酷い内容の、酷い試合でした。
それしか言いようがない。なめている、とか、怪我人やコンディション不良の選手が多くて、とか、前線に迫力がないから、とか、そんな言い訳はまったく些末なこと。問題の芯のところが露呈されたのではないでしょうか。
この際はっきり言っちゃいます。
ガンバは幹が腐っている。
枝葉をいくら挿し木したって、幹が腐っているんだから育ちやしません。
J3のU23の目を覆わんばかりの酷さを見ても、いい若手が育っているとはとてもじゃないが言えない。
「ガンバのサッカー」の幹の部分は、もう空洞なんです。見かけだけはつくろえても、このまま放置したらいずれは根も腐ってくる。
そう、根はまだ腐っていない、と私は信じています。
2013年、なんとか養生して、根からちゃんと栄養を与えたことで、2014年には三冠達成できました。でも、あくまでも養生だったんです。養生は十分に功を奏したし、葉をおい茂らせることができた。
でも、それから2年。根に栄養を与えずに、すでに幹の中身は空洞になっているのに、太い枝を払うことなく、ただ養生だけをして外側の体裁を整えることに汲々としてきた結果が今だと思います。
世代交代をしながら成績を出す、ということのむずかしさはわかります。
でも、ガンバの次世代を支えるはずの若手があまりに迫力不足なのか、アカデミーも含めて考えるべきではないでしょうか。次世代の幹となるべき選手が見当たりません(森選手にはちょっと期待しているけれど)。せめてしっかりとした枝でもあればいいのだけれど、それもいま一つ。
まずは「幹が空洞」であることを全員で認識してほしい。同時に、根がまだしっかりしていることに自信を持ってほしい。
その上でどうすればしっかりとした幹を根っこから生やしていくのか。
クラブがそれこそ総力をあげて、早急に取り組むべきではないでしょうか。

その意味で、浦和戦、広島戦、そして特に昨晩の江蘇戦を前向きに反省し、これから5年後に振り返ったとき、ああ、あの試合が分岐点だったね、と言われるようにしてほしいです。
ここから上がっていくのか、それとも泥沼に足を踏み入れるのか、本当に分岐点ですよ。