昨年9月1日から始めた「1日8000歩(ミニマム)ウォーキング」ですが、雨が降ろうが槍が降ろうが(槍はまだ降ったことがないけれどね)、風が吹こうが締め切りが襲ってこようが、毎日続けています。ワクチン2回目接種の翌日に発熱したのでお休みした以外は今のところは皆勤賞。夕飯を食べ終わってから1時間後に出発して1時間。この性格なのでだらだらと散歩することはできなくて、時速5〜6キロ、歩幅65センチを意識して歩いています。デュアルタスクがいいっていうから、中国語の短文をつぶやきながらだったり(マスクだから怪しまれない)、47都道府県を北から順番に思い出してみたり、J1からJ3までのクラブ名を思い出したり、とそんなことして何になるんだ、というようなタスクを自分に課しながら歩くのです。もう一つのタスクは、同じ道を歩かないこと。だいたいコースは4つくらいあるのですが(東西南北)、20メートルでもいいから一度も通ったことがない道を歩く、というタスクを自分に課しています。何のためのタスクなんだか、これもわかりませんが。
 ウォーキングをしてよかったことをあげると、まず動くことが苦ではなくなりました。仕事上どうしてもPCの前に座っている時間が長くなり、夕食後もビール飲みながらだらだらテレビを見てたりしたので(それで体重人生最大値を記録するほど太った)、動くことが苦になっていました。書道教室への道には急な坂の上り下りが多くて、ふー、また登り坂とうんざりしていたのですが、今では「もっと坂道来いっ!」てなもんです。
 第2に、季節のうつろいに敏感になり、月の満ち欠けや雲の形状をよく観察するようになりました。そろそろこの道には鉄砲百合が咲く頃だな、とか、アガパンサスの季節なのか、とか、薔薇は花期が意外と長い、とかこれまで気づかなかったのですが、花や草木で季節を感じることができるようになりました。何と言ってもこの年になって初めて、「月」を身近に感じるようになったのが嬉しい。月がきれいに見られる日は少ないので、新月だろうが満月だろうが今日は見られそうだとネットでチェックすると、月の出に時間を合わせて空が広く見えるところまで出かけています。
 第3に、目の疲れが軽減されました。PCやスマホや読書で疲れた目が、見るものは景色と空だけというウォーキングの時間に癒されます。デュアルタスクするから、よけいなことを考えないですんでストレスも軽くなったような気がします。
 今では6キロくらいの場所には1時間で歩いて行けるようになり、電車に乗ることも少なくなりました。帰宅してお風呂に入り、軽くストレッチすると熟睡できます。
 ウォーキングを始めた理由は、もちろんダイエットとか運動不足の解消とかもあるのだけれど、家にいると早朝から深夜までひっきりなしにかかってくる母からの電話から逃れたい、というのもありました。コロナの前は近くのカフェに逃れて仕事をしていたのですが、コロナ禍下ではそうもいかなくなり、どうしようかと思っていたところに見つけたのがウォーキングです。せめて一時間くらいは花を見たり月を眺めたりして気持ちを切り替えたいということがあり。
 それはともかく、できればこの習慣を一年で終わらせずにこれからも続けていきたいなと思っています。そのためにも健康じゃなくちゃね。
 
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 月見スポットまで歩いて40分。こういう月が見られるとものすごく得した気分になります。