今週はとても嬉しく、誇らしい出来事がありました。
 このブログには私宛にメールでお問い合わせを送れる機能をつけています。私のアドレスをご存知ないかたも、ブログ経由で連絡がとれるように、という意図があります。
 先週一通のメールが届きました。
 私がどこかに書いた記事が、いつごろ、どこに掲載されたものだったか、教えてくれませんか、というお問い合わせでした。
 ヒントはファッション誌に掲載されていたこと、そしてスピリチュアルことを取り上げていた、という2点です。
 それを読んでしばし考えました。しばし=2日以上悩みましたね。スピリチュアルに興味がないはずの私が、何かそれについて書いたのか? うーんうーんうーんと悩んでいるうちに、ハッと思い出しました。
 創刊まもないころのVOGUEでスピリチュアルの特集が組まれて、私は何人かに取材して書いたことがある! でも、それって20年以上前。当時の担当者はもうほとんど残っていないから、アーカイブを見てくれと頼むのも気が引ける。
 でも、たしか藤田理麻さんに絵を描いていただいたことはよく覚えていて、それがご縁で理麻さんが拙宅に遊びに来てくださったり、私が毎年日本で開かれる個展(理麻さんは海外在住)をよく訪ねたりして、いまもご縁が続いているのです。スピリチュアルつながりですね。
 その旨をお伝えしたら、問い合わせてくださったかたが、なんと私が書いた記事をきっかけにスピリチュアルを本格的に学び、アメリカまでいらっしゃって、そこで多くの人と出会ったとお返事をくださりました。私が当時書いた記事の一節↓を保存していたことを思い出され、送って来てくださったのです。
「アメリカのヨガをはじめとするブームの底辺にあるのは、東洋志向とともにスピリチュアリティ志向である。身体はスポーツクラブで鍛えて、精神面・心理面はセラピストに面倒を見てもらう、というだけでは満たされない何かをアメリカ人はスピリチュアリティにもとめているのかもしれない。それも既存の宗教の枠に入らない、またカルトでもない、もっと純粋にスピリチュアルなものー心を開いて何か大きなものに対する畏怖や宗教や感謝を感じること、生きていることへの感動、鋭く豊かな直観力を探している。」
 お返事のメールを読んで、私は画面の前でじーんと感動してしばし固まってしまいました。
 22年前に書いた記事を、こうやって保存してくださっている読者がいて、しかもその記事が人との出会いをつくった、とおっしゃってくださる。
 ありがたいし、嬉しいし、そして身が引き締まる思いです。
 こうやって25年もブログにいろいろなこと(最近はほとんどがガンバのこと)を書き散らしていて、新聞や雑誌、Webでの記事もありがたいことにたくさん書かせていただいていますが、私が書いたものなんて、すぐに消えていくように思っていました。とくにSNS全盛のこの時代には、誰もが発信し、ことばは氾濫して、流れていくものだ、と。 
 でも、そうじゃないんですね。
 ことばは残っていく。ことばは刻まれるものなのです。いいように残って、刻まれていくように、だいじに発信していかねばならない。
 そのことを思い出させてくださったかたに、あらためて感謝したいです。
 
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