いやはや、もう数週間ブログ更新できませんでした。
この1ヵ月半は、大げさでなく人生始まって以来第5位にランクインするくらいの忙しさでした。
おまけにあらためて自分の体力が衰えていることも実感。仕事と家事と育孫、ついでに書道の締切にも追われに追われ、3日に1回、睡眠時間3時間くらいの半徹を数週間続けると、当たり前かもしれませんが、風邪はひくわ、顎関節症になるわ、もうさんざんです。今もまだ風邪引き中。
なんでそんなに忙しかったかというと、前回も書いたように、翻訳書1冊締切を大幅に過ぎてしまい、気がついたら発売日がもう1ヵ月半後に決まっているではありませんか!(ありませんかじゃないよ、という声が飛んできそう)。最後の原稿を仕上げながら、編集者と校正者からまわってくるファイルで見直し。終わると同時に紙の校正開始……実は最終校正がまだ残っているのだけれど、 もう直しを入れるなと厳命されているので、ざっと目を通してるだけです。
ま、そんな内部事情はどうでもよい。

次の本は、サッカーのPKだけに焦点をあてためずらしいサッカー本です。
「PK 最も簡単なはずのゴールはなぜ決まらないのか?」
_SX339_BO1,204,203,200_

著者はイングランド人。出身はサッカージャーナリストですけれど、現在は「サッカーノミクス」というサッカーに関するコンサルティング会社の創業者の1人で、今も役員をやっているベン・リトルトン。
執筆動機は「なぜイングランド代表はPK戦で勝てないのか?」(1996年以降、主要大会をPK戦でことごとく敗退している)その原因と対策を探るために、世界中を飛び回って取材した成果がこの本です。
日本では遠藤保仁選手(@ガンバ)を取り上げて取材しています。当然「コロコロPK」にスポットライトがあてられています。そうそう、宮本恒靖選手も出てきます。リトルトンさん、なかなか目の付け所がいいじゃないですか、とガンバサポは思いますね。
私はGKを取り上げた章がおもしろかった。ドイツはPK戦でイングランドとは対照的に連戦連勝なんですが、その大きな理由が「GKが優秀だから」です。GKが止めるからだけではなく、「ドイツのGKなら必ず1本はセーブする」とキッカーが信じられるおかげでリラックスして蹴れるからだとか。
あと、チェコのペトル・チェフが7割の確率で必ずボールが来るほうにダイブするのですが、彼のGKコーチ、ロリションというフランス人コーチがすごい! 優秀なGKはこうやってつくられるんだ、とよくわかりました。誰でもロリションになれるわけじゃないけれどね。
でも、GKの偉大さがPK戦だけでなく試合そのものを決める、といってもいいのであれば、GKを偉大にするコーチの存在も見逃せません。PKはキッカーが注目されがちですが、優秀なGKがいれば、そのチームは大きなアドバンテージが得られるのだ、と本書は教えてくれます。

そんな本の最終校正を読みながら見たチャンピオンシップ、浦和レッズ対ガンバ大阪戦。
ガンバGK、東口選手のMOMはもう当然です。東口、すごいわ!!!
やはり試合を決めるのは、優秀なGKと少しまさっている運。そんなことを実感させました。