ただの予感に過ぎないのだけれど、堂安選手は移籍しそうだ、とシーズン始まる前から覚悟していました。今年トップで試合に出るようになって、2戦連続ゴールを決めたときに、「あ、こりゃそろそろかな」と思ったし、2得点を決めて決勝リーグへと導いた、U20W杯グループリーグイタリア戦後には、「欧州移籍決定的だな」と確信しました。
だから堂安選手移籍にそれほどショックはなく。どちらかというと、宇佐美選手がW杯予選の日本代表に選ばれなかった方がショックだったかな。
正直、ガンバの選手で海外移籍してから「大活躍」をした選手がほとんどいないこともあって、今回の移籍もほどほどの期待をもって見守りたいなと思っています。サッカー選手の短いキャリアの1過程として、成長につなげていってくれたら、な〜んてとんでもなく上から目線ですね。失礼な言い方ごめんなさい。
でも、これだけ海外移籍する日本人選手が 増えてくると、Jリーグで大活躍→海外移籍、というのがキャリアのサクセスではなくなってきている。当然ながら、それが絶対的な「成長プロセス」でもない。欧州に行かなくてはサッカー選手として大成できない、ということもないはず。そもそも欧州ならどこでもいいのか、給料未払いが続くようなリーグにも行くのか、出場機会がほとんどなくてもとにかく行けばいいのか、と考えると、移籍先の国情、リーグ、監督フロントの考え方、チーム状況、個人の資質、など条件は異なる。
拙訳書「PK」の著者ベン・リトルトンが現在執筆中の本は、世界の育成システムについての内容で、そこで彼が何回も「若い選手が海外移籍でつまずくもっとも大きな原因となるのが、語学力」と 強調しています。確かに。ボールを蹴れば分かり合える、なんて甘いもんじゃない。実力を認めてもらって試合に出るためには、チームメイト、監督、スタッフ、フロントとどれだけコミュニケーションが取れるかにかかっています。語学力>>実力、くらいかもしれない。堂安選手もまずは語学を身に付けるところから、、ですね。

さてさて、堂安選手のお別れ試合となった川崎フロンターレ戦。実はボコボコにやられるのを覚悟して向かいました。味方ならば心強いけれど、敵に回すととんでもなくこわいことがよ〜〜くわかっている阿部選手がいるからです。川崎に移籍して、ワントップで攻撃を牽引する阿部選手。ACLでもリーグ戦でも大活躍で、悔しいけれど「阿部ちゃん、移籍してほんとよかったね」と言うしかない。阿部ちゃんの恩返し弾も覚悟していましたよ。
ところが、ちんちんにやられるかと思ったら、それほどでもなかった。確かにシュート数は川崎21対ガンバ10で圧倒されていたかのようですが、川崎のシュートがあまり枠に飛んでこなかったためか、あれ? そんなに差があったっけ? という印象でした。
それは「井手口選手の超人的運動量」「倉田選手の気の利いたプレー」「ファビオ選手のボール跳ね返し力(ま、先制点は彼の足に当たって入っちゃいましたが)」 のおかげです。
この試合に限ってですが、井手口選手は今野選手を超えていたし、倉田選手は遠藤選手をしのぐ気の利き方とチーム貢献度でした。ファビオ選手はボール奪取力もさることながら、つなぐ能力も好感度大です。
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試合後に阿部ちゃんが「嫌がる(阿部談)」家長選手を連れてゴール裏に挨拶に来てくれました。そういうところが好きだなあ。阿部ちゃん、こぼれ球をすばやく拾って打つミドルシュート、最終ラインまで戻ってカバーする守備貢献、どれも本当に好きでした。川崎での大活躍を(ただし、ガンバ戦はやめてね)期待しています。