2017年秋に「しばらくガンバのことはブログに書かない」と宣言し、シーズン始まりには「クルピ体制には心が踊らない」と書いてスタートした2018年でした。
 不安は的中。心が踊らないどころか、開幕から勝ちなしが続いて心は沈むばかり。DAZNを解約しようかとさえ思ったくらいです。今年は5月末からロンドンでCONIFAの大会があって、その準備に追われていたこともあったので、ガンバのことをあまり考えないですんだのが幸いでした。いや、ぜんぜん幸いじゃないよね。CONIFAから帰ってきたらW杯中断期間中で、その間はワールドカップもあったし、安心して楽しめる試合でサッカー欲を充すうちにJリーグ後半戦がスタート。中断期間にもたいして練習もしなかったし補強もなく、期待感はますます下がりました。この時期、はっきり言ってガンバと聞くと「恐怖」を覚えたくらいです。
 恐れていたとおり、中断明けからも惨めに負け続け、クルピ監督解任、そして宮本監督登場。
 こんな形でツネさんを監督に引っ張りだしたくなかった、というのが本音でしたが、それでも「これから何があっても、ツネさんが率いるガンバを応援しよう」と心しました。
 そして始まった連戦の8月。10日のFC東京戦@パナスタは「まずはツネ監督を見なくちゃ……でも、長谷川FC東京は上位にいるし、うーん、不安」と言いながら恐る恐る現地観戦。そして94分のアデミウソンゴールで2−1勝利! このシーンは何回見ても泣けます。宮本体制になってからボランチに起用された高宇洋と高江がゴール前まで運んだボールをアデミウソンが技ありシュート! 弾けましたね。スタジアムがあんなに湧いたのは1年ぶり?


 でもそこからも苦難の道は続きました。8月のその後の試合はDAZNでしか観戦できなかったのですが、それでも宮本体制になってから、はっきりとチームの、そしてクラブの、スタジアムの雰囲気が変わったことがiPad画面からも伝わってきました。
 一番に感じたのは「選手たちが走っている」ことです。迷いなく走っている。それは長谷川体制のころにも感じられなかったことです。守備しようか、いや、前に行こうか、というほんの1秒ほどの迷いで棒立ちになっていることがなくなった。相手がボールを持ったら迷いなく寄せる。ボールを奪ったら迷いなく前に走る。走ったところにボールが出てくるわけではないけれど、少なくとも前に走るようになったことで試合に躍動感が生まれてきました。FC東京戦の劇的勝利があったからこそ、自信を持って走れるようになったのかしれません。
 もちろん、走ったから、また躍動しているだけでどん底のチームが勝てるわけではなく、結果は出ずにずるずる降格圏で順位を右往左往していたし、8月26日の鳥栖戦ではその躍動感さえ失って、この時点で私はJ2スタジアムを調べたりしていましたよ。 
 そして迎えた2位川崎フロンターレとの試合。これもパナスタで現地観戦しました。まさかこのときから怒涛の9連勝が始まるとは思ってもみなかった。結果は2−0でも、試合自体はどちらに転んでもおかしくない、というかむしろ川崎に転ぶかも、と思えた内容だったのですが、とにかく勝った。そしてこのときから、スタジアムとピッチの一体感が高まっていくのが感じられました。
 コイントスに勝ってサイドを変える、何度も救ってくれたゴールポストに宮本監督自身がお礼を言いにいく(清水戦)など、験担ぎにも余念がありませんでした。私もスタジアムに着ていく服やアクセサリーで験担ぎをしたりして、それが楽しみになりました。担いだ験の効果がありましたからね。
 結果として、11月10日の湘南戦でJ1残留が確定したのですが、雰囲気としては9月29日の広島戦勝利あたりで「ああ、これで残留できる」感が漂っていました。安堵感というより、選手もサポも焦りが少し消えたような感じでしたね。もちろん「まだまだ気を緩めちゃだめ」と自省を促しておりましたが。
 
 さて、苛立ち、怒り、落胆、無関心、絶望から、かすかな希望、歓喜、感動、期待へと大きく変わった2018年のガンバ生活でしたが、今はとにかく「来季こそは希望が持てる補強を!」とクラブに電話攻勢をかけたくなる気持ちです。思えば今年の苦境の直接の原因は補強の失敗にありました。起用された若手もがんばってはいますが、経験もフィジカルも足りない若手だけではチーム力はアップしません。来年こそは、若手も活躍できるように補強をお願いしたいです。

 これから長いオフに入ります。すでにガンバロスですが、せめて3回くらいは補強ニュースで踊って来季に期待を膨らませたいです。
 来季もガンバで熱くなれますように!