振り返ってみると、昨年まで2年続いた「60代最多忙な日々」の反動が来てしまっているのかもしれませんが、今年に入ってから気持ちがダウン気味で、PCの前に座って頭を使うことをするのがちょっと億劫になっていました。
2月はじめに3人目の孫が生まれて、娘夫婦のところに毎日ごはんを持って通うとかしていた疲労もたまったのかも。
探せば原因はいろいろとあるけれど、原因を探したところで好転するわけではない。
メンタルを切り替えたほうがいいなとうすうすと気づいてはいたのだけれど、だから何かをしようという気にもならず、毎日NetflixとWOWOWとPrimeVIdeoをめぐって、配信ドラマや映画を見るともなくぼんやり視聴する日々を送っていました。(ガンバ の試合も見直したい気持ちになるのはなかったし、とほほ)
そして4月はじめのある晴れた日、洗濯物を干しているときに空を仰いだら真っ青。
あ! 春から初夏へと季節が動いてる〜と気づいたその瞬間「この機を逃したら、春の印象が何も残らないで2023年が終わってしまう!」……と、クローゼットに駆け込んで登山グッズを引っ張り出し、大急ぎで着替えて、前の晩の残り物をお弁当箱につめ、本を一冊リュックに放り込み、高尾山をめざしました。
その日は夕方から用事があったので、時間とエネルギー節約のためにロープウェーで登ってリフトでおりてこようと思ったのですが、高尾山口駅から山桜と新緑がグラデーションを織りなす山の景色を見てあっさり出かける用事をあきらめました。申し訳ないなと思いつつも、「今日はごめんなさい、うかがえません」と先方にメール。
時間の余裕ができたおかげで、ゆっくりと歩いて登って、道草しながらのらくらと歩いておりました。鳥の声と花を楽しみながら。
そして翌朝、おそらく40日ぶりくらいに「お、今日は快調!」とすっきりと目覚めることができたのです。以後、わりに快調で、やっとなんの薬も飲まないで過ごせるようになりました。

そこで気づいたこと。
人によるのだろうけれど、私の場合は「からだを動かさないと力(やる気)は出ない」ということ。
なんとなく不調、やる気が出ない、ごろごろしたい〜〜という気持ちにまかせてだらだら過ごすのも大事なのでしょうが、ある時点で意識的にからだを動かさないといつまでも不調が尾を引く。
その勢いで、先週は水戸芸術館で開催中の「ケアリング/マザーフッド」展を鑑賞しにいって、偕楽園内の好文亭で日本最古のエレベーターを見てきました。
GWもできるだけからだを動かすことを意識しよう、と思っています。
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高尾山からは桜に富士山。まるで風呂屋の書割りのような……
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昨年末に亡くなられた磯崎新さん建築による水戸芸術館の三角タワー
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偕楽園、たしか小学生のときに水戸に住んでいた母方の親戚に連れられていって以来でした