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2023年02月




 ポヤトス監督は徳島監督時代に「負けないけれど、ドローが多い」という実績があったそうです。開幕2試合ドロー。試合内容は悪くないのに(むしろよいサッカーなのに)勝ちきれない。
 もちろんもどかしさはあるのですが、昨年まで続いた「シュートまで持っていけないもどかしさ」、それどころか「相手陣内に入ることさえできない絶望感」などはなくなり、攻撃の形が見えてきたホーム開幕戦でした。
 驚いたことに前節スタメンフル出場だった杉山選手と、後半に出場した山本理仁選手がベンチ入りもせず。代わりに前節はベンチ入りもしていなかったファン・アラーノ選手とジェバリ選手が出場しました。ジェバリ選手は後半途中、鳥栖が攻勢を強めてきて同点に追いつかれてからの出場。それなりの存在感を示したけれど、得点まではいたらず。
 前半にオフサイドで取り消された鈴木武蔵選手のゴールでしたが、なにくそって感じで2点目をしっかりビューティフルに決めてくれて、ガンバが先制。
 しかしその後、交代で入った鳥栖の若手(?)樺山選手のメッシ並みの3人を転がしてのスーパーゴールで追いつかれてしまいます。
 勢いづいた鳥栖がどんどん新しい選手を出してきてピッチをワイドに使って攻めてきて逆転されるんじゃないかとはらはらする時間帯があり、かと思うと11年ぶりのホーム開幕戦勝利を狙うガンバが攻勢に転じていい形で攻めこんでいる時間帯もあり、拮抗していましたね。
予想していた「アディショナルタイム11分」は外れて、5分ちょっとでタイムオーバーとなりました。(だが主審、CKのボールセットしたところでタイムアップって、それはエンターテインメント興行の点からどないやねん!)あ〜〜〜私はパナスタのガンバクラップ、3年くらい参加してないよ。
 で、昨日の試合で私に強い印象を残したのがネタ・ラヴィ選手。
 Jリーグ初のイスラエル人選手で、CL出場経験あり、かつイスラエル代表でもあるネタ・ラヴィさんは、先日来日してチーム合流して日が浅いのに、初めてのスタメンですでに指揮官の風格。とにかくボールロストしない。マークしてくる相手を引き付けて引き付けて引き付けてパスコースを作り、最後の瞬間にひょいと思いもかけないところにパスを出す。しかもそのパスが受け手に合わせて強弱ありでうまい。鳥栖の選手が2人がかりでマークしても、ふところにしっかりボールを入れてくるりとからだを反転させてパスを出したプレーにはスタジアムのどよめきを誘っただけでなく、拍手までおきました。
 自分へのパスがカットされるとすかさず追いかけて(しかも執拗に)ピンチの芽をつむところもすごい。ピッチが三次元に見えているだけでなく、試合の流れも読めているんだなあと思いました。ネタ・ラヴィさんのプレーだけでチケット代におつりがきそうです。もっと見たいと思わせる選手は、ヤットさん以来でしょうか?
 武蔵選手が前節とは打って変わってガンガンシュート打つし(しかも全部枠内だし)、山見選手は相変わらず勢いがあるし、ファン・アラーノ選手は最後まで走っているし、ジェバリ選手には期待が持てそうだし、半田選手は決定的ピンチを防いでくれた上に終盤は初めてドリブルで相手ペナルティエリアまでボールを運んだし、25000人の観客からは何回もどよめきや拍手が起こって盛り上がるしで、私も存分に楽しみました。
気温は低くて薄着していったことが悔やまれたり、ドローに終わってもやもやした感じはあったものの、また見たい! また来たい! と思わせるホーム開幕戦でした。



昨年の開幕戦で期待が高まるとか書いたにもかかわらず、早くも3月には「思い出したくもない(試合)」とか書いているので、もう今季は期待がどうのこうのとはいいません。
でも、過剰にネガる必要はない昨日の開幕戦でした。
っていうか、ひさびさにワクワク、ドキドキ、ハラハラしましたよ。
何回も時計を見たのは昨年と変わりないけれど、そのたびに「え? もうこんなに時間が経ったの?」という気持ちになったのも久しぶりです。
私の昨年の最後の生観戦はパナスタでのvs横浜Fマリノス戦で、あのときはもうひたすら「耐えて跳ね返しているガンバ」を見ながら「耐えて座っている私」状態でした。もう後半途中で帰り支度を始めちゃったからね。
でも、昨日は最後の最後までピッチから目が離せませんでした。
これからどんなチームになっていくのだろう?
どんなサッカーを志向するのだろう?
そんなことを想像しながら、まだワクワクしています。

といきなり昨年回顧からスタートしましたが、昨日の驚きはなんといってもGK谷!!!でしょう。
ヒガシもすばらしいGKで、っていうか、ヒガシがすばらしすぎるが故にヒガシがいなくなったらガンバはいったいどうなっちゃうんだろう、という思い、じゃなくて恐怖さえ覚えていたところに、谷!
(ガンバの)左サイドを柏の選手(あとで確認)がドリブルで持ち込み、ギョンウォンが振り切られてにペナルティエリアに侵入されたとき、谷が飛び出してボールをかき出したあのプレーを見たとき、あ〜〜少なくともGKに関してはガンバはJリーグのトップ層にいる、と確信、安堵しました。
宇佐美のゴールも、ダワンのゴールも、本当にすばらしくて、一瞬涙が出そうになりました。リーグ戦で逆転したシーンの記憶があまりなくて、実はハーフタイムにしょぼくれていたのですが、あの2点でほんとにガンバ愛がまた燃えてきましたよ。
まあね、そのあとの試合の終わらせ方は大きな課題ですがね。
5バックにしてバランスを崩す必要があったのか? とシロートは疑問に思いますぞ。
終了後に谷と宇佐美が本当に悔しそうでしたが、うつむきそうになる若い選手たち(きのうのスタメンの平均年齢は25.8歳だとか)を宇佐美キャプテンが励まして顔をあげさせていたのが印象的でした。

ポヤトス監督がいうように、チーム始動から1ヶ月でやりたいサッカーが完成していたら、そっちのほうが問題です。
熟成度からいうと、同じように新加入選手を3人スタメンで使ってきて、レジェンドの大谷さんがいない初めてのシーズンを送ることになった柏のほうがはるかに上でした。
でも、その柏の戦い方に対応して前半は食野と杉山をワイドにはらせて、柏の強みである両サイドを自由にさせない布陣にしたことや、後半に入って宇佐美をもっと前めでプレーできるようにダワンと山本悠の位置を高めに変えた修正(それが得点につながった)には、監督の意図を実現する力がガンバに出てきたことを感じさせました。
ともあれ、開幕第一戦は今年の目標のひとつである「退屈しないサッカー」は達成できたかなと。
来週の鳥栖戦もワクワクドキドキです。

最後になりましたが、小野瀬、湘南での初ゴールおめでとう! ビューティフルゴールでしたよ。
 

TMがどうなっているのかさっぱり情報がもれてこないし、スタメンがどうなるのか予想が難しいなんて、もしかして初めてじゃないかと思っているこの1ヶ月。
ぎりぎりまでスタメンを明かさないってポヤトス監督は言っていますが、一方で期待のジェバリは怪我でスタメン回避、ラヴィさんはまだ登録待ちの状態という不安材料は漏れてくる。
うーん、ワントップだったら武蔵さんでしょうか? 
それよりGKはやはりヒガシさんにお任せするのかな?……というようなことを考えながら、この1週間をあたふたと過ごしていました。(あたふたの理由は家族のことなので、サッカーには関係ありませんが)
それも明日、はっきりするはず。
今季は降格が1枠のみなので、最下位にさえならなければいいかと目標はどんどん低くなり、でも、降格争いはもう本当にいやだ、やめてほしいと祈る気持ちで、そのうちに「そんなに低い目標を置いたらそれなりの結果しか出ないのだから、ここはひとつ大きく……」
目標は一桁順位!!!
どうだっ、これで。
もうひとつ
見ていてあくびがでそうなほどおもしろくないサッカーや、ずっと自陣で跳ね返すばかりでいつ失点するかひやひやはらはらばかりのサッカーはやめてほしい、ともう少し大きな目標を掲げてみました。

なんのかんのいってもあと26時間ほどでキックオフです!
Animo! Gamba!!
(スペイン語にしてみた) 

先週、私にとっては3人目となる孫が誕生しました。
母子ともに元気で、無事に生まれてきてくれたことに感謝です。
上の子どもがいることもあって里帰り出産をしない選択をしたので、産院から退院後はおばあちゃんである私が毎日ごはんを持って通っています。コロナのために、何もなければ産んで3日目に退院で、母乳が十分じゃないんじゃないか〜〜〜とか、赤ちゃんの体重が増えてないんじゃないか〜〜〜と不安そうな若夫婦には、やはりオババさまの手助けがいるかと。っていうか、私が新生児を抱っこしたい、すりすりしたいというのが大きいかな。
とはいうものの、赤ちゃんの世話はパパママにお任せして、オババはもっぱら上の子どもの相手をする係です。 赤ちゃんが家族に加わって、とてもうれしい半面、パパママの関心がどうしても赤ちゃんに向いてしまうことで、ちょっと複雑な上の子。ママパパにとって、きょうだいの誰もが一番大事なんだよ、もちろんおばあちゃんにとってもね……ということを伝えることも大事かと。
人間はなぜ生殖年齢をすぎても長々と生き続けるのか? ということについて、「運動の神話」(ダニエル・E・リバーマンほか2名著 中里京子訳 早川書房)という本に「のちの世代が生き延びられるよう手助けをするため、という説がいまは通説になっている」と書かれているのを読んで、そうか、私がせっせと食事をつくって運んでいるのも、人類を継続させていく一環かも、とか思ったり。 
何はともあれ、ひと足早く春が来ています。
 
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