遠藤保仁選手40歳が、めでたく単独最多出場記録を更新中。フィールドプレーヤーで23年も現役で、しかもまだJ1でスタメンを張っている(こともある)ってなんか化け物です。それを記念するインタビュー動画で「いつまでやるんですか?」という誰もが聞く問いに、相変わらずひょうひょうと「とにかく目の前の試合に出たい。それだけ」と答えたのを聞いて、私はジーンとしました。
 私は何も遠藤選手のような輝かしいキャリアがあるわけではなく、サッカー選手とライターじゃあ比べようがないのですが、66歳半ばの今、昔の知り合いに「まだ仕事をやっているんですか〜(呆)」と言われたり、自分で自分に「いつまでやるんですか?」と、ときどき聞くことがあるのです。
 キャリア30年(フリーランス歴。OL時代を入れたら42年)で、できればもう少しやっていきたいと思っています。でも、あと何年やっていこうとか、そういうことを考えることはしない。ウィズ・コロナを生きていく上で、明日のことはわからないから。遠藤選手と同じく「とにかく目の前の仕事を精一杯やるだけ」。いただいた仕事、声をかけていただいた役目、それを自分ができるかぎりでやっていくだけ。
……なーんてくさいことを書いているのは、いま仕事が立て込んでいて、いささかお疲れだから。余裕がない。体力はどうしても衰える。目はかすむし、1時間座りっぱなしだと腰も痛くなる。徹夜したら一週間使いものにならない。体力が衰えると、メンタルも弱くなる。ちょっとしたことで凹んでくよくよ悩む。一番いけないことだとわかっているけれど、「こんな私でいいんですか?」とか言いたくなる。
 そして聞こえてくるんですよ、耳鳴りのように。
「まだやってんですかぁ〜(呆)」というあの声が。
 でもね、負けないようにします。自分に。
 と、一人愚痴をこぼして気を取り直し、お昼ご飯食べてまたがんばろう。