明日から実家に帰省するので今年最後のご挨拶をさせていただきます。

今年は本当にいろいろあって、3年分くらいが濃縮されたような1年間でした。昨年の今頃も一時退院してくる父のためにおせちを作っていましたが、そのときからたった1年しかたっていないとはちょっと信じられない。毎年時間がたつのが早くなるばかりなのに、今年は「え? まだ終わっていないの?」と10月くらいからつぶやいていたような。長く感じられたのは、つい無駄にいろいろ考えたり悩んだりしたことが多かったからかな。やることが多すぎたせいかもしれません。

そんな中、つい最近、書道で「開眼」したことがありました。書道で、というよりも、書道を通して、と言った方がいいかも。
あらゆることに関する私の最大の課題は「いかに力みをとるか」です。ついつい肩に力が入る。息をとめてコトにあたる。常に緊張している。肝心な場面になると、ますます全身に力が入る、、、、、
特に「瞬間の芸術」である書道では、「うまく書かなくちゃ」「もっと力を抜かなくちゃ」と思ったとたんに力んでしまって、紙に筆を下ろした時点で「ごしごしがりがり」という音がする勢いで筆をひきずり、どうなるか、というと紙を破くんですね。
「動きを大きく、腕の力を抜いて」と繰り返し繰り返し言われ続けてはや7年(はい、書道を始めて7年たちました)。7年たっても力みはとれず。力強い線を引きたいと思うと、ますます力む。
ところが、11月に合宿に行ったとき、先生方の書いている姿勢にぴんとくるものがありました。
力みがないことで、体の動きは大きくなり、筆が開いてたっぷりゆったりした字になるではないか!
なーるほど!!! 固めちゃいけないんだ、体は。
もちろん、だからってすぐに長年の力みがとれたわけではありませんが、力を入れないことが筆を開かせるポイントだ、ということがなんとなくわかったような気がしたのです。その証拠に、開眼後は紙を1枚も破きませんでした。墨量が増えて大きな字になったのに、紙は破けなかったw
太極拳をやっていることも、この力みとりに役立っているように思います。「太極拳は筆を持たない書道、書道は筆を持つ太極拳」と言われるそうです(太極拳の師匠の受け売り)。太極拳でも体を大きく動かそうと思ったら、力んだらぜったいに無理。通じるところがあるなあ。
そういうわけで、こんな年になっても体の使い方でまた一つ開眼。開眼した瞬間の「あ、これだ!」というのはしびれますね。
来年もまた、何かで開眼できますように!

それでは皆様、今年も当ブログにお越しいただきまことにありがとうございました。
どうか2016年が皆様にとって明るく、笑顔がいっぱいの輝く年となりますことを、心より願っております。
どうぞよい年をお迎えください。
(最後に恒例のおせちをのっけておきます。実家に帰るので早々と作ったら、なんとお重に詰めたもの今夜全部食べてしまいました。何やってんだか)
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