京都戦のことはもう記憶から消しました。この猛暑でそうでなくても体力、精神力がバテているのに、そこにあの90分+7分の衝撃では……。

 というところで、全然関係ない話。
 ここ数日、だけではなく、この2年、つまり母の認知症が中期段階に入ってからのことですが、行政や金融機関などとのやりとりがあまりにもたいへん過ぎて、もうこれでは高齢化社会を乗り切れないよ、と危機感です。
 マイナンバーカードを取得せよ、とそこまではいい。だが、取得までの面倒くささときたら、取得手続きを母(と行政)に丸投げされた私は発狂しそうでした。
 加えてやっと取得できたと母から電話で聞いて、必ず大事なものを入れておく引き出しにしまうように、決して持ち歩かないように、マイナンバーカードが必要だと言われたときには必ず私と施設の人にその理由を伝えてくれ、と何回も言い聞かせましたが、そもそもマイナンバーカードが何なのかということがさっぱりわかっていない後期高齢者は少しも理解できず。でもたいせつなものだということは理解したらしく、取得した直後から「マイナンバーカード がない。なくした、どうしたらいい?」とおろおろした声で電話がかかってくる。そのたびに大探し。ときには私が高い交通費を払って施設の部屋まで行って家探しする、という。
 身分証明書として確かに便利ではあっても、あんな小さなカードを後期高齢者に持たせるのって、どうなんでしょう? カードという物理的なモノではなく、ある一定の手続きを踏んで申請したら、番号とパスワードで管理できるようにしてほしいです。
 とはいっても、スマホが使えない、パソコンはもちろん使えない、ケータイは電話が精一杯という80代後期高齢者が番号とパスワードなどで管理できるはずがない。その場合は代理人が管理できるシステムを整えてほしい。
 この8年、私は母の「○○をなくした、どうしよう」という訴えの後始末に駆けずり回っています。クレジットカード、マイナンバーカード 、保険証、最近ではワクチン接種券などなど。
 もうね、無理です。母がそういう大事なものを管理するのはもちろん、私がその後始末をするのもそろそろ限界。
 行政が「個人」をある程度はデジタル管理してほしい。まだ元気なうちに「個人」が行政に申請して、管理する方法や程度を決められるようにしてほしい。そして代理人は、個人に決めさせてほしい。家族親族の一択とかはどうかなしでお願いします。
 ああ、どうか私が後期高齢者になる前に、家族制度がもうちょっと改正されていて、デジタル化がもう少し進んでいますようにと祈るばかりです。(祈ってないでなんとかしなくちゃいけないですね) 
 明後日転院する母の保険証がどこにも見当たらず、昨日からまたあちこちに電話をかけて大探し。結局出てきたのですが、もうね、頼むわ。希望する人には物理的なモノではないところで、管理してほしいと大汗をかいた私はいまため息をついています。