4月28日(火)
今朝も早朝太極拳道場(道場っていったって師匠と2人だけれど)。雨上がりのやや湿った、でもそのおかげで花と新緑の香りがいっそうふんわりと漂う朝の空気が気持ちよすぎる。道場を始めたときにはまだ固い蕾だったバラが、いっせいに花開き始めて、それを眺めて歩くのも楽しい。
いつも師匠とは別ルートで遠回りをしていくのだけれど、今日はまたまた締め切りがあって、近道を早足で帰宅して、朝食後はPCの前へ。
今日の締め切りは、フットボール批評での連載、洋書案内。今回取り上げたのは、ウルトラス、またはフーリガン、マニアックスなどと呼ばれる過激に熱いサポーターたちを英国のジャーナリストが取材した本2冊。サッカーの試合が世界的に中断しているし、これから活動停止になるクラブも少なくないと予想されるのだけれど、過激サポーターはたぶん消えない。いや、それ以上にますます過激になって、スタジアムの内外で暴れ回るだろう……というのが本を読み終わっての私の予想だ。
ただ目の前のサッカーの試合が楽しめる、というだけの日々がまた戻ってきてほしいのだけれど。
夕飯は野菜スープ、牛すじ肉の煮込み、うどとにんじんのきんぴら
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4月29日(水)
 昨日以上の晴天で、朝7時前でもきらきらの朝日に向かって歩いて太極拳道場へ。半袖に薄手のジャケットを着て公園まで25分の道を早足で歩くと、汗ばむほどだった。そろそろ衣替えをせねば。
大学の先生とメールで原稿の内容についてやりとり。大学はいま、授業の遅れを取り戻すべく、ゴールデンウィーク中も毎日朝から晩まで授業をするのだとか。オンライン授業は先生も学生たちも慣れるまでたいへんそうだ。
仕事でやりとりしている人たちも、ほとんどが4月から完全に在宅ワークになっているために、メールやチャットをする時間帯が変則的になった。土日休日関係ないし、夜も遅くからだったり。かえって忙しくなっているんじゃないか。ゴールデンウィーク進行なんていうのが雑誌業界にはあって、今月は締め切りが早まるからますますたいへん。子どもがいる人たちは昼間に仕事ができないので、メールがくるのが午前4時とか。いつ寝ているんだろう? からだをこわさないかと心配になる。
夕飯は豚肉ともやしの炒め物、ゆで空豆、アスパラガスとトマトのサラダ、おかひじきの胡麻和え、冷奴
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4月30日(木)
今日で4月が終わる。長い1ヶ月だった。
この1ヶ月、いや、2ヶ月の間に世界は大きく変わり、たぶんもっと大きく変わっていくだろう。
パオロ・ジョルダーノというイタリアの作家が書いた『コロナ時代の僕ら』という本の訳書が、日本で緊急出版された。しばらく版元の早川書房のHPで無料公開されていたので、読まれたかたもいたと思う。
その中にこんな一節がある。
「(新型コロナウィルスの)流行がもたらしうる変化のすべてが怖い。見慣れたこの社会を支える骨組みが実は、吹けば飛んでしまいそうに頼りない、トランプでできた城にすぎなかったと気付かされるのが怖い。そんな風にぜんぶリセットされるのも怖いが、その逆も怖い。恐怖がただ過ぎ去り、なんの変化もあとに残さないのも、怖い」
すでにBC(before Corona)AC(after Corona)という言葉ができているくらいだが、それではACにBCと同じ世界で、同じ生活をすることを、私は望んでいるのだろうか(否)。それではどんな風に変化してほしいと思っているのか(まったくわからない)
NHKBSで放映された「欲望の資本主義2020」で、ジャック・アタリというフランスの経済学者で哲学者が、「未来を考えるとき、私たちはポジティブに考えて行動すべきだ」というようなことを言っていて、司会者が「それは楽観的に考えろということですか?」と聞くと、きっとなって答えた。
「ポジティブと楽観的はまるでちがう。楽観的は事実を裏付ける根拠がないか甘く都合のいいように考えることだが、ポジティブというのは根拠を冷静に見つめて、どうすればよりよい未来が描けるかを考えることだ」(私のうろ覚えの勝手な解釈です)
どんな未来がやってくるか、悲観的になって思い悩んで落ち込んだり、楽観的になんとかなるさを投げ出してはいけない。ACを生き延び、そしてできるだけ多くの人たちにとってよりよい未来がやってくるように私個人ができることは、ポジティブに考えて行動することだ。変化を怖がっていてはいけない。変化しないことを恐れないといけない。
夕飯はこれから作るつもりだけれど、たぶん昨日の残り物に五目豆を足しただけかな。
昼間に誘惑に負けて、というか、もういいじゃないか、自分を甘やかしても、という気分になっていちごのショートケーキを作って4分の1を食べてしまった。これは楽観的な行動だったとちょっとだけ反省したけれどね。
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