残念無念、とかいう気持ちになる前に、なんか白けてしまいました。お粗末極まる内容で、昨年と同じ結果。1勝できただけマシ? なんて言いたくない! 昨年に引き続きホームゲームで一度も勝てなかった、それも2年続けてというのはちょっとどうかと思います。ちょっとどころではなく、すごくどうかと思います。
日本の他の3チームがどこもグループリーグは突破している試合を見ていて、何がガンバと違うのかを考えてしまいました。グループ分けで当たるチームが原因ってことはないですね。他のチームが突破しているのを見ると、Jリーグの実力が低下しているわけでもない。ということは、ガンバ自体に問題があったとしか思えない。来季は出場権が獲得できるかわかりませんが、もし出場できたときには2年連続の圧倒的最下位でさらけ出した弱さが、ますます不利に働くのは十分に考えられるので、今のうちにここまでアジアでの戦いが弱くなった原因を考えてもらわなくちゃ、と思います。ACLタイトル、欲しいよ〜〜〜!

ドシロート考えでの原因をざっとあげてみます。
①戦力「不足」にしないための手を何も打たなかった
——今年は目玉となるような強力戦力の補強にことごとく失敗。成績としても「戦力不足」を感じさせた昨シーズンから、大森選手や阿部選手といった主力が流出(そして移籍先チームで彼らが大活躍 涙)し、昨季以上に乏しい戦力となりました。
私は補強の失敗よりも、大森や阿部といったガンバの柱となるべき人材がガンバのサッカーに見切りをつけたことの方が痛いと思っています。つまり、監督やフロントの頭の中にある「ガンバのサッカー」そのものを見直さなかったことが、2年続けてのこの結果ではないか、と。3バックにしたらいいってもんじゃないでしょうが。
今の選手たちの能力を最大限引き出すには何をすればいいのか。それを考えないで、「補強失敗した〜〜〜」だけをこの結果の原因にしてはいけない。それじゃ現有戦力もやる気なくしますよ。

②スタジアムがチームに根づいていない
——変な言い方なんですが、吹田スタジアムの戦い方が一番できていないのがガンバ、という印象があります。ACLだけでなくリーグ戦でも、なぜか足を滑らすガンバ選手が続出。対万博記念競技場比較ですが、ガンバの選手たちが吹田スタジアムではどうもボールコントロールでミスが多いように見受けられます。止める、蹴る、の基礎技術がしっかりしていることがガンバの売りなのにね。
サポーターの応援の仕方も含めて、吹田スタジアムのホームの利が活かせていない。それはまあ、昨年も含めたホームゲームでの勝率のあまりの低さからくる私の後付け印象かもしれませんが。吹田スタジアムがガンバにとっての「聖地」になるまでには、まだまだ時間がかかるってことかな。

③アジアでの戦い方のスタイルが出来ていない
——単純な比較はできませんが、ACLを制覇した2008年は、2006年の初挑戦での失敗を踏まえて、アジアで勝つことを念頭に置いた戦い方をしたことが大きかったと思います。球際を強くする(Jリーグ以上に)、ホームでは絶対に負けない、シンプルに戦う(やたらとパス回しをしない、ちょっとでもDFがあいたらシュートを打つ、あの年はミドルシュートをやたらと打っていた)。リーグでは球際強すぎてよくファウルをとられてそれが原因で負けることもあったのですが、アジアではバシバシ体をぶつける戦い方をしないと負けます。戦い方を変える、ということが必要なんだと思います。「前半は守備重視で後ろに重心をかける」なんていうJリーグ仕様では、アジアは制覇できないだろうなあ。

……なんてことを考えました。
ああああああああ、ACLのタイトルが欲しいよ〜〜〜〜!