ガンバ 2−2 川崎

もう一度試合を見直してから書こうと思ったのですが、いま書いておかないと今夜睡眠を妨げられそうだったので、書いておきます。

まずはじめに言っておきたいのは、今日の試合は私の記憶にあるかぎり、過去5年でもっとも「おもしろい試合」でした。前半終わった時点で、「もっともっとこういう試合が見たい!」と思ったし、後半、宇佐美選手の負傷や同点にされた後も、全然負ける気がしなかった。
実際、負けなかったしね。
95分、かなりしょぼいミスで同点にされたとき、その場に突っ伏した石川GKを眺めて、しばし呆然。何が起こったかわかったとき、ガンバの選手たちが石川に駆け寄り、言葉をかけているのを見て、一緒に泣きました。
もちろん、やってはならないミスなのだけれど、なぜか石川を責められない。これまでいいセーブをしてきたから、とか、試合にあまり出てなかったから経験不足、とか、なんでほかの選手たちが声をかけなかったのか、とか、 油断しちゃったんだね、とか、いろんなことを考えながら一時間半ウォーキングして、帰ってきて「いま石川を責めていいことなんか一個もない。これからは必ずまわりを見てからボールを置くだろうし(ヒガシも清水戦で大前選手にやられたときから後、360度首をふるようになった)、もっといいプレーを心がけるようになるだろう、とポジティブに考えないと、石川選手だけじゃなくて、チームも(私も)救われない」と気持ちを切り替えました。
宇佐美選手の怪我が心配ですが、片野坂監督がシーズン初めに「誰かがいないとチームが回らない、というようなチーム作りはしない。誰が抜けても、誰が入っても、勝てるチームにする」と言われた言葉の重さを噛み締めています。

……と気持ちがどうしてもマイナスに行きがちなので、今日の試合でガンバによかったことを書いて、気持ちの整理をつけて今日はぐっすり眠ります。

1)ゴールはどちらもスーパー!! 山本悠選手、小野瀬選手、おめでとう! 今日のゴールがスーパーなのは、今までさんざん言われてきた「ガンバのゴールは個人能力でとっている」とか「たまたま入っただけ」とかではまったくなく、攻撃が機能してきたことを証明するゴールだったからです。もちろん山本、小野瀬の個人能力も素晴らしいのだけれど、そこに至るまでの道筋がとてもよかった。
2)4バックにして、守備の安定感も増しました。高尾、黒川どちらのサイドも「打ち破られた」という場面がぐっと減りました。っていうか、試合を見直してないから断定はできないけれど、ほとんどなかったのではないか。一昨年から川崎(だけじゃないけれど)と対戦すると、あれあれあれ〜〜とサイドを打ち抜かれてズドン! という失点が多かったし、前節の浦和戦も3バックのときは特にサイドのスペースを好きに使われてたんだけれど、今日は後半押し込まれたときにも、失点シーン以外はそれほどでもなかったのではないかと。
3)ボランチは斎藤、倉田コンビがいいなあと思いました。斎藤選手のガツガツドンドン系と、倉田選手の視野広い活動範囲広い系がうまく機能していました。斎藤選手、初めてガンバのユニを着て動いている姿を見ましたけれど(ルヴァンは見ていないので)、いいですねえ。好きだなあ、あのタイプ(あ、プレーがですよっていちいち言い訳しなくてもいいか)

宇佐美選手がしばらく離脱するであろうことを考えると、FWはペレイラ選手の奮起を促さないとね。
それ以上に、攻撃の組み立てる役目として、山本悠とセジョンのいっそうの奮起を期待したいです。

そして最後に、よかったこともう一つ。
4)正直、リーグは開幕からの3試合全部負けるかなと覚悟をしていました。でも1勝1分け1敗。プラスルヴァンも入れて、全試合得点していて、試合内容は試合を重ねるごとによくなっています。
片野坂ガンバ、ますます楽しみです!
 
付け足し:昨晩はさっさと眠れたのですが、4時前に目が覚めて、一時間もんもんとしました。
頭の中を最後のシーンが繰り返し流れてきて。
つぎの試合まで悩まされそうですが、気持ちを切り替えるよう努力します。
宇佐美選手がどうぞどうぞ「思ったよりも軽傷」でありますように!