ずいぶんと日が経ってしまいましたが、今年も創玄書道会主催の公募展で、秀逸という賞をいただきました。昨年に続いての受賞でとてもうれしい半面、会場に飾られた自分の作品を見て「うーん、まだまだだなあ」と反省し、つぎはもっといい作品にしなくちゃなあ、と自分を励ましました。
 コロナ禍で昨年は展覧会がなかったために、受賞作を会場で見たのは今回がはじめて(3月に新国立美術館に展示されました)。広い会場で眺めてみると、作品の構成とか墨の入り方とか、何よりもからだの使い方とかの粗がよくわかります。隣に並んでいる優れた作品のすばらしさと比較すると、自分の足りないところがよくわかります。展覧会って必要だなと毎回あらためて思いますね。
 今はつぎの公募展に向けて作品制作に励む日々です。3月から週末はほぼ作品制作に費やしています。たくさん書いたからっていい作品ができるわけではないのですが、私の力量ではまずはかける時間とエネルギーをマックスに持っていって、かつ先生の指導を十分に受けないと標準以上の作品ものぞめないのです。私は天才ではないし、才能に恵まれているわけでもない、残念ながら。(ガンバの試合をライブで見るのがむずかしいのは錬成会と日程がぶつかってしまうからです)
 というわけで、今回の受賞作品に選んだ題材は「山溜穿石」(サンリュウセンセキ)。山でぽつんぽつんと落ちてくる水滴が、長い年月をかけて石(岩)に穴をあけるように、コツコツ続けていけばいつか大きな力がつく、という意味です。昔からすごく好きな言葉で、いつか書きたいと思っていたのがかなってうれしいし、賞ももらえて二重の喜びです。が、まだまだだなあ。この熟語のもつ力強さが伝えられていない。また何年かしたら書いてみたいです。
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