いいことかどうかわからないけど、私は計画を立てるのがすごく好きです。ただ、計画を立てるまではすごく張り切って楽しくやるのだけれど、「計画通りに事を進める」のはあまり好きではないし得意でもない。そこがこれまでの人生で数々の失敗を生んで来たわけなのですが、それはさておき。

中学・高校時代、中間試験期末試験が近づいて試験の範囲が発表されると、試験日から逆算して「学習計画」を立てるのが好きでした。正直、中高6年間を通して、1回たりと苦労して組んだ学習計画通りに勉強が進められたことがなく、つねに計画倒れに終わっていたので成績が振るわなかったのですが、それでも懲りずに試験毎に計画は立てるのです。試験範囲についてしっかり理解しようという心意気はすごくあるし、だからこその学習計画なのですが、実行はね、難しいわ。
どんな風に計画を立てるかというと、「毎日、3ページずつ数学を復習して、えーっと、英語は単語を1日3つずつ覚えるのでいいかな」とか、1日1週間のやるべきことリストをつくり、試験に出そうなところを優先的に学習していく(山かけ、ともいう)。どこを優先して重点的に学習するか、やらなくてもいいのはどのあたりか、それを考えるのが楽しい。
でも、それでは山をかけたところを重点的に勉強するかっていうと、たいていやらない。まず、たいてい山は外れているし、それ以上に山かけしたところ以外のおもしろそうなところをつい重点的に学習してしまう。古文で、枕草子が出るとわかっているのに、とりかへばや物語を読んでしまうとかね。ほかの科目でも、山をかけたところをちょっとかじったくらいで試験日が来てしまう。計画の意味ないじゃん! と毎試験一人突っ込み。
「仕事は段取りが8割」とかいうベストセラー本のタイトルを見たとき思ったのは、ああ、私がやっていたのは段取りではなくて、まぼろしに終わるとわかっていながら立てる「計画」だったんだなあ、ということです。「目標達成」から逆算して、やるべきことの優先順位をつけ実行していく段取りができるようだったら、今頃私は、、、、いや、今とたいして変わらなかったかな。中高時代の成績が振るわなかったのも、今振り返れば納得できます。仕事ができる女になれなかったのも、段取りしたところでそれを実行していく能力に欠けていたからなんですね。

それはともかく、今でも私は計画を立てるのが大好きで、それが非常に役立っている分野があります。仕事ではありません。旅行計画です。
どこに行くかを決めるまでに、本を読み、ネットで情報を集め、行ったという人に話を聞く。本を読んで、行った人に話を聞いて、あ、そこに行きたい、と思って旅行計画を立てることも多いです。
海外旅行であればヴィザが必要か、危険度はどの程度か、どういうルートで行くのが良さそうか(必ずしも最短距離を選ばず、寄り道できる面白そうなルートがあればそこにする)
DSC06936
(スウェーデン、ウステルシュンドにCONIFAの大会を取材に行ったとき、街から歩いて30分ほどのところにあるスタジアムまで毎回違うルートで通ってみました。こういうすてきな光景に出会えるのもおもしろさの一つ)

だいたいの予算を決める。どこにどれだけお金をかけるか、を考える。
「絶対にここだけは外せない」という場所の優先順位をつけ、そこに行くまでの交通手段を検討し、宿泊場所を決めます。決めたら、空港から、または駅から宿泊先までのシミュレーションもやってみます。はい、GoogleMapで。一人で移動することが多いので、夜着いたらどんな感じかもシミュレーションしてみます。
気候を調べ、服装計画を立て(とくに靴)、荷物の量と重さを計算する。身軽な旅はめざしていないし、足りなければ現地調達できるとはまったく思っていないので(現地調達できるような現地にいかないからなあ)持っていくものの計画は念入りに立てます。
DSC02435
(急に思い立って今年の夏は休みに美ヶ原に行きました。バスの時間が計画通りにいかず、このおもしろくもない道を駆け足で往復する羽目になったのだけれど、まあそれも旅のおもしろさということにしておきます)

とここまで書いて思ったのですが、私は旅行そのもの以上に、旅行計画を立てるのが好きなのかもしれません。学習そのものよりも、学習計画を立てるのが好き、というのと同じだ。
そこまで綿密に旅行計画を立てておいて、旅先でいきなり「あ、こっちの街に行ってみよう。計画にあるこの街は行くのやめだ」とか、「ホテル気に入らない。別のところに変えよう」とかやってしまう。学習計画と同じですね。

いま私は「老後人生計画」をすごく一生懸命立てています。断捨離もそうだし、キッチンの改装もその一環(もうすぐ完成です)。夫が80歳、私が75歳で介護ホームを予約して、この家の処分を始めて……とかエクセルでシートまで作っているのだけれど、たぶん計画通りには行かないし、計画通りに進めるつもりも結局私にはないんだろうなあ、と今からあきらめモードです。
計画好きは計画倒れも許容するってことでしょうか。