断捨離第一段階終わりました。キッチンの改装も終わり、その使いやすさに毎日うきうきしています。「キッチンを改装したい」と私が言ったときに「子どもたちも独立して2人暮らしになったんだから、今さら家の改装なんて必要ない」と言い張っていた夫も、きれいになったキッチンには満足そうです。
 改装してみてあらためて実感したのですが、家電製品、そしてシステムキッチンのこの10年の進化はすごいです。節電、節水、節ガスはものすごく進んでいるし、かつ、安全対策がそりゃもう「ここまでやりますか!」というくらい念入りにされている。高齢化社会を見越して、なのか、お年寄り(私も含む)には安心して便利に使える設計になっています。(この話、何回も書いていますね。それくらい感動したのです)
 思えばここ数年、冷蔵庫壊れた、洗濯機壊れた、食器洗い機の調子が悪い、ガスコンロが使えなくなった、とそのたびに修理を呼び、結構高額の出張修理費をとられ、あげくに「つぎに故障したら買い替えをご検討ください」と言われてきました。ついに「これ以上は無理」と言われて買い換えようとしたら、階段があがらないから一人暮らし用の小さい冷蔵庫しか無理、今の洗濯機の機種にするなら排水管から取り替えてください、いまのスペースにお望みのコンロは入りません、などなどいちいちダメ出しをされてストレスがたまっていました。ガスコンロが4口中1〜2口しか使えなくなったのが改装への最後の後押しとなったのですが、その期に及んでも夫は「コンロだけを変えればいいことじゃないか」と主張。コンロを変えるだけではすまない、ガスの配管までやり直さなくては新しい機種はつかないのだ、と言ってもまだぶつぶつ言っていました。
 でも、料理というものを生まれてから3回くらいしかやったことがない、つまりキッチンを日常的に使うわけではない夫ですから、家電にはいっさい興味なし。ましてやシステムキッチンがなんたるものかもわかってないから「自分の意見」というのがない。PCやIT機器みたいに情報収集研究して、「これがいいんじゃないの?」などと意見することはありえないわけです。そのことにほんと助けられて、私は自分がやりたいように改装できました。 そして出来上がったのが、実家から独立して以来ずっと夢見てきた「理想のマイキッチン」です。毎朝、キッチンの窓から差し込む朝日に窓辺に並べた観葉植物がきらきら輝くのを見て、幸福感でいっぱいになっています。こんなことでこんなに幸福になっていいのか、と自分をいさめたくなるほど。
 マイキッチンができて一番に思ったこと。それは「お客さまを招待したい」ということです。このキッチンを使って、おもてなしをしたい! 思いっきり料理を作ってみたい! 頭の中で思い描いていたテーブルセッティングを実行してみたい! ただし、今持っているものだけでやりたい、ということ。
 断捨離のとき、食器、カトラリー、テーブルクロス、ランチョンマット、鍋釜包丁などキッチン用品を全部出してリビングの床に並べどれを残し、どれを娘たちに譲り、どれを捨てるかで分けました。そのとき「これを使ってどんな料理を作り、どう盛り付け、どんな人に食べてもらいたいか?」というイメージが湧くものだけを手元に残しました。あとは娘たちの判断に任せ、娘たちもいらないといったものは処分。
 手元に残したものは、どれも「料理したい欲」をそそるものばかり。おかげでキッチン完成からすでに3回もお客さまを招待! そこでどんなテーブルを作ったかが続きます。