的に参加していて、ほっとしました。
宇佐美選手の代わりをつとめるのは誰にもできないことはもうわかっているので、新しい形で考えなくてはいけないのだということもわかりました。
昨日は今ひとつでしたが、山本悠選手と、昨日も獅子奮迅の働きの小野瀬選手が攻撃の要になるだろう、ということもわかったし、斎藤、倉田両選手のボランチはほんと頼りになることもわかりました。
そして三浦選手が、きのうはよかった(昌子選手はどうしたの? 怪我じゃないことを祈ります)。昨年までの腰がひけたディフェンスも少なくなったし、積極的に前にあがって、きのうのペレイラさん(やっとやっと仕事した)の得点も三浦選手のクロスからだし、昨年のパフォーマンスとは大きく違って頼もしかったです。

失点はしょうもなかったし、それ以降かなりボールを保持して攻めていたのになかなか同点にできなかったことが引き分けの原因でしょうが、それでも開幕から6戦目で、完封されたことが一度もないなんて、もう(レベル低いけれど昨年比で)かなりの進化をとげていると嬉しいです。何よりも、試合を見るのが楽しいし、試合終了後に見直し配信が待ち遠しいなんて、久しぶりすぎる。

さて、つぎは福岡戦です。楽しみだな〜〜わくわく 

3月6日(日)のvs川崎戦で負傷した宇佐美選手の怪我について、クラブから発表がありました。
ささやかれていた通り、右アキレス腱断裂。
一瞬、目の前が暗くなるほどのショックでしたが、私より、チーム、クラブのほうが、それ以上に本人やご家族がどれほどのショックかと考えると、落ち込みます。
でも、私が落ち込んだっていいことは一つもない。
ここは一つ、気持ちを切り替えてポジティブに、前を向く(向ける)ことを書きたいと思います。

いま発売中の「フットボール批評 issue35」に、安田好隆=ガンバ大阪ヘッドコーチの「4局面再考」というインタビュー記事が掲載されています。
片野坂さんの下で、大分トリニータでもトップチームのヘッドコーチをつとめられていた安田さんのことは、私も以前から名前だけは聞いていたのですが、この記事を読んで、「片野坂さん、よくぞヘッドコーチを一緒に連れてきてくださった」とあらためて思いました。(片野坂さんがガンバの監督を引き受けて、ヘッドコーチ、フィジカルコーチと一緒に来てくださることのありがたさについては、もうここでも書きましたが)
試合前のアップの内容が変わったことは気づいていましたが、この記事を読んだ後では、たった15分のアップであっても、そのメニューが試合にどう生かされるのかを考えながら興味深く見られそうです。片野坂さんに対する評価も、ものすごく的確でわかりやすい。
私はもう3回も読み直して、そのたびに頭の中で川崎戦の「局面」を脳内リプレイして、ああ、そうか、こういうことね、と納得するところ多し、です。もしご興味があれば、ぜひお読みくださいとおすすめします。
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でもって、いま、私が思うのは、「ガンバはプロの監督と指導者を就任させたのだな」ということです。ここでいう「プロ」の監督・指導者とは、1)情熱だけでなく、理論としても「勝てる」サッカーを思考できる、2)試合、チーム、クラブを総合して(空間的にも時間的にも)俯瞰できる能力を持つ、3)長期的な目標と信念はしっかり持っているが、それを貫くために他者の意見にもしっかり耳を傾ける度量の広さがある、という3つです。

ここでなぜ「プロ」の話を出したかというと、川崎戦のラストのことで、石川選手を「プロにあるまじきミス」として叩く意見をあちこちで見かけたからです。現地ではサポーターからブーイングまであったとか。私は普段からTwitterはあまり見ないようにしているのですが、今回はつい見てしまって激しく後悔しました。
何もプロのサッカー選手全員に、上にあげたような要素を持っていろ、とは言いません。そもそも上の3つはあくまでも監督・指導者の「プロ」の要素です。
でも、プロの選手として「あるまじき行為」はやはり、あると思っていて、そういう選手には思いっきり私もブーイングします。
1)試合のピッチにベストコンディションで立つための準備をしていない(たとえ練習であっても、前夜酒を飲みまくって遅刻する、とか、もう論外)
2)規定以外のドラッグをやっている(プロなら何が引っかかるかについて十分な情報を得ておくべき。知らなかった、風邪薬がダメなんて、なんてことを言っているのはプロではない)
3)練習にまじめに取り組んでいないことがわかるようなプレーをする
4)故意に人を傷つける(身体的・精神的)行為をする(ピッチ内外問わず)
この4つの一つでもやっていたら、それは「プロではない」と叩かれても当然だと思います。
でも、石川選手がやったことはたとえものすごく大きいにしても、「ミス」です。取り返しのきくミスです。プロであっても、やってしまう可能性が十分あるミスです。
石川選手がやるべきことは、あのミスで学び、プレーで取り返すことです。そしてチームやクラブが石川選手に対してやるべきことは、取り返しのチャンスを与えることです。

その意味で、ガンバがオフィシャルページのトップに掲げたホームゲーム予告に、石川選手の写真を起用したことを、高く評価したいと思います。
そして試合後のロッカールームで、選手たちの誰からも石川選手を非難する声が上がらなかったことと、片野坂監督が「大事なのは挽回することだ」と言ったことも、高く評価したい(上から目線ですが)それこそが、プロのクラブであり、プロのチームであり、プロの監督です。

宇佐美選手、あなたはプロ中のプロです。時間はかかるでしょうが、あせらず、あきらめずに、プロらしくリハビリに取り組んでください。
またピッチに立ち、あなたの輝きを放つプロのプレーにしびれる日を待っています。

ガンバ 2−2 川崎

もう一度試合を見直してから書こうと思ったのですが、いま書いておかないと今夜睡眠を妨げられそうだったので、書いておきます。

まずはじめに言っておきたいのは、今日の試合は私の記憶にあるかぎり、過去5年でもっとも「おもしろい試合」でした。前半終わった時点で、「もっともっとこういう試合が見たい!」と思ったし、後半、宇佐美選手の負傷や同点にされた後も、全然負ける気がしなかった。
実際、負けなかったしね。
95分、かなりしょぼいミスで同点にされたとき、その場に突っ伏した石川GKを眺めて、しばし呆然。何が起こったかわかったとき、ガンバの選手たちが石川に駆け寄り、言葉をかけているのを見て、一緒に泣きました。
もちろん、やってはならないミスなのだけれど、なぜか石川を責められない。これまでいいセーブをしてきたから、とか、試合にあまり出てなかったから経験不足、とか、なんでほかの選手たちが声をかけなかったのか、とか、 油断しちゃったんだね、とか、いろんなことを考えながら一時間半ウォーキングして、帰ってきて「いま石川を責めていいことなんか一個もない。これからは必ずまわりを見てからボールを置くだろうし(ヒガシも清水戦で大前選手にやられたときから後、360度首をふるようになった)、もっといいプレーを心がけるようになるだろう、とポジティブに考えないと、石川選手だけじゃなくて、チームも(私も)救われない」と気持ちを切り替えました。
宇佐美選手の怪我が心配ですが、片野坂監督がシーズン初めに「誰かがいないとチームが回らない、というようなチーム作りはしない。誰が抜けても、誰が入っても、勝てるチームにする」と言われた言葉の重さを噛み締めています。

……と気持ちがどうしてもマイナスに行きがちなので、今日の試合でガンバによかったことを書いて、気持ちの整理をつけて今日はぐっすり眠ります。

1)ゴールはどちらもスーパー!! 山本悠選手、小野瀬選手、おめでとう! 今日のゴールがスーパーなのは、今までさんざん言われてきた「ガンバのゴールは個人能力でとっている」とか「たまたま入っただけ」とかではまったくなく、攻撃が機能してきたことを証明するゴールだったからです。もちろん山本、小野瀬の個人能力も素晴らしいのだけれど、そこに至るまでの道筋がとてもよかった。
2)4バックにして、守備の安定感も増しました。高尾、黒川どちらのサイドも「打ち破られた」という場面がぐっと減りました。っていうか、試合を見直してないから断定はできないけれど、ほとんどなかったのではないか。一昨年から川崎(だけじゃないけれど)と対戦すると、あれあれあれ〜〜とサイドを打ち抜かれてズドン! という失点が多かったし、前節の浦和戦も3バックのときは特にサイドのスペースを好きに使われてたんだけれど、今日は後半押し込まれたときにも、失点シーン以外はそれほどでもなかったのではないかと。
3)ボランチは斎藤、倉田コンビがいいなあと思いました。斎藤選手のガツガツドンドン系と、倉田選手の視野広い活動範囲広い系がうまく機能していました。斎藤選手、初めてガンバのユニを着て動いている姿を見ましたけれど(ルヴァンは見ていないので)、いいですねえ。好きだなあ、あのタイプ(あ、プレーがですよっていちいち言い訳しなくてもいいか)

宇佐美選手がしばらく離脱するであろうことを考えると、FWはペレイラ選手の奮起を促さないとね。
それ以上に、攻撃の組み立てる役目として、山本悠とセジョンのいっそうの奮起を期待したいです。

そして最後に、よかったこともう一つ。
4)正直、リーグは開幕からの3試合全部負けるかなと覚悟をしていました。でも1勝1分け1敗。プラスルヴァンも入れて、全試合得点していて、試合内容は試合を重ねるごとによくなっています。
片野坂ガンバ、ますます楽しみです!
 
付け足し:昨晩はさっさと眠れたのですが、4時前に目が覚めて、一時間もんもんとしました。
頭の中を最後のシーンが繰り返し流れてきて。
つぎの試合まで悩まされそうですが、気持ちを切り替えるよう努力します。
宇佐美選手がどうぞどうぞ「思ったよりも軽傷」でありますように! 

 サッカーの話ではなく、仕事や生活態度のことです。
 意外に思われるかもしれませんが、私はだらしない割りに完璧主義で、いつも「これではダメだ。こんないい加減なことをやっていては仕事を失う。友だちも失う。家族にそっぽ向かれる」とか怯えています……いました。過去形にしたいところだけれど、以前よりはましになったけれど、今でもビクビクしています。
 三食、栄養価を考え、野菜中心のおいしい食事を作って食べていないと、生活習慣病になる。
 晴れたら布団を干して、洗濯をして、清潔な服を着なければ、社会人として失格だ。
 外出して人に会うなら、ちゃんとおしゃれして化粧をしないと失礼になる。
 食後に運動しないと、糖尿病、高血圧、認知症になるリスクが高まる。
 趣味も休まず続けていかないと……
 自分が納得のいくまで完璧に仕上げて、納期に遅れないようにしないと……
 たまには家族とつきあわないと……以下略
 でも、でも、でも、最近、そこまで突き詰めるのはどうなんだろう? と思うようになりました。
 たまにはファストフード食べたって生活習慣病なんかになりゃしないし、普段着で人に会ってもたいてい相手は気にしないし、洗濯なんか一週間に一回でもちっともかまやしないし、仕事で忙しかったら孫のヘルプを断っても子どもたちは気にしない。
 まあ仕事はね、納期に遅れたらやはりまずいでしょうけれど、それだってどうして無理ならちゃんと早めに「遅れます」と言えばいいことです。毎回はダメでも、どうしてもってときは仕方ない。
 自分に厳しい人は、他人にも厳しくて、他人のいい加減さを許せなかったりします。はい、私です。
 人に対してもっと寛容になろうとするなら、自分にももう少し甘くならないとね。
 いずれ「いい加減にしか生きられない」時期がやってきます。
 そのときに、もしこのまま「ちゃんとしていなきゃ基準」が高いままだったら、きっと自分が許せなくて苦しむのは自分です。
 
 なんてことを書いているのは、はい、締め切りに遅れているからなのです。ごはん作っている時間も、掃除をする気力もないからなのです。それなのに、ガンバのことが気になって、辞書引きながら、ガンバブログを読んでいるからなのです。
 つまり、自分へのい・い・わ・け。
 今日はもういい加減ペースでいこう。

と、話題変わり。
 ウクライナが平和を取り戻すことを祈って、8年前のかの地の写真をあげます。平和へと道が続くことを祈って
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