8月5日、futbol&cafe「mf」にてConIFAワールドフットボールカップ@アブハジアについてのトークイベントを開催しました。
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最初に私のほうから「FIFA非加盟のフットボール協会をまとめるConIFAとはどういう組織か?」という説明と、アブハジアでの大会に参加した12チームの紹介をしました。
第2部には、日本から参加したユナイテッド・コリアンズ・イン・ジャパンのマネージャーと選手の方々とともに、試合のビデオを流しながら大会の感想を話していただきました。
いろいろとおもしろい話が出てきたのですが、私が特に印象深かった言葉が2つ。
マネージャーのソン・チャノさんがおっしゃったことが一つ。
「在日コリアンズが国際大会に出るなど考えてもみなかったが、アブハジアでConIFAの大会に参加してみて、在日コリアンズの我々でしか出場できない、というか、在日コリアンとして出場することに意義がある国際大会がある、とわかった。それに日本にいるとどうしても視野が狭くなって、日本社会の中での自分たちの存在を考えてしまうのだけれど、世界の中に置いてみると我々はどういう存在になるのか、ということが客観的に見られた」
これはソンさんだけでなく、他チームの人たちからも聞きました。たとえば準優勝で大健闘だったパンジャブは、英国に移民した人たちのチームでしたが、彼らも対英国社会での自分たちの存在ばかりにとらわれてしまいがちだったそうです。でもConIFAにやってきて、世界には生活のしている国の中でマイノリティの民族である人々がこんなに大勢いるんだなとわかった、そういう人たちとサッカーができてよかった、と言ってました。
もう一つ、今回の大会で監督をつとめたユン・ソンイさんの言葉。
「ヨーロッパのチームと試合をする機会があるとは、これまで一度も考えたこともなかったけれど、実際に試合をしてみて、通用するところもあったし、自分たちの足りないところもわかった。それは体験してみないと絶対にわからない収穫だったし、大きな財産になる」
チームだけでなく、今回、アブハジアまで一緒に行った応援団の方々も含めて、「体験することのたいせつさ」をおっしゃっていました。
世界は広い、世界にはいろいろな人がいる、と言っても、なかなかその広さや多様性を実感することはできないと思います。ConIFAの大会はそれをまさに体で感じる「体験」として感じさせてくれました。
そして私にとっては、ConIFAとの出会いは、思ってもみなかったすてきな方たちとの出会いを生んでくれています(現在進行形)。大会で出会った人たちばかりでなく、トークイベントに来てくださった皆さんとの出会いも含めて、これは私の宝物。サッカーが好きで本当によかった!!!と思っています。