台風15号、19号の被害にあわれた方々に、心よりお見舞い申し上げます。
台風19号の被害の甚大さは、日が経つにつれてあきらかになっていき、報道を見て言葉を失っています。
実は我が家も台風15号で半地下のガレージが浸水しました。短時間に大量の雨が降ったために、排水ポンプが作動しなくなり、逆に排水溝から下水が逆流してきてたちまち浸水しました。直後は地下に入ることさえできない状態。数日後にだいぶ水が引いて中に入れるまでになってから、長靴をはいて、泥水をかきだし、なんとか自力復旧をしたのですが、「被害」はそこにとどまりませんでした。
台風から1週間後に家の1階のクローゼットの整理をしていたら、服やカバンがものの見事にカビだらけになっていることを発見。玄関をあけたとたんになんともいえない異臭が漂っているので、何が原因かと思っていたら「カビ」でした。たった1週間で、喪服が真っ白になるほどのカビで、やむなくたくさんの服をクリーニングに出しました。環境保護のためにクリーニングは最低限にしているのに、今回はしょうがない。洗濯もクリーニングもきかず、泣く泣く処分せざるを得ない靴やカバン、服などもあり、家が浸水するとこんなこともあるのだとやっとわかりました。
でも、こんなのは本当にかるーーーーい被害です。 そもそも被害なんて言えないほどです。
しかし、私はやっと、浸水の被害にあわれて家の中が泥だらけになった方々のたいへんさが、すこーーーしだけ想像できるようになりました。 
情けないことに私は、自分が何らかの「被害」 を経験しないと、深刻な被害を受けられた方に対する想像力が働かない。「たいへんだねー」と他人事で終わってしまう。
そして今回思ったのは、これからつぎからつぎへともっとすごい天災が遅いかかってきて、明日にももっと大きな被害を経験することになる可能性がたいへんに高いということです。
他人事じゃない。うちは大丈夫だ、ではまったくない。自分がどんな天災(多くは人災なんだけれど)にあうかということについて想像力を思いっきり働かせ、どうすれば自分を、そしてともに暮らす地域の人たちと協力しあって守っていけるかを考えていかなくちゃいけない。
明日じゃ間に合わない。
今日からやらなくちゃ。