Glamorous Life

グラマラスライフ 実川元子オフィシャルサイト おもしろい本、どきどきする試合や映画、わくわくする服に出会えたら最高に幸せ

2023年06月

2023年、今日で半分終わります。
いったい私はこの半年何をやっていたのだろうか、と遠くをうつろに見つめそうになる視線を戻して、この半年読んだ本の記録を残しておくことにします。だいたい読んだ順に並べています。
図書館で借りた本や電子書籍の画像はなし。
コロナが第五類になってから、あちこち出かけるようになって、移動中に本を読んでいました。本が読みたくて移動していたこともあります。

「反乱者」
ジーナ・アポストル著 藤井光訳 白水社
フィリピン出身の作家がアメリカ軍のフィリピンにおける1901年の虐殺事件を取り上げた映画制作を軸に、翻訳家、映画監督とその家族、エルヴィス・プレスリーなどがからんで展開されるメタ・フィクション。小説のおもしろさに加えて、翻訳についても教えられた。

「死の島」
福永武彦著 新潮社
読書会で「反乱者」を取り上げたところ、日本のメタ・フィクションの傑作はこの作品と勧められた。上下巻で厚いだけでなく、広島原爆を取り上げているので重いのだけれど、ぐいぐいと引き込まれたのはやはり傑作だからか。

「植物考」
藤井辰史著 生きのびるブックス
3月からしばらく「植物」にはまったのだけれど、それは牧野富太郎を取り上げたテレビの影響というよりもこの本がきっかけ。動かないはずの植物が、動く動物(とくに人間)をたくみに動かして自分たちの勢力を拡大している、という見方で歴史を見ると、これまでとは異なる見方で歴史を見るようになった。

「植物忌」
星野智幸著 朝日新聞出版
以前にいとうせいこうさんの本と一緒に読んでいたのだけれど、「植物考」を読んだあとで読み直すと、以前読んだときとはちがって植物側思考で登場人物を見ることができた。

「植物園の世紀 イギリス帝国の植物政策」
川島昭夫著 共和国
亡くなられた川島先生の遺作集。どうしても読みたくてあちこち探してやっと手に入れた。
「多くの植物は大地と大気の境界で、その両方をつなぎ止めるように、垂直な固定した生を営む」
「植物が移動しないとするのは、じつは誤りである。むしろ植物の生態は、移動することを目的としているとさえ言いうる」
といった文章にぱーっと視点の転換を感じた。

「植物の体の中では何が起こっているのか 動かない植物が生きていくためのしくみ」
島田幸久 萱原正嗣著 ペレ出版
藤原先生や川島先生の本が歴史学者の視点から書かれたものだとすると、生物化学の視点から植物はどういう戦略をとっているかが見える。

「オーウェルの薔薇」
レベッカ・ソルニット著 岩波書店
ジョージ・オーウェルがアクティヴィストとして炭鉱で取材し、スペイン内戦に参加し、その体験をもとに執筆活動をし、からだをこわしては療養生活を送ったことは知っていたけれど、彼が英国の田舎で庭づくりにいそしみ、とくに薔薇をいつくしんだことは知らなかった。土いじりと社会運動と創作活動を結ぶものについて、同じような道を歩むソルニットが考察したエッセイ。

「花の子ども」
オイズル・アーヴァ・オウラヴスドッティル著 神崎朗子著 早川書房
だいぶ前にちょっとだけ読んでいたのだけれど、植物に入れ込んだ期間に通読。アイスランドの作家による小説だけれど、アイスランドらしさよりも、植物が人間関係をよりよい方向に導くという主題が良かったかな。

「運動の神話」
ダニエル・E・リーバーマン著 中里京子訳 早川書房
ウォーキング生活に意味があるのだろうかと知りたくて読み、まあ意味あるのかと納得できたかな。

「健康寿命をのばす食べ物の科学」
佐藤隆一郎著 ちくま新書
健康ウンチクもの好きとしては、外せなかった。

「漢詩の手帳 いつかたこぶねになる日」
小津夜景著 素粒社
漢字で書かれているからつい漢詩を一読しただけでわかったような気がしていたけれど、漢詩は翻訳で読まないとまともに味わえないことがよくわかった。そんなことはさておき、とってもすてきなエッセイ。

「織物の世界史 人類はどのように紡ぎ、織り、纏ってきたのか」
ソフィ・タンハウザー著 鵜飼まこと訳 原書房
書評で取り上げた。ファストファッションにさよならすべきだ、とあらためて思った。

「ネイティヴ・サン アメリカの息子」
リチャード・ライト著 上岡伸雄訳 新潮文庫
上岡さん渾身の新訳がすばらしい。アメリカにおける人種差別の構造はまったく変わっていないのだと背筋が寒くなる。

「トランスジェンダー問題 議論は正義のために」
ショーン・フェイ著 高井ゆと里訳 明石書店
トランスジェンダーについては「持ってうまれたからだの性が、心の性と一致しないために、自身のからだの性に違和感を持つこと」という定義はあるけれど、はたしてそれがどんな問題を起こすのか? LGBTQとひとくくりにして語られがちだけれど、トランスジェンダーが私には一番理解がむずかしい。でも本書で著者の具体的な事例をあげながらの説明で、少しだけ「問題」の理解は進んだ。それにしてもこないだ成立したLGBT法案だけれど、議員さんたちはこの本をちゃんと読んだのかな?

「布団の中から蜂起せよ」
高島鈴著 人文書院
本書で紹介された映画、本、出来事の一つひとつが「刺さった」。皮膚感覚としてチクチクと刺さる。さらっと読み飛ばしはできず、刺さったものを検証したくて、「トランスジェンダー問題」の訳者と、本書の著者のトークも視聴した。

「私たちが声を上げるとき アメリカを変えた10の問い」
和泉真澄 坂下史子 土屋和代 三牧聖子 吉原真里著 集英社新書
最初の大坂なおみの章で胸をドンとつかれたような衝撃。アメリカの話でしょ、と片付けるわけにはいかない。
(ちょっと疲れてきたので、後半はまた後日書きたします)
「歴史の屑拾い」
藤原辰史著 講談社

「オシムの遺産」
島沢優子著 竹書房

「高学歴親という病」
成田奈緒子著 講談社新書

「コソボ 苦闘する親米国家 ユーゴサッカー最後の代表チームと雑木密売の現場を追う」
木村元彦著 集英社

「山の音」
川端康成著 新潮社

「川端康成 孤独を駆ける」
十重田裕一著 岩波新書

「韓国文学の中心にあるもの」
斎藤真理子著 イースト・プレス

「走れオヤジ殿」
キム・エラン著 古川綾子訳 晶文社

「ディディの傘」
ファン・ジョンウン著 斎藤真理子訳

「フィフティ・ピープル」
チョン・セラン著 斎藤真理子訳

「わたしに無害なひと」
チェ・ウニョン著 古川綾子訳

「川のほとりに立つ者は」
寺地はるな著 双葉社

「とんこつQ&A」
今村夏子著 講談社

「おいしいごはんが食べられますように」
高瀬隼子著 講談社

「白鶴亮翅」
多和田葉子著 朝日新聞出版

「残陽の郭 闇医者おえん秘録帖」
あさのあつこ著 中央公論新社

「風が強く吹いている」
三浦しをん著 新潮文庫

「華ざかりの三重奏 テルツェット」
坂井希久子著 双葉社
 あ〜〜〜〜私もそろそろこういう生活(生活者として自立した人たちとの共同生活)をしたい!!! と痛切に思っております。
 
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FIFA女子ワールドカップ オーストラリア/ニュージーランド2023の開幕まで一ヶ月を切りました。
大会が盛り上がること、そして日本女子代表がニュージーランド(とオーストラリア)のピッチで躍動することを期待して、女子サッカーを応援する有志が集まりトークイベントを開催します。

日時:7月11日(火)19時〜21時 
オンライン配信 参加無料です。
申し込み:https://forms.office.com/r/K63cDfpbRs
のちほどZoomの招待状をお送りします。

私は2019年フランス大会に「参戦」して、女子サッカーの世界的な盛り上がりを感じました。
とくに欧州ではクラブで、代表で、女子サッカーが大きく発展しています。
日本でもその熱をもっともっと高めたい! そんな思いで、荒川恵理子選手と岩清水梓選手をお迎えして、 ワールドカップの見所から、女子サッカーの現在地と未来まで語り合います。
ご視聴をお待ちしてます。
#女子サッカー応援オンライントークイベント
#私たちはもっと応援したい
女子サッカーイベントVer2ol簡易版02

 



カシスタで行われたリーグ前半戦の対戦では、鹿島さんにはこてんぱんにやられたました。
90分プラスアルファの試合時間の間には、どれほど攻めらっぱなしであっても、必ずガンバの時間というのもあって、アウェイの鹿島戦では前半にはガンバの時間もあったはずなのにそこで得点できず。そして後半に入って早い時間にぼろぼろ失点してしまってから、ずっと鹿島の時間が続いたような記憶が(もう消してしまいたい記憶なので定かではありませんが)
しかし土曜日の試合は最初からガンバの時間。そしてその時間帯に2得点できたのが大きかった。
後半に入って早々に鈴木優磨選手のシュートがVAR判定になってからは、鹿島の時間もあったのだけれど、そこを福岡選手と三浦選手が鹿島の攻撃をしつこくしぶとくつぶして、少しでも隙があれば前線にボールを運んで攻撃して、少しずつでもガンバの時間を増やしているような気がしました。
で、終わってみればガンバが支配した試合だった、という印象。
決して圧倒するほどではありませんでしたが、90分中60分は試合を支配していました。
その中心にいたのが山本悠選手。あのひらりひらりとプレスをかいくぐる技(?)はラヴィ選手から学んだのでしょうか? 彼のサイドチェンジのたくみさがこの試合の支配を決定づけたといっていいかも。
そして攻撃のときに数的優位をつくってシュートコースをあけさせるインテリジェンスあるプレイをしていたのが倉田選手。どうか怪我が軽いものでありますように(祈)
1G1Aの黒川選手も素晴らしかったけれど、山本、倉田の2選手はいまや欠かせない機軸として、その存在感を示した試合でした。
もちろんダワン(いま「さま」づけで呼んでおがんでいます)選手とファンアラーノ選手もすごい。
噛み合ってきたな、と手応えのある4連勝目でした。 

7月20日にFIFA女子ワールドカップ オーストラリア/ニュージーランドが開幕します。
あまり報道されていなくて、「え? またサッカーのワールドカップがあるの?」という人が私のまわりでもちらほら。
サッカー日本女子代表、なでしこジャパンは1991年開催の第一回大会から9回連続の出場。2011年には世界一の頂点に立ちました。 FIFAランキングはいまは11位で、日本代表は世界の強豪国の一つです。
それなのにメディアで流れる情報は少ないし、テレビ放映がどうもなさそう。理由はFIFAが男子W杯なみの放映権料を請求しているからで、つい最近まで欧州各国も放映に二の足を踏んでいました。つい最近になって欧州ではようやく放映が決まったのですが、日本では地上波での放映はなさそうです。
その背景と理由についてはジャーナリストの島沢優子さんが的確に説明してくださっています。

ラグビーW杯と真逆…7月20日開幕の女子サッカーW杯が「全く知られてない」理由 https://gendai.media/articles/-/111970?media=frau

このことに危機感をつのらせた女子サッカーを応援する有志が立ち上がり、トークイベントを開催することにしました。実川も実行委員会のひとりとして参加しています。
日時:7月11日(火)19時〜21時 
オンライン配信 参加無料です。
申し込み:https://forms.office.com/r/K63cDfpbRs
のちほどZoomの招待状をお送りします。
 
女子サッカーイベント05



なんと半月もブログをご無沙汰しておりました。
このあとの記事で紹介しますが、7月11日(火)に女子サッカーを応援するトークイベントを開催する予定で、その準備にエネルギーも時間も取られ、その間に仕事もせねばならず、孫と母のことでもいろいろとあり、でカラダあと3つくらい欲しい、1日36時間特別支給してほしい、という状態。でも、夜は目が開けておられず11時には倒れるように眠ってしまい、朝6時半まで転がる地蔵状態の日々なので、実質稼働時間はこれまでと変わりません。つまり、ブログ(だけではないが)に割く時間が減っています。

というのは言い訳で、ガンバのことは追いかけていましたよ。
ライブで見るのはむずかしくても、見逃し配信でFC東京戦は全部見ましたし、天皇杯はさすがにパスしましたが、昨日のルヴァン杯vsセレッソ戦もいまハイライトだけは見ました。
まだまだ「勝つだろう」「ほら、勝った!」という心境にはなれないのですが(ことガンバに関しては悲観主義)、「もしかすると……勝てるかもしれない」くらいの心境にはなっています。
ついでのようですが、堂安選手が代表で10番をつけている姿を見て、なんかジーンとしました。押しも押されぬ中心選手ですね。

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