サッカーの主だった世界的大会を現地観戦すること、そして世界中のいろいろなスタジアムにいくことが私の生涯の目標なんで(くだらんとか言わないでくださいね)、FIFA女子ワールドカップにいくことを8年くらい前から考えていました。8年前、そうドイツで開催され、日本が優勝したあの大会からです。今回の大会もやっぱり無理かなあと思っていたのだけれど、1ヶ月ほど前にSHUKYU Magazineという雑誌に女子サッカーについての記事を書きながら、「いま行かないでいつ行くんだ!」と思い立ち、急遽チケットから宿から航空券を手配。準決勝以降がなかなか厳しかったけれど、まあ、なんとかなるだろうときてしまいました。
残念ながら日本代表は敗退してしまいましたが、それでもどの試合も思っていた以上にレベルが高くて、雰囲気もとってもよくて、無理を通して来てよかったとしみじみ。2年前にUEFA EURO観戦でやはりフランスに滞在していましたが、女子ワールドカップのほうが正直ずっと楽しくてサッカーそのものを楽しめています。 
こんなに楽しいと思える理由を考えたのですが、一つはスタジアムがほのぼのとしていることです。Jリーグも含めて、子連れ、家族づれ、お年寄りの観客がこんなに多い大会を見たのが初めてです。パリで行われた準々決勝フランスvsアメリカ戦には、アメリカから大勢の家族づれが訪れ、サッカーをやっているという娘たちを連れた親子がスタジアムにあふれていました。いまさらながらアメリカの女子サッカー人気を感じましたね。フランスの少女たちもチームでまとまって来ていて、上は代表のブルーユニ、下は自分たちのチームのパンツをはいていたりして、やはりサッカー人気の高さを感じました。
試合前に、出場チームの看板選手が「Living Diversity」宣言をします。「私たちは性、人種、生まれ、育ち、国、社会階級などすべての差別に反対します。スポーツを通して多様性を生きることを誓います」というのをそれぞれの言葉で宣言するのです。初めて聞いたとき、感動のあまり目頭が熱くなり、2回目に聞いたときには思わず涙をぬぐいました。女子サッカー選手がこれまで(そして今も)どれだけそういった差別にさらされてきたかを思うと、Living Diversity宣言はとても重いし価値があります。
アメリカ代表選手からは、ラピノー選手が宣言をしました。ずっと以前から同性愛者であることをカミングアウトしています。移民排除や女性差別発言を繰り返し、多様性を認めないトランプ米大統領にホワイトハウスに招ばれたらどうするか、と記者に聞かれて「くそホワイトハウスなんかに行かない」と 言い切ったことで、大統領の不興を買ったことがニュースになっていた選手です。もうね、私は感動でふるえましたよ。ラピノー選手の宣言だからこそ意味がある。
明日からはリヨンに移動して準決勝です。イングランドvsアメリカとオランダvsスウェーデン。楽しみです。
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アメリカ応援団は試合前に隊列を組んで、チャントを組んで通りを練り歩いてスタジアム入りしました。

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レンヌのスタジアムはコンパクトながらとても見やすくて、雰囲気がよかったです。右端の看板にLiving Diversityとあります