どうもlivedoorブログが海外での書き込みがむずかしいらしく、ジュネーブでトライしたもののはじかれました。ロンドンではうまくいくことを祈りつつ。

26日午前1時近くに羽田を出発する便でフランクフルトに飛び、乗り継いでスイスのジュネーブにまずは入りました。 
目的はCONIFAの年次総会に出席するためです。CONIFAには2015年よりUnited Koreans in JapanとRYUKYU Islandの2つのサッカー協会が加わっており、2協会の代理として出席しました。東アジアのチームはこの2つしかないし、欧州のチームが中心で活動がまわっている中で、アジアの存在感を高めるためにも出席しておこうと決意。
ジュネーブには一度来たことがあるはず、と記憶をたどってみたら、結婚した翌年に英国駐在だった夫を訪ねてスイスとイタリアを旅行したんだった、と思い出しました。たしか夏で、レマン湖に突き出た桟橋に座って、ニコンのカメラのフィルムを入れ替えようとしたら、撮影済みのフィルムを夫が湖に落としてしまった、という「大事件」があったのでした。それからの午後にずっと夫が機嫌が悪くて、ハラハラしたのでよく覚えているw
今回は冬、それも真冬で、天気はずっと曇天。それ以上に、私は行きの飛行機で「空酔い」 になってしまい、嘔吐がとまらずふらふらになりながらジュネーブにおりた、ということもあり、ジュネーブの印象はほとんどありません。到着した日はすべてのスケジュールに断りを入れてひたすらねむったのですが、それがまずかった。せっかく深夜便に乗ったのに、いまだに時差ぼけ。夜9時就寝、早朝4時30分起床が続いています。やれやれ。
会議の議題は多岐にわたったのですが、一番の焦点は「政治とサッカー」でした。今年の欧州選手権開催地は北キプロス。トルコのみが承認している「未承認国家」です。出場希望チームの中に西アルメニアが入っており、全メンバーによる投票でエントリーされてしまったことから会議は紛糾しました。
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なぜなら19世紀末から20世紀初頭にかけて、オスマン・トルコ帝国は少数民族であったアルメニア人を虐待しており、第一次世界大戦時にアルメニア人を大虐殺した、という歴史があるのです。トルコはジェノサイドを否定、というか無視しつづけています。この歴史を描いた映画『消えた声が、その名を呼ぶ』は日本でも公開され、私も見ました。

今回、西アルメニアは投票によりエントリーされたのですが、その前に北キプロスから「トルコ政府からは西アルメニアを北キプロスに行かせることはできない、と何度も警告を受けている」という発言があり、暗に「辞退してほしい」とにおわせたことから会議は紛糾。CONIFAの会議や活動では政治の話をしない、というのが大原則なのですが、それはメンバー全員が政治に翻弄されてきた歴史があり、当然今も政治的に微妙な立場にあるからです。それを超えてスポーツで親交をはかろう、というのが設立の趣旨なのだから当然です。しかし一方で、大会開催となるとパスポートとビザの問題は常についてまわる。ビザ問題は政治に左右されるので、大会開催にあたって政治を「説明」せざるを得ない。そして政治的理由で大会参加を見合わせてほしい、ということはCONIFAの趣旨に真っ向から反する。いろいろな矛盾をはらんでいるわけです。
みんなが意見を言い出してぐでぐでになり、結局ペンディングになりました。 私は欧州、というか、コーカサス地方をめぐる大国(トルコ、ロシア、イランとイラク)の政治と歴史について疎いので、発言が何もできず。会議後にオブザーバーとして出席していたオーストラリア人とベルギー人の政治学、社会学の大学教授たちに誘われて、バーで飲みながら講義を受けたけれど、それでもよくわからなかったし、この問題に自分なりの意見を述べることはできませんでした。もっと勉強しなくちゃなあ、とため息。勉強したってわかるもんじゃないけれど。
会議後のフォーマルディナーでも、話題はもっぱら「政治」でした。とくにトランプ大統領が難民とムスリムの7ヵ国の米国入国を拒否する命令を発令した、と話題で盛り上がりまくりました。拒否される国のパスポートを持っている人たちもいて、「いや、俺たち別にトランプの米国になんか行きたくないよなあ」「というか、絶対に行きたくないね。こっちから願い下げだ」「だけど向こうから言われると腹立つ」とか 言ってました。反トランプキャンペーン(?)をはっているNYタイムズの記者も来ていて、いろいろとおもしろい話も聞けました。inaugurationの参加人数をめぐって報道官が言ったalternative factsとは何か、とかね。
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(年次総会のディナーは開催地の名物料理を食べるのがしきたり。というわけで当然チーズフォンデュでした)
ディナーの最後に、会長が私の名前を呼んで、なんと特別賞を授与されました! アブハジアのコインです。「2014年スウェーデンで開催した第一回ワールドフットボールカップから、元子は一貫してCONIFAの活動を支え、日本で啓蒙に力を尽くしてきた。その活躍に感謝をこめて贈りたい」と言われて大感激でしたよ。
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でも、活動はまだまだ道半ば。これからですね。もう一度モチベーションを高めるのに、この賞はおおいに励みになりそうです。
CONIFAの活動にかかわることで、私の世界は大きく広がったし、世界観も変わりました。何よりも、この活動にかかわらなければ知り合うことがなかった人たちと友達になれたのはとてもうれしいです。みんなありがとう! これからもどうぞよろしく!
 
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