スタジアムに向かっている途中「5バックらしいよ」と同志からメール。
「それ、長谷川時代にもやったよね」と返信。
強力な川崎の攻撃陣を相手になんとか失点を減らしたい、という意図ありとは思ったけれど、5バックにしたら後半失点問題が解決するのか、ととぼとぼとパナスタへの道をうつむき加減で行きました。背中のデイパックが重いこと! 私の不安もいっぱい詰まっているから。
試合前、ほかの同志にご挨拶に行ったら「頼むから大量失点はやめて!」「運良くいけば勝ち点1はいくかもしらん」ともうみんなネガティブ発言。
そしてキックオフ。
川崎にボールを持たれるものの、あれ? あれれ? 左サイドでは倉田、藤春両選手がボールつないでますやん。右サイドではジェソクがずいぶん高いポジションを取り、小野瀬が裏抜けを盛んにねらってますやん。すでに中盤が消えて1年近くたっているガンバだけれど、ピッチの真ん中あたりに選手がいたりする。 鳥栖戦とは(仙台戦とも)ちがう景色なんですが、それはまちがいなく今野選手のボール奪取能力のおかげです。
相変わらずペナルティエリア内にボールを運ぶには行かないのだけれど、数少ないそんなチャンスをCKにつなげて、菅沼がヘディングしてバーにあてたボールを渡辺が押し込んで先制。開始8分。
先制点がとれたのだから喜んでもいいのに、スタジアム全体に漂う微妙な「まだ喜べない」という不安感。私もハイタッチはしませんでした。
前半の終わりころから川崎にボールを持たれて、「真正5バック」になり、両サイドばかりかボランチから小野瀬にいたるまでディフェンスラインで必死の防戦。
この試合のポイントがどこにあるかと振り返れば、今野の復帰、だけではなく、川崎の10番、大島の負傷交代だったと思います。大島が前半途中からふくらはぎを押さえてうずくまり出してから、川崎の攻撃がピリッとしなくなって、真正5バック、いや7バックくらいになってもそれほど「きゃー、やばい」というシーンを作られないですんでいました。(ディフェンスの数が増えるほどに失点の恐怖が高まるという不思議なガンバなんです)
 ハーフタイムに同志に「同点にされたらまたずるずる行っちゃいそうだね。1点とられても仕方ないけれど、ずるずるはやめてほしいわ」と言ったときには、まさかつぎの1点がガンバに入るとは思ってもみなかったガンバサポです、はい、すみません。
 後半に入ると、川崎サイドで試合が進んで「あああ、また遠いところでのワンサイドゲームになっちゃうのか」とため息をついていたら、な、なんとまたもやCKから今度はファビオが「足で」入れました。 
で、このときもまたスタジアムに漂う微妙な不安感。2点先行しても逆転負けした悪夢が蘇りそうだったからでしょう。
その後は「からだを張る」とはこういうことか、という勢いで川崎選手がペナエリア近くでボールを持つと、必死に足を出す、体を投げ出すガンバの選手たち。
魔の80分台を過ぎたころから、ゴール裏から「戦い極めろ、男たち〜」のチャントが響き、メインもバックも声を合わせ、手拍子をとり、スタジアムが一体感を増して試合は最高潮の盛り上がり。なんで得点のときではなく、攻められているときに盛り上がるのか。たまにカウンターまがいでセカンドを拾ったガンバの選手がガンバサイドまで走ってくると、大きな拍手が沸き起こるというw それでいいのかはともかく、試合前のコイントスで三浦がいつもとはちがうエンドを選んだのは、きっと「試合終了までゴル裏からガンバサイドの応援席からの『最後までがんばれ』という声援を受けたい」からだと解釈して、ロスタイム4分間はもう声を振り絞りましたよ、私も。
2点の得点ではやらなかったハイタッチですが、試合終了と同時にハイタッチ。同志は「あ、そうや」と勝利後のハイタッチさえ忘れていたみたいでしたが。
でも、FC東京戦のときとはちがって、「この試合をきっかけに浮上していってほしい」とかいう高揚感は湧いてきませんでした。
正直、残留への道はかなり険しいままですし、前向きに考えられる要素がほとんどないチーム状態であることに変わりはありません。
でも、応援しますよ。これからも。何回も言うけれど、精一杯やっていることだけは伝わってくるから、もう応援するしかない。
 
IMG_1816

今季
勝利数があまりに少ないガンバなのでガンバクラップに参加できるのは希少な経験。でも、なぜか私はすでに3回も経験しましたです。三浦選手(日本代表選出おめでとう!)先導によるガンバクラップ、もっと経験したいです。