ガンバ大阪0−3リバープレート
つい数日前に現在冬の南米でNO1クラブを決めるリベルタドーレス杯で優勝し、ドイツ経由で盛夏の大阪にやってきたリバープレート。世界的に見ても強豪中の強豪であるリバープレートにガンバがつけこめるとしたら、疲労と気温差でまいっちゃったな、賞金安いしやる気ねーよ、という相手のコンディション、メンタル低下にしかない、と思っていました。
そんな予想は開始1分で裏切られます。リバープレート、すべてがガンバの50%上。スピード、技術、チーム戦術、すべてが一流の名にふさわしいクラブが、その実力をいかんなく発揮してくれました。ガンバが主力4人を欠いていた、とかそういうこと関係なしに、完敗、脱帽。スポーツ紙の中には「惨敗」と書いたところもありましたが、惨敗じゃない、さわやかな完敗です。選手コメントが読めていないので何と言っているかわかりませんが、遠藤、倉田あたりは「負けたけれど、やっていて楽しかった」とか言っているのではないか、と勝手に思っています。
ガンバばかりでなく、直前まで中国で開催されていた東アジアカップに出場していた代表チーム(日本ばかりでなく、韓国、中国、北朝鮮もすべて)と南米の強豪との「差」は、まずテクニックとスピードにある 、と思いました。何よりもパススピードが速い! ガンバと比べると早回ししているんじゃないかというくらいポン、ポンとパスがまわる。ガンバ側はパスを受けたら2回に1回は相手に奪われてカウンターをくらってあわあわあわでしたが、リベルタドーレス側はガンバのプレスをかるーくいなしてボールを失わない。
なんでボールを失わないかっていうと、足元ではなくスペースに飛び込んでパスを受けるから、そして地面から30センチくらいの高さで飛んできたボールをインサイドでスピードを殺さず正確にワンタッチで味方にパスするから。止めて〜〜〜蹴る〜〜〜とかやっていようもんなら、相手のプレッシングの餌食になるだけなんですよね(ガンバは前半に果てしなく餌食になり続けたのを、後半には修正してきたみたいでしたが)。この試合で、私の頭の中にあった「トラップ」とか「パス」のイメージが変わりましたね。攻撃面で縦パスとサイドチェンジが有効になるのは、スピードのあるボールを蹴る力と技術、プラス、それを正確に、そして意表をついたスペースに出せるチーム戦術の浸透があるからこそ。ただ前に蹴って、FWがおさめてくれたら「いってらっしゃーい!」でお任せするのでは「縦に速いサッカー」というだけであって、有効な戦術にはなりませんわ。
リベルタドーレスで特にすばらしかったのは8番、カルロス・サンチェス選手。右サイドライン際にはっていてボールを受けると中に斬り込み、一気に左サイドにサイドチェンジ。かと思えばピッチ中央で自在にパスを出す。プレスも速いし、2手先、3手先を読んだプレスのかけ方で、いつまでも見ていたいと思うくらい楽しいプレーの連続でした。
で、ガンバ側についてですが、収穫は「どういう差があり、どうやって縮めていけばいいか、その方向性のヒントでももらえればよかったかな」というところでしょうか。
途中出場でしたが倉田はリバープレート相手にボールを失わず、攻撃の好機も作り出す力があることを証明したし、自身で惜しいシュートも何本か打っていて(後半のあのシュートが決まっていれば自信になっただろうに……残念)、おそらく感じた「差」を今後一番プラスに変えていけるのではないかと期待。
井出口は慣れない右SBではさっぱりで、開始早々PKを献上して凹んじゃったかな、と心配していたら、後半にボランチに入ると生き生きと躍動して、大先輩フタを走らすキラーパスを出すなどふてぶてしいところも見せて可能性を感じさせました。
めためただった前半で一番ましだったのが(リバープレートと対等にやれていた)今野でした。ジョンヤが怪我で交代して、やむなくCBに入ってからはDFラインも安定したし。
リンスとパトリックに関しては……ま、しかたないですね。でも、東アジアカップで名古屋FW2人に感じたような苛立ちは感じませんでしたよ。身内贔屓?
最後に長谷川監督。リバープレートとの差は決定力(だけ)じゃないですよ。ま、無人のゴールにボールを蹴り込めないパトリックはどうかと思うけれど、問題はそこにあるんじゃない。いま一番詰めなくてはならない差は、前線が守備にエネルギーを使い過ぎて、攻撃が機能しなくなっていることじゃないでしょうか。ピッチをダイナミックに使った攻撃が見たいです。
つい数日前に現在冬の南米でNO1クラブを決めるリベルタドーレス杯で優勝し、ドイツ経由で盛夏の大阪にやってきたリバープレート。世界的に見ても強豪中の強豪であるリバープレートにガンバがつけこめるとしたら、疲労と気温差でまいっちゃったな、賞金安いしやる気ねーよ、という相手のコンディション、メンタル低下にしかない、と思っていました。
そんな予想は開始1分で裏切られます。リバープレート、すべてがガンバの50%上。スピード、技術、チーム戦術、すべてが一流の名にふさわしいクラブが、その実力をいかんなく発揮してくれました。ガンバが主力4人を欠いていた、とかそういうこと関係なしに、完敗、脱帽。スポーツ紙の中には「惨敗」と書いたところもありましたが、惨敗じゃない、さわやかな完敗です。選手コメントが読めていないので何と言っているかわかりませんが、遠藤、倉田あたりは「負けたけれど、やっていて楽しかった」とか言っているのではないか、と勝手に思っています。
ガンバばかりでなく、直前まで中国で開催されていた東アジアカップに出場していた代表チーム(日本ばかりでなく、韓国、中国、北朝鮮もすべて)と南米の強豪との「差」は、まずテクニックとスピードにある 、と思いました。何よりもパススピードが速い! ガンバと比べると早回ししているんじゃないかというくらいポン、ポンとパスがまわる。ガンバ側はパスを受けたら2回に1回は相手に奪われてカウンターをくらってあわあわあわでしたが、リベルタドーレス側はガンバのプレスをかるーくいなしてボールを失わない。
なんでボールを失わないかっていうと、足元ではなくスペースに飛び込んでパスを受けるから、そして地面から30センチくらいの高さで飛んできたボールをインサイドでスピードを殺さず正確にワンタッチで味方にパスするから。止めて〜〜〜蹴る〜〜〜とかやっていようもんなら、相手のプレッシングの餌食になるだけなんですよね(ガンバは前半に果てしなく餌食になり続けたのを、後半には修正してきたみたいでしたが)。この試合で、私の頭の中にあった「トラップ」とか「パス」のイメージが変わりましたね。攻撃面で縦パスとサイドチェンジが有効になるのは、スピードのあるボールを蹴る力と技術、プラス、それを正確に、そして意表をついたスペースに出せるチーム戦術の浸透があるからこそ。ただ前に蹴って、FWがおさめてくれたら「いってらっしゃーい!」でお任せするのでは「縦に速いサッカー」というだけであって、有効な戦術にはなりませんわ。
リベルタドーレスで特にすばらしかったのは8番、カルロス・サンチェス選手。右サイドライン際にはっていてボールを受けると中に斬り込み、一気に左サイドにサイドチェンジ。かと思えばピッチ中央で自在にパスを出す。プレスも速いし、2手先、3手先を読んだプレスのかけ方で、いつまでも見ていたいと思うくらい楽しいプレーの連続でした。
で、ガンバ側についてですが、収穫は「どういう差があり、どうやって縮めていけばいいか、その方向性のヒントでももらえればよかったかな」というところでしょうか。
途中出場でしたが倉田はリバープレート相手にボールを失わず、攻撃の好機も作り出す力があることを証明したし、自身で惜しいシュートも何本か打っていて(後半のあのシュートが決まっていれば自信になっただろうに……残念)、おそらく感じた「差」を今後一番プラスに変えていけるのではないかと期待。
井出口は慣れない右SBではさっぱりで、開始早々PKを献上して凹んじゃったかな、と心配していたら、後半にボランチに入ると生き生きと躍動して、大先輩フタを走らすキラーパスを出すなどふてぶてしいところも見せて可能性を感じさせました。
めためただった前半で一番ましだったのが(リバープレートと対等にやれていた)今野でした。ジョンヤが怪我で交代して、やむなくCBに入ってからはDFラインも安定したし。
リンスとパトリックに関しては……ま、しかたないですね。でも、東アジアカップで名古屋FW2人に感じたような苛立ちは感じませんでしたよ。身内贔屓?
最後に長谷川監督。リバープレートとの差は決定力(だけ)じゃないですよ。ま、無人のゴールにボールを蹴り込めないパトリックはどうかと思うけれど、問題はそこにあるんじゃない。いま一番詰めなくてはならない差は、前線が守備にエネルギーを使い過ぎて、攻撃が機能しなくなっていることじゃないでしょうか。ピッチをダイナミックに使った攻撃が見たいです。
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