19時ヒースロー発の飛行機に乗って東京に帰ります。1人で海外を旅していると、「もしも〜〜があったら」というのが不安で、ついつい時間よりも早く行動してしまいます。よって2時間前にもう搭乗口に座っているのですが、さすがに早すぎたのか誰もいません。見事に誰もいないぞ。係員さえもいない。大丈夫なのかと何回もボーディングパスを確かめたけれど、数字はあっている。うーん、早めに来たのにまだ不安になるとは。
さて、還暦を過ぎてから海外1人旅に拍車がかかってしまっている私ですが、60過ぎのおば(あ)さん一人旅で、これは持っていったほうがいい、というものをこの暇すぎる時間を利用して書いてみようと思います。しかし、この記事はあまり汎用性がないかもしれない。60過ぎて一人旅したいとは思う女性は少数派? いや、変人? ま、いいや、とにかく私が何回かの旅行で学んだ「あるととてつもなく役立つ」ものを並べます。
1)海外向けWiFiルーター
 最近はホテルでもレストランでもWiFiがデフォルトで使えるので必要ない、とよく言われます。が、私のような方向音痴はGoogleMapがないことには外が歩けません。Googleさまの言うとおりに歩けば、あら不思議、どんな場所にも行き着くのですよ。
待ち合わせ場所に時間通りに到着できるだけでなく、ちょっと小腹がすいたな、というときに、適当なカフェを見つけるためにも、WIFiルーターを携帯していることがもう私には必須です。もちろんお金はかかるけれど、一人旅を安全に、効率よく、楽しく過ごすためにはWiFiルーター様々。ちなみに私はGlobal WiFiを利用しています。
2)薬
 別に一人旅のときだけでなく、私はごっそり薬を持っていきます。風邪薬、咳止め、胃薬、鎮痛剤、抗生物質数種類、睡眠導入剤、塗り薬、目薬……ほとんど使わないのだけれど、持っているととても安心。いざというときには薬がある、と薬袋を握りしめていれば、病気のほうから逃げていく気がします。
 今回はしょっぱなの空酔いからずっと調子があがらず、めずらしくあらゆる薬にお世話になっています。そろそろ酔い止めを飲んでおくかなあ。
3)ワインオープナー&栓抜き
 女一人でレストランに入りにくいので(それでも入っているのだけれど、視線が痛い)、よくテークアウトの食料とワインやビールを購入して部屋で食べます。キッチン付きの部屋ならばたいていのものはそろっているけれど、普通のホテルだとワインや瓶ビールを買ってきたものの、きゃー、飲めないよぉ、ということがありました。以来、ワインオープナーと栓抜きが一緒になっているものを持ち歩いています。あ、もちろん手荷物には入れられませんよ。預ける荷物にしのばせます。
4)文房具一式
 はさみ、セロテープ、スティック糊、筆記用具、定規、万年筆、カラーペンが予想もしないときに役立ちます。たとえば書類が破けちゃったとか、購入した服のタグをとるとか、まあいろいろ。これも預け入れの荷物にしのばせています。
5)Kindle もしくは iPad
  1人旅の一番の楽しみは、前にも書きましたが読書です。私だけかもしれないけれど。前は荷物の5分の1くらいに本を詰め込んでいたのだけれど、最近はもっぱらiPadにごっそり入れていきます。旅行中こそ腰を据えて本を読みたいし、読める。時差ぼけで早く目が覚めても、読書をしていればまぎらわせます。

 1人だとたとえばトイレに行くのにいちいち重い荷物を下げていかねばならない、とか、入りたいレストランに入るのに躊躇する、とか、自分が映っている写真がない、とか、不便なこともあるのですが、それ以上に誰に相談することなく行きたいところに行けて、食べたいものを食べたいときに食べる事由があるし(食べない、という選択肢もあるし)、今日は何をしようかと目が覚めてからゆっくり考えられるという楽しみがあります。
 体力と気力が続くかぎり、1年に1回くらいは一人旅をしていきたいなあ。
 
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(たまーに夕焼けが見えたりしたロンドンの夕暮れ)

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 (でもって、私は自撮りが下手なんだわ)